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インフレにおける資産としての"金の価値"

現金・貯金の価値が目減りするインフレ時代、 金の価値はどのように変化していくのでしょうか?

 1971年のニクソンショックにおいて、それまで続いてきた金・ドル本位制を根本としたブレトンウッズ体制は終わりを迎え、ドルおよびそれにつながっていた通貨は金という価値の裏付けを失くしました。各国政府が好きな時に好きなだけ通貨を発行できるようになったのです。
 1971年までは1オンスの金(約31グラム)は35米ドルという平価が保たれてきたものが、2023年1月後半では、1オンスの金は約1935ドルと、過去50年で金の価値は約55倍になったことになります。
 長期的にみると無限に発行することができる通貨と供給量の限られた金の関係から今後もこの流れが続いていくと考えられるでしょう。

 昨今「インフレ」傾向がより強くなってきました。インフレとは通貨の価値が下がり物の価値が上がることです。日本円を銀行預金に持っていればリスクを取っていないというのは大きな間違いです。時間とともに円の価値つまり購買力は目減りしていきます。それを防ぐ方策の直接的な方法の一つは物の代表である金を持つことです。円の価値が下がると、相対的に金の価値が上がっていく可能性が高くなります。
 20年前1グラムの金は1400円前後でした。そして、いまは8500円を超えています(2月1日現在)。つまり円の価値は約6分の1になり、反比例するように金の価値は約6倍になったと考えられます。インフレは資本主義経済の宿命であり、長期的に財産の価値を維持するために、金を所有することは有効な手段であると言えるでしょう。

※単位「オンス」について:金などの貴金属に用いられる国際取引単位であるトロイオンスの俗称

一般社団法人日本貴金属 マーケット協会代表理事
池水 雄一 氏
大学卒業後、大手商社貴金属部でゴールドとの付き合いが始まる。一貫して貴金属の取引に従事し、2019年より現職。マーケットに関する執筆や講演など、生きた情報を常に発信している。趣味はウルトラマラソン、トライアスロンというアスリート。