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読売大学セレクション-同志社大学

大学セレクション

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同志社大学

創立150年へ。歩みを止めずさらなる飛躍を

トップインタビュー

発展の礎には不変の「人一人は大切なり」

同志社大学 小原 克博 学長

同志社大学 小原 克博 学長

原点・新島の精神に立ち返り挑戦する人材を育てる

 本校は1875年、創立者の新島襄によって教員2人、学生8人のわずか10人から始まりました。それが現在では、学生数約3万人を擁する大学へと発展。大きな学園となりましたが、新島の「人一人は大切なり」の言葉を忘れず、学生一人ひとりに寄り添う教育を同志社では今も大切にしています。

 2025年の150周年に向け、新たな取り組みも推進中です。新島の願いである「深山大沢(しんざんだいたく)」、多様性と驚きに満ちた場こそ大学の理想と考え、最近では立教大学など国内外の他大学との提携や、企業との実証実験の実施、あるいは異なる学部・研究科間の交流の促進などを通じて、学生が型にはまることなく広い視野と豊かな発想を身に付けられる環境づくりに努めています。学生には“尖(とが)っている”くらいの心意気で、新島自身が冒険者であったように、あらゆることに挑戦してほしいと思います。

京都で学ぶことの意義 大学をハブに世界へ羽ばたく

 キリスト教主義と並ぶ理念の一つ、国際主義は、外国語の習得や海外に飛び出すばかりでなく、世界の異なる価値観を受け入れ、そこから「何か」を見いだせる姿勢を意味しています。歴史と文化に恵まれた京都は、海外から多くの人を引きつけてやまない街であり、一方で世界的なベンチャー企業がいくつも誕生している、伝統と革新が息づく土地柄です。学びにとって得難い場所である京都に開学した本校は、現在二つのキャンパスがあります。

 今出川校地は、御所の北側に面した京都の真ん中に位置しており、利便性はもちろん、点在する重要文化財の建物校舎も魅力の一つです。一方の京田辺校地は、広い敷地を生かした研究棟やスポーツ施設が充実しており、主に理系学部があります。今後に向かって総合大学として両校地間を結びつけ、文理融合の面白さを体感、広げていける仕掛けづくりを検討しています。

かけがえのない絆と繋がり 同志社コミュニティの強み

[卒業生・修了生対談]ウェブサイト
社会のさまざまな分野で活躍する卒業生・修了生を訪ね、「同志社」を体現した人たちの「今」を通して「同志社」を再発見するシリーズ企画を配信している

 150年の間に優秀な卒業生を輩出してきたことは、我が校にとってかけがえのない財産であり、たくさんの方々がビジネスの世界をはじめ幅広い分野で、全国あるいはグローバルに活躍されています。学生が社会に出た時、こうした卒業生のネットワークや絆は実際に大変な強みとなっており、その価値は計り知れません。一例として、同志社校友会は全国48支部、海外にも36の支部があります。在学中の学生にとっては、キャリア形成のために重要な連携を深め、世代を超えた同志社コミュニティとの交流を効果的に活用することができます。学内だけでなく、外に対しても様々な発信と繋がりを強化することで、社会のために挑戦する力を備えた人物を、同志社大学は今後も送り出していきます。

■Profile■
小原克博(こはら・かつひろ)
1996年、同志社大学大学院神学研究科歴史神学専攻博士課程(後期課程)修了。2020年から同大神学部長、24年より第35代学長。公益財団法人大学コンソーシアム京都理事長。

文理融合型教育のパイオニアとして蓄積したノウハウを 凝縮した新カリキュラムがスタート

文化情報学部 阪田 真己子 学部長

20年前の設置当初から「文理融合」を貫いてきた学部

阪田 真己子 学部長

 自分を「文系人間」「理系人間」と当てはめていませんか? 理数系科目が苦手と思いこんで入学した学生が、データサイエンスの面白さに目覚め、夢中になっていく姿は、文化情報学部では珍しくありません。データサイエンスを学ぶ上で重要なことはスキルだけではなく、そのスキルを駆使して「解くべき価値のある問い」を科学的根拠に基づいて論理的に追究する姿勢を身に付けることです。そのためには、これまで分断されてきた文系的な思考と理系的な方法論の両方が必ず必要になってきます。

 文化情報学とは、人間の営みすべてを文化として捉え、それをデータ分析によって新たな解釈を生み出す学問であり、人間にとっての真の豊かさに資する総合知の創出を見据えています。本学部が2005年の学部開設当初から文理融合を徹底的に貫いてきたのは、こうした理由からです。

常に先端研究を意識してアップデートするカリキュラム

 25年に学部開設20周年を迎えるにあたり、本年から新カリキュラムがスタートしました。文化・データの両分野の科目をそれぞれ学ぶ「文化科学系科目群」「データ科学系科目群」に加え、既存の学問分野を融合することによって成立する文化情報学に関わる最先端の研究動向や学融合的な応用理論を扱う「先端・融合系科目群」の設置など、20年の実績を土台とした改編をしました。

 グループでの探究型プロジェクトは、分野を越えた対話や実践を通じ、真の実践力や協調性、多様な視点を身に付けることができます。こうしたプロセスの中で、学生が教員と同じ目標に向かう「研究者の一員」として共同で作業するのも本学部の特色です。

社会のニーズが高まったAI・データサイエンス人材

 課題解決のためにデータを利活用する「データサイエンス」は、学部を開設した05年当時は、ほとんど知られていませんでした。それが今では政府によって最重点課題として取り上げられ、AI・データサイエンス人材の育成は、国を挙げての急務として注目されるようになりました。本学部が設計に関わった、「同志社データサイエンス・AI教育プログラム(DDASH)」は、同志社大学の全学で展開しています。

 本学部では、卒業後どのようなキャリアに就いたとしても、データ分析や解釈、そしてデータに基づく価値創成においてリードできる能力を養います。社会から恩恵を受けるだけのTAKERとしての社会参加から、社会に恩恵をもたらすGIVERとして社会の知的多様性に貢献できる喜びを体験してもらいたいと考えています。

「同志社データサイエンス・AI教育プログラム(DDASH)」は、同志社大学で2022年度からスタートした、
数理・データサイエンス・AI分野の人材育成のための文理問わず全学部性を対象とした教育プログラム。
リテラシーレベル「DDASH-L」は、初級の知識やスキルを習得する。
23年度からはより高度な内容を含む応用基礎レベル「DDASH-A」、さらに全内容を包括した「DDASH副専攻」が設置されている。

【POINT 進研アド編集部の視点】同志社大学のココに注目!

京田辺校地に新・交流拠点 「スポーツ・コンプレックス」を整備中!

 京田辺キャンパスでは2027年の完成に向けて、複合施設「スポーツ・コンプレックス」の整備が進められています。現在ある施設に加え、2000㎡のアリーナなどを新設。学生の正課外活動はもちろん、スポーツ交流の拠点として教職員、卒業生および地域住民の健康・体力の維持・向上への貢献、さらにはスポーツを通した自治体や企業との連携も推進します。2026年に完成する新アリーナは、公式競技コートをたっぷり確保できる規模で、活動者以外にも配慮したダイバーシティデザインを採用。さらに既存のトレーニング施設の改修も予定しており、運動習慣のない学生も興味を持ち、運動を始めるきっかけにつながる場所にもなるでしょう。様々なニーズに対応できる、充実した最先端の施設に注目です。

スポーツ・コンプレックス完成イメージ
1階エントランス(南側より)完成イメージ
アリーナ(2階観覧席より)完成イメージ
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