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中高生が新しいビジネスをデザイン
神戸ウォーターフロントを未来型SDGsタウンに

「中高生SDGsアイデアコンテスト in 神戸」〈主催:桃山学院大学 共催:読売新聞大阪本社、協力:株式会社 神戸ウォーターフロント開発機構、日本電気株式会社(NEC)〉が11月19日、桃山学院大学あべのBDL(ビジネスデザイン・ラボ)で開催された。未来を担う中高生の新鮮な視点とSDGsの観点から討議され、神戸の活性化策やベイエリア開発に向けたビジネスアイデアが集まった。

「中高生SDGsアイデアコンテスト in 神戸」には、神戸市を中心に6校36名の中高生が参加。課題は、人口減少と若年層の空洞化が進む神戸の未来を見据え、「神戸ウォーターフロントを未来型SDGsタウンに!」。開発が進む神戸ウォーターフロント(新港エリア)の活性化について、中高生が10月22日、11月5日、11月19日の3日間にわたる講義とグループワークを通じてアイデアを競い合った。

参加校:育英高等学校、上宮高等学校、神戸市立葺合高等学校、神戸星城高等学校、神戸龍谷高等学校、西宮市立浜脇中学校 6校(五十音順)

ビジネスの力を 社会課題の解決に活かす

神戸港の昔と今、そして開発が進む、神戸ウオーターフロントについて課題を説明する和泉氏

10月22日の講義で、中高生は、神戸ウォーターフロントの歴史や現状の社会課題を共有。桃山学院大学ビジネスデザイン学部の牧野丹奈子教授の講義で、社会課題解決に資する新たなビジネス創出の考え方を学んだ。同日、昨年開館した新港エリアの劇場型アクアリウム〈átoa(アトア)〉も見学。11月5日の講義では、「テクノロジーの力でまちが変わる」というテーマで日本電気株式会社(NEC)がまちづくりにおける情報伝達技術(ICT)の活用事例を紹介したほか、ビジネスを活かした社会課題の解決事例を学び、8つのグループに分かれて討議。同学部の大学生らがラーニング・アシスタント(LA)として、司会やグループワークのファシリテーターを務め進行した。

11月19日の最終報告会では、各グループのアイデアを4分間という限られた時間でプレゼンテーション。その内容は、アプリと子ども用リストバンドなどを用いた子育て世代の対策、木材を活用、連動も促進するツリーハウス、災害対策と国際交流を兼ねた拠点整備、飢餓貧困対策を視野に入れた昆虫食の体験型ミュージアム、神戸を舞台に、源平合戦を題材にした鬼こっこ企画など、斬新かつ新鮮な発想ばかり。「場面を想像して立体的に考えている」「単体ではなく街全体をビジネスとして活かしたアイデア」など審査員の評価はどれも高く、プレゼンテーションの構成や表現も秀逸で、甲乙つけ難い僅差の選考になった。

中高生のグループワークをサポートする大学生(LA)

新しいビジネスを チームで作り上げる

審査は斬新性、実現可能性、SDGsに関連したビジネス効果のほか、プレゼンテーションの工夫、チームワークなどで評価。審査員を務めた牧野教授は「今の中高生は社会課題に関心が非常に高いことを、改めて感じました。日本が今後目指すべき世界があるとしたら、若い人たちの感性を活かすことがとても重要になる」と、期待を寄せた。

参加した中高生は、「今回みたいに新しいビジネスの具体案を作り上げるのは、学校の課題探究の授業でも活かせるんじゃないかと思いました」「大学生や企業の方と交流しながら学ぶことが楽しく、成長できました」「人の数だけ自分では思いつかない色々な考え方があって、面白かった」「知らない人の前でも自分のアイデアを出す機会は貴重で、すごく楽しませてもらった」など、社会課題解決に向けたビジネスデザインの面白さを実感。最終報告会の終了後も、参加者や関係者との話は尽きなかった。

画像左=最終報告会の様子(あべのBDL) 右=発表後、2021年度グッドデザイン賞を受賞した、最新キャンパス内(あべのBDL)にて参加者全員で記念撮影

世界的に問題となっている海洋プラスチックゴミに着目し、回収・リサイクルすることにとどまら委再利用し、商品化する方法を組み込んだことを評価。

評:(株)神戸ウオーターフロント開発機構 常務取締役 和泉智久氏


予想していなかった斬新かつ柔軟な発想と提案で、虚をつかれた。大人にはできない感性で新しいビジネスを実現してほしい。

評:読売新聞大阪本社 地域戦略部 次長 三宅隆政氏


エネルギーという今日的なテーマを扱い、街全体をビジネスの場として連携することで社会課題を解決、プレゼンテーションにおいて、チームワークとパッションを感じた。

評:桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 牧野丹奈子教授


桃山学院大学(大阪府和泉市)は、2019年度に開設した経営学部ビジネスデザイン学科を21年4月にピジネスデザイン学部とし、入学定員も70人から200人に。20年秋には、大阪市阿倍野区に都心型キャンパスビル「あべのBDL(ビジネスデザイン・ラボ)」が完成、21年度グッドデザイン賞を受賞した最先端のオフィスビルのような雰囲気に包まれた9階建ての新校舎が同学部の拠点である。

先行き不透明で閉塞感があふれる社会において、同学部は、社会の課題解決に資する新しいビジネスをつくることができる人材を育成している。チームでの課題解決型授業(PBL)を学びの中心に据え、70を超える企業・自治体・団体と産官学連携した実践教育が特色だ。1年次から、連携する企業等で働く社会人とともに学び、年間約30のPBLに取り組む。「まず実践し、次いで専門理諭を集中的に学ぶ」カリキュラムに特長がある。

特色ある学びを通じて、アントレプレナー(起業家)としての素養と実行力を身につけることで、起業や事業承継をはじめ、組織内で新規事業を実現したり、公務員やNPO職員として新しい社会・まちづくりに貢献するなど、将来の活躍の場を広げる狙いがある。

開発進む神戸ウォーターフロントの神戸ポートミュージアム内に昨年開館したátoaは、アクアリウムとアートが融合した新感覚の都市型水族館。
神戸ウォーターフロントでは、今後、高層住宅や多目的アリーナ建設などを予定し、注目されている。

アトア