テツandトモさん、武藤十夢さんが登壇
先生役に八木陽子さん
金融庁は3月24日、WITH HARAJUKU HALL(東京・原宿)で「春休み!親子でまなぼう おかねの教室 グローバル・マネー・ウィーク 2024」を開きました。お笑いコンビの「テツandトモ」さんと、タレントの武藤十夢さん、子供向け金融セミナーを多く手掛けてきた八木陽子さん(ファイナンシャルプランナー)が登壇。お金にまつわるクイズもはさみながら、お金の成り立ちからモノの値段が変化する背景まで、お金の「なんでだろう?」を学びました。
お金の「交換機能」 。基本を学習
イベントは、世界各地で行われている、こども・若者向けの金融教育啓発活動「グローバル・マネー・ウィーク(Global Money Week)」の一環で、金融庁が企画しました。日本では、3月1~31日まで、さまざまな団体がイベントを実施しています。今年のテーマは「お金を守り、未来を、守ろう」です。
テツandトモさんが登壇と同時に、♪「なんでだろう?なんでだろう?」「お年玉をもらうと」、「お母さんがあずかったままなのなんでだろう」♪♪「なんでだ、なんでだろう?」♪
授業は、テツandトモと武藤さんが生徒役、八木さんが先生役。コインやお札といった「貨幣」をやりとりするようになるまで、人々が物々交換をしていたり、貝殻をお金として活用していたりしたことなど、基本的なことを学習しました。皆が同じように価値を認めるお金は、好きなときに好きなものを買うことができる「交換機能」があります。
「つかう」「ためる」「ゆずる」「ふやす」
お金の使い方では、八木先生が「つかう」「ためる」「ゆずる」「ふやす」の四つを紹介。「使う」は、英語の「必要」を意味するneedsと「欲しい」を意味するwantsに分けられ、「必要なものを優先して買い物をするようにしよう」と武藤さんが解説。「ふやす」でも、武藤さんが、「『投資』 !応援したい会社の株を買って、ビジネスが成功したり会社が大きくなるとお金が増える仕組みです。」と回答。「投資」については教室の後半でも掘り下げました。
クイズで「変わる値段」の背景に迫る 原材料高、人件費、円安・・・
「おかねの教室」後半は、クイズ形式で、身近にあるお金や値段の疑問に迫りました。
“いつものチョコレート”を題材に値段が上がったことを想定して出題。値段が上がったものを買いたいという声や、個数の減った同じ価格のチョコレートを買うといった意見などさまざま。先生役の八木陽子さんは「大事なことはなぜ値段が変化したのかを考えて、行動すること」と話しました。
続いて、チョコレートの値段が♪「なんでだろう?なんでだろう?。いつものチョコレートの値段が上がったのはなんでだろう?」♪。値段が上がった理由を考えました。
チョコレートは、原材料の価格にも左右されますし、砂糖など外国から運んでくる原材料を多く使えば使うほど、外国から運んでくる輸送代もかかります。外国の商品は「円安・円高」も影響します。この1年間で、1ドル=130円から150円に。ドルに対して円が安くなる「円安」です。アメリカで10ドルの砂糖は、日本円で買うと、1年前は1300円だったのに今は1500円。チョコレートの値段にも影響します。
友達とのお金の貸し借りはダメ
お金との向き合い方も学びました。
ほしいものを買う時にお金が足りない!!という場面を想定。テツandトモさんが友達同士を演じ、テツさんがトモさんからお金を借りることに。貸したお金が返ってこなくてトモさんは、♪「なんでだろう?」♪と嘆き、二人は険悪に。八木先生は「友達からお金を借りると、トラブルになることもあるので、おとなに相談しましょう」と呼びかけました。
また、お金の使い方である「増やす」についてもクイズでおさらい。会社を応援する「投資」の仕組みを再確認。株式会社が発行する株式を買うと、そのお金は会社にわたって、会社はそのお金をつかって新しい商品の開発などをします。そしてそれが、うまく行くとお金が増やせるかもしれないことを学びました。武藤十夢さんは20歳ごろに投資をはじめたといい、「世の中のことや会社のことを勉強するようになった」と話しました。
お金に関する知識をたくさん持つことで、日ごろの生活を一段と充実させることができます。お金を使う時に、ちょっと考えてみてもらえたらと思います。
イベントブースに、ワニーサ、うんこ先生!
「おかねの教室」の開催当日、会場入り口のイベントスペースでは、新NISA(少額投資非課税制度)のキャラクター「つみたてワニーサ」のバルーンアートをはじめ、小学生向け教材で話題の「うんこドリル」のうんこ先生も登場しました。「うんこお金ドリル」の体験コーナーやバルーンアートのプレゼントには行列も。多くの子供たちが楽しみました。