見たこともない世界、現る

　世界各地で、現実とは思えないような光景が現れている。本紙取材によって、アメリカ西部では、かつて異端児と呼ばれながらも世界を滅びから救ったアーロイが禁じられた西部を発見したことがすでにわかっている。さらにクレイトスとアトレウスの父子は世界に終焉をもたらすラグナロクに立ち向かっている模様だ。また各地のレース場では、時代を越えた名車たちが次々とニューレコードを達成しており、その他にも多くの世界が人々の前に姿を現しているとの情報もある。これらの現象は、PlayStation®5の供給増に関連しているとみられる。

　2020年11月に登場したPlayStation®5は翌年7月には世界の累計販売台数が1000万台を越えた。発売から8カ月での販売台数1000万台越えは歴代のPlayStation®の中でも最速であり、その人気と注目度がうかがえる。

　そんなPS5は昨年末より供給が改善され、12月には世界での実売台数が過去最大となった。現在は世界で3000万台以上が販売されており、文字通りPS5が世界中を席巻している。日本でも供給が改善された結果、小売店にPS5が並ぶ光景が見られるようになった。それと同時に、PS5で楽しめるソフトも増えてきている。今後発売が予定されているソフトはどれもPS5だからこそ最大限楽しむことができる内容で、ゲームファンならずとも見逃せないクオリティだ。すでにPS5を手に入れたユーザーは、目の前に現れるリアルで見たこともない世界での冒険やアクションを楽しんでいるようだ。

　PS5は発売開始以降、そのハイクオリティなゲームプレイと没入感でこれまでユーザーを集めてきた。一方、その人気ぶりからなかなか手に入れることができないユーザーも多く、早くプレイしてみたいと思う人も多かっただろう。ようやく手軽にPS5を遊ぶことができる環境が整ってきた格好だ。

　PS5の特徴はユーザーをゲームの世界に誘う没入感と、それを実現する機能や技術にある。ゲーム機本体のスペックそのものが従来機よりも飛躍的に向上しており、ゲームの読み込みスピード、いわゆるロード時間が大幅に短縮されている。これによって、「ゲームをしよう」と思い立った時に即ゲームプレイを始めることができ、遊びたい気持ちをそのままにゲームの世界に入っていくことができるのだ。

　PS5に同梱されているコントローラーもゲーム体験に大きな効果を生んでいる。例えばキャラクターが草原を歩いている時と砂利道を進んでいる時とで異なる振動が手に伝わる「ハプティック（触覚）フィードバック」や、弓の引き始めから最大限張力がかかる状態まで指先に伝わる抵抗感が徐々に変わっていく「アダプティブトリガー」。人間の感覚に最大限働きかけることで、あたかも自分がゲームの中にいるかのような体験を味わうことができるのだ。

　発売以降、ユーザーに驚くべきプレイ体験を提供してきたPS5だが、その世界はさらなる広がりを見せる。2月22日に発売された「PlayStation®VR2」は、飛躍的な進化を遂げた仮想現実(バーチャルリアリティ)技術により、装着することで文字通りゲームの世界に入り込んだかのような体験ができるゲーム機だ。ゴーグル内の目線を追跡し最適な映像を映し出す視線トラッキング技術や、PS5のコントローラーにも搭載されているハプティックフィードバック、アダプティブトリガーもPS VR2専用コントローラーに搭載。ヘッドセットを接続すると、装着者の頭の位置や向きによってゲーム内のサウンドの音量や聞こえてくる方向が変わる「Tempest 3Dオーディオ技術」など、ゲームプレイのための最新技術が惜しみなく投入されている。これらの技術によって、例えば人気ソフトの「グランツーリスモ７」では、あたかも本物の運転席に座ってレースに参加しているかのような体験を味わえる。

　また、ハンディキャップを持つ人を始めどんな人でもPS5で遊びやすくなるように設計されたコントローラーも発売が予定されているなど、より多くの人が現実を越えて遊びに没頭できる舞台が整ってきている。

　これまでPlayStationをプレイしたことのある人はもちろん、ゲームにはあまり興味が無かった人も、ぜひ一度PS5の圧倒的な没入感を味わってみてほしい。このハイスペックなゲーム機が提供するのはもはやゲームではなく、もう一つの世界とまで言えるかもしれない。それほどまでにリアルで興奮と驚きに満ちたゲームプレイがあなたを待っているだろう。