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バッチリ、早わかり!阪神高速リニューアルプロジェクト

安全・安心・快適な高速道路を目指し、現在進行中の「阪神高速リニューアルプロジェクト」。でも、どんな工事をしているのか知る機会って少ないですよね。そこで今回は、予備校の名物講師・村瀬先生が、いつもとは逆の立場の受講者となって、わかりやすくひも解いてくださいます!

予備校講師
村瀬哲史さん
予備校 地理講師。高校で社会科の教師を務めた後、地理の予備校講師に。モットーは「考えることが面白くなる地理」。テレビ、ラジオにも多数出演。

阪神高速道路株式会社 管理本部 大阪保全部 改築・更新事業課
田島 課長代理

阪神高速道路株式会社 管理本部 神戸管理・保全部 保全事業課
森岡 担当

抜本的な更新・修繕工事をする阪神高速の一大プロジェクト

村瀬
最近、「阪神高速リニューアルプロジェクト」という名称はよく見たり聞いたりするんですけど、どんな工事をされているのかまではわかっていないのが正直なところです。そもそも阪神高速道路といえば僕が生まれる前から活躍しているイメージなんですが、いつ開通したんですか?

森岡
阪神高速は1号環状線の一部が1964年に開通し、2022年で58年が経過しました。

村瀬
1964年といえば前回の東京オリンピックの年ですね。僕は今年で50歳なんですけど、この歳になると体のいろんなところにガタがきてまして…。高速道路も同じような感じなんですか?

森岡
はい、阪神高速は道路全体の40%以上が開通から40年以上経ってまして、老朽化が進んでいます。また現在の1日の交通量は約70万台で、大型車の割合が一般道路と比べて非常に高く、道路への負担が大きくなっています。

村瀬
老朽化に加えて交通量が増えて道路への負担も大きくなり、いろんな問題が出てきてるんですね。

森岡
定期的にメンテナンスを行っているのですが、抜本的な対策が必要となってきました。

田島
そのため阪神高速では、2015年から「リニューアルプロジェクト」として、普段の工事では行わない大規模な更新・修繕工事に取り組んでいます。

村瀬
なるほど、多くの区間で規模の大きい工事を行わなあかん時期に差し掛かっているわけですね。

抜本的な工事による安全性の確保


村瀬
プロジェクトの必要性はわかりました。阪神高速を利用させてもらっているドライバーとしては、どんな工事をされているのか、工事をすることで道路がどのように変わるのかも知りたいところなんですけど。

田島
代表的な例として、14号松原線喜連瓜破(きれうりわり)付近 橋梁大規模更新工事があります。

村瀬
知ってます。確か、喜連瓜破~三宅JCTの区間が3年間終日通行止めになると。喜連瓜破の工事は、高速道路を走っているとたまに見かける車線規制をして行う工事ではできないことをしてるんですね。

田島
はい、喜連瓜破の橋梁は橋全体が垂れ下がってきているため、橋梁を一から造り替える必要があるんです。工事を行う高速道路下は、自動車や人の往来が多い長居公園通や幹線道路等が通っており、できる限り一般道路への影響を与えないように撤去作業の大半を空中で行うなど、新しい工法を導入しています。とはいえ、どうしても工事期間中、高速道路上は終日通行止めにする必要がございます。お客さまには大変ご不便をおかけしており申し訳ございません。

村瀬
いえいえ、謝ってもらわんでも(笑)。安全・安心・快適な高速道路に向けてがんばってもらっているのが伝わってきますから。

長寿命化と共に安全性・快適性もアップ!

森岡
阪神高速では、補修に加え構造物の長寿命化を目的とした通行止め工事を「リニューアル工事」と呼んでいまして、舗装とその下にある床部分(床版)の間の高性能な防水工事もそのひとつです。また、雨天時でも見やすい排水性の高い舗装や、カーブ区間で滑りにくい舗装への打ち換えなども行っています。

村瀬
路面に雨水が溜まると、ライトが反射して運転しづらくなりますもんね。それが改善されるのは助かりますわ。

森岡
その他にも、ジョイントと呼ばれる道路の継ぎ目を取替えたり、一部の箇所ではジョイント自体をなくしたりして、騒音や振動をおさえる工夫もしています。

村瀬
僕たちドライバーが気づかないところで、いろんな工夫をされてるんですね。阪神高速道路の大部分は街の中心部を通っているので、工事ではいろんなご苦労があるんやないですか?

田島
そうですね。例えば繁華街の近くでおこなっている基礎工事では、地下を掘っていますが、地下街がある他、電気・ガス・水道・通信などあらゆるインフラが通っているため、慎重に計画を立てて工事に臨んでいます。他の工事でも、一般道路への影響を最小限に留め、できる限り近隣住民の皆さまの生活に支障をきたさないように、さまざまな技術を取り入れています。

森岡
具体的には、騒音・振動を抑えるためにアスファルトに熱を加えて柔らかくしてから剥がす工法を採用したり、舗装を打つ際に生じる刺激臭を和らげるために香料を加えたりしています。

村瀬
えぇ、そんなことまでしてはるんですか?!こんなこと言うたらなんですけど、工事を進める上で香料を入れる必要ってないやないですか。いやぁ、技術の進化にも感心しましたけど、阪神高速さんの細やかな配慮にもびっくりしました。

11月に4号湾岸線「貝塚~りんくうJCT間」でリニューアル工事を予定

村瀬
進行中のリニューアル工事に加えて、今後予定されている工事もあるんですよね。

田島
はい、2022年11月に4号湾岸線「貝塚~りんくうJCT間」のリニューアル工事を予定しています。工事期間中は終日通行止めとなりますので、関西国際空港をご利用予定のお客さまは特にご注意ください。「阪神高速リニューアルプロジェクト」が無事に進んでいるのは、お客さまや近隣住民の皆さまのご理解・ご協力があってこそです。今後も引き続きよろしくお願いいたします。そして、リニューアル工事後の阪神高速道路にご期待ください。
村瀬
今日は「阪神高速リニューアルプロジェクト」の基本情報だけでなく、「そうなんや!」と驚く工夫も聞くことができました。今からリニューアル後の阪神高速道路を走るのが楽しみですわ。これからも関西経済の発展のために、よろしくお願いします!