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橋本愛さんと語る「変革と挑戦」 〜延長線上にない変化〜

 エンジンに点火する役割を担うスパークプラグという部品で世界首位のシェアをもつ日本特殊陶業は、事業構造の見直しを急ピッチで進めている。気候変動対策としてガソリン車に代わり、電気自動車(EV)が普及すれば、エンジンが不要となり、存在意義が根底から覆りかねないためだ。
 今、求めているのは「変革と挑戦」。川合尊社長が若手社員とともに、テレビや映画から活躍の場を広げている俳優の橋本愛さんと語り合った。

EV転換 次のステップへ

——日本特殊陶業に今、何が起きていますか。

川合社長 日本特殊陶業はスパークプラグを祖業とし、80年以上にわたり、自動車産業の発展に合わせて、成長してきました。同じ品物をどんどん良くしていたのです。しかし、自動車の内燃機関からEVへという変化の中で、我々も次のステップを踏み出さなきゃいけません。今までの常識を壊して、延長線上にない変化を遂げようというテーマを掲げています。

エンジンに点火するスパークプラグ(左)と、排ガス装置に取り付けるセンサ
いずれも世界トップクラスのシェアを有する

——出演した日本特殊陶業のテレビCMでは、壁を大胆に壊していました。

橋本さん 変化し続ける姿勢というのは、自分自身の中で、強く感覚として残っています。日本特殊陶業さんの信念を表現したいと思い、勇気を持って撮影に臨めました。私がアクションをするイメージがないのか、驚いたという声をいただきました。

 

——社内の雰囲気は。

佐治さん 様々なことが変わっていると肌で感じています。現在だけでなく、将来起こるであろう社会課題の解決に積極的で、やりがいがあります。
カミュさん 就職活動しているときに「会社は今後大きく変わっていくので、大変なこともたくさんあるだろうが、そこでしか経験できないことは非常に多くある」と言われました。今は自分からそういう経験をつかみにいっています。
藤澤さん 先輩社員ともたくさんコミュニケーションをとり、助け合う関係性を築けています。私が所属する技術部門は女性が少ないですが、働きづらさを感じた瞬間はありません。
川合社長 うちは誰でもフラットに接することができる環境になっていると思います。
橋本さん とてもステキです。

新分野 誇りを持って開拓

——どのような挑戦をしていますか。

川合社長 いろいろありますが、エビの陸上養殖向けの水質センシングシステムを開発しています。担当者たちは、食の問題に解決策を出す目的で始めたのですが、僕はその他の用途にも活用できたらと考えています。水族館やアクアリウムにも広がればおもしろいですし。
橋本さん それこそ延長線上にないことですね。今まで培ってきた技術やシステムは継承しながら、世界に対して貢献度の高いビジネスを模索し、実現している行動力に感銘を受けました。

エビ養殖向け水質センシングシステムの開発現場

佐治さん 世の中の課題を探し、解決策を考え、通用するかどうかを検証しています。社外の方とも触れ合い、オープンイノベーションにも挑んでいます。
藤澤さん スパークプラグの工程設計に、今までにない考え方を取り入れようと努力しています。
カミュさん データ分析が私の仕事ですが、もっと早く、もっと分かりやすく伝えることに毎日挑戦しています。
川合社長 挑戦は楽しんで自分のためにやるべきだと思います。社員たちが誇りを持って新しいテーマに挑戦できる。そんな挑戦をしていきます。

——挑戦には壁がつきものです。

橋本 愛さん
はしもと・あい 1996年生まれ。熊本県出身。モデルや俳優などとして活躍。東京国際映画祭のフェスティバル・アンバサダーを2年連続で務めた。

橋本さん 私は映画やドラマがメインのフィールドですが、楽曲を歌ったり、執筆や写真の連載をしたりもしています。自分の中にある新しいものを発見しながら表現するのは、挑戦の連続です。最近、原稿を書く手が止まったときがあり、ゲームや漫画に現実逃避しました。どうしてもできないときは、やってはいけないときと認識して、いったんそこから離れるようにしています。自分を最大限に甘やかし、「お前はさっき甘えてたんだから、ちゃんとやれよ」という気持ちで、また取り組むのです。

日本特殊陶業
川合 尊社長
かわい・たけし 1962年生まれ。大阪府出身。1987年に京都工芸繊維大学大学院工芸学研究科を修了し、入社。自動車の排ガス用センサの技術者としてキャリアをスタートさせた。2019年4月から現職。

カミュさん 壁を壊そう、乗り越えようという気持ちを持ち続けることが一番大事ではないでしょうか。
藤澤さん 壁にぶつかっていることを自覚したうえで、越えた先にいる一歩成長した自分をイメージし、今やるべきことを考えます。
佐治さん スピードがすごく重要なので、立ち止まらずにどんどん考えて前に進んでいきたいです。
川合社長 全部正解ですね。僕は、やりきることが大切だと考えます。ダメなら諦めますが、「やるだけやった」と言えれば、後悔もないし、次の道が好きになれます。

(左から)カミュ・アレクシさん 販売管理 入社5年目
藤澤 真由さん 生産設計 入社3年目
佐治 風雅さん 新規事業創出 入社2年目

地球にどう貢献できるか

——挑戦には柔軟な発想が求められます。

川合社長 愛知県小牧市の工場内に2021年8月、「N—FOREST」というオフィス棟の稼働を開始しました。どうしたら働きやすいかを社員の皆さんに考えてもらったのです。テントやハンモックなど「ほんまかよ」というようなモノがいっぱいあります。現在はリモートワークも多いですが、フリーアドレスですし、今後はここで会話が広がることを期待しています。
橋本さん 写真を拝見しましたが、肩の力を抜いてリラックスできる空間や瞬間があり、働きに対してプラスのエネルギーが循環できそうです。ここで働く方々がどういう仕事をされていくのか、興味深いです。

テントでリラックスして打ち合わせしたり、ハンモックで休息したりできる新オフィス棟「N-FOREST」(愛知県小牧市)

——今後の意気込みを。

橋本さん 自分がやってきたことは、無意識に、潜在意識の中にきっと積み重なっていると思います。自分自身も世界も毎秒毎秒変化していることを感じ、それに合わせた選択ができているかどうかを見つめながら、一生懸命頑張っていきたいです。
川合社長 来年4月から英文社名が、Niterra(ニテラ)に変わります。ラテン語で「ニテオ」が輝く、「テラ」が地球で、地球が輝くというイメージの造語です。これまで育ててもらった地球に恩返しするという意味も込めています。世界がすごく変わっていく中で、どういうことに貢献できるかを考え、挑戦を続けることは、意味があることだと思います。失敗してもいいのです。強くなるチャンスはいっぱいあります。