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澤穂希さんらと学ぶ フェアプレーの大切さ 病気の子どもたちと家族へ、支え合いも広がる

誰もが同じ目線に 走らないサッカーをプレー!

 FIFA女子ワールドカップ・オーストラリア&ニュージーランド2023で、日本チームがFIFAフェアプレー賞を受賞したことを記念し、FIFAとマクドナルドが、親子でサッカーを楽しむイベントを開催した。
 
 冬の寒さに負けず、元気いっぱいで会場に集まった子どもたち。マクドナルドのマークがついたビブスを身に付けると、早速親子でウォーミングアップをスタートした。体が徐々に温まってきたところで、元プロサッカー選手澤穂希さん、宮間あやさん、北澤豪さんが登場。日本サッカーを代表するゲストに、子どもたちはもちろん、保護者も大興奮。ますますやる気がわいてきたようだ。


 
 この日はみんなで、走らないでプレーするウォーキングフットボールを体験。体力や障害の有無を問わず、気軽に楽しむことができるインクルーシブスポーツだ。
 
 参加者は3つのチームに分かれると、まずは名前を呼びあいながらパスを回す練習を行う。初対面ということもあって最初は恥ずかしがる子どもも見られたが、みるみる打ち解けると、スピード感のあるパス交換も見られるようになった。
 
 サッカーはフェアプレーを大切にする。ルールを守ること、審判に敬意を持つこと、そしてゴールを決めたらしっかり喜ぶことも教わった。チームごとにゴールパフォーマンスを決め、いよいよゲームがスタートした。

 
 「走らない」「接触プレーでボールを取らない」など、初体験のルールにもすぐに順応する子どもたち。声を掛け合いながらパスを回し、気づけば保護者のプレーにも熱が入る。相手チームを尊重しつつも、得点が入れば喜び、ゴールが決まらなければ励まし合う姿はフェアプレーそのもの。1チームにつき8分ハーフのゲームを2試合ずつ行い、気持ちの良い汗を流した。

手を差し伸べる気持ちがフェアプレーの源

 
 ゲーム終了後はトークショーを開催。3人のゲストがインクルーシブスポーツやフェアプレーについて語りあい、参加者はマクドナルドのドリンクやスイーツをお供に、熱心に聞き入っていた。
 
 今日のゲームについて、北澤さんは「子どもたちの上達が早い」と笑顔をみせ、澤さんも「相手チームがいないところを上手に探して、パスを出しているのがすばらしかった」と話した。また宮間さんは「サッカー経験者にとっては、いつもと異なるルールでのゲームは難しかったかもしれないが、すぐにルールを飲み込んでいたのに驚いた」と語った。
 
 澤さんと宮間さんは、2011年FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会で、史上初のワールドカップ優勝を成し遂げるとともにフェアプレー賞を獲得している。「プレーするうえで避けられないファウルはあるものの、そこで手を差し伸べたり声を掛けたりすることがフェアプレーの精神」と話し、宮間さんも「日ごろの練習から意識することで、ゲームでも自然とフェアプレーができるようになる」と話した。


病気の子と家族のため── ドナルド・マクドナルド・ハウス

 
 イベントでは、病気の子どもにつきそう家族が自宅のように寝泊まりできる「ドナルド・マクドナルド・ハウス」への募金活動も実施。会場を出た澤さん、宮間さん、北澤さんは、集まった募金を手に東京大学の敷地内に開設されたドナルド・マクドナルド・ハウスを訪れ、ハウスマネージャーから説明を受けながら見学した。
 
 ドナルド・マクドナルド・ハウスは我が家のようにくつろげる第二の家をコンセプトに、日本では12カ所開設されている。澤さんらが訪れた東大ハウスは、12の個室と、リビング、キッチンなどからなる。産後すぐに集中治療室に入ることになった子どもの家族が多く、滞在期間が長い利用者も少なくないという。保護者には働き世代が多く、このハウスで在宅ワークをする姿も。ハウスマネージャーは「ここで働くのを決めたのは、子どもたちの力になりたいという思いからだったが、保護者を支えることも我々の重要な仕事の一つ」と語る。
 
 またハウス内の共有キッチンでは、寄付された調味料などを使って調理ができる。滞在する家族同士でコミュニケーションを取りながら、想いや情報を共有する機会もありそうだ。またボランティアによる食事の提供も行われている。「温かい食事を通じて、一人ではないということを伝えられたら」と話した。

子どもたちとも交流 笑顔咲くひととき

 
 見学後は、ハウスに滞在している家族とも交流。遠方から入院した子どもの保護者は、「施設自体はもちろんのこと、スタッフの皆さんが優しい声がけをしてくれるのにとても支えられている」と話した。また無菌室を利用していた子の保護者は、「外出が制限されるなかで、買い物などのサポートに非常に助けられた」として、支えのありがたさ日々実感していると話した。
 
 ハウスを初めて訪れた澤さんと宮間さんは、施設のきれいさに驚くとともに「ハウスについて知っている人は、まだまだ少ない。ハウスの存在を発信するなど、自分にできることを探していきたい」と話した。これまでもハウスへの支援に取り組んできた北澤さんは「ハウスも時代によってアップデートしていく必要がある。ベストな支援を続けていければ」と語った。

 
 最後に、みんなの思いを集めた募金とサイン入りボールを子どもたちへプレゼント。子どもたちの喜ぶ声に、澤さんらも笑顔で応え、温かな想いがつながった。