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高速道路リニューアル工事最前線!
東北道リニューアル工事の裏側を中川絵美里さんが徹底取材

NEXCO東日本の事業広報タレントを務める中川絵美里さん。現在、リニューアル工事のTVCMやポスターなどで様々な情報を伝えています。キャスターとしても、実際にいくつもの工事現場に足を運び、取材を重ねてきた中川さん。今回は東北自動車道、栃木県内の那須ICから福島県内の白河IC間にある、「みちのく橋」の床版取替工事の取材に訪れ、NEXCO東日本関東支社 千田洋一支社長からお話を伺いました。

「これほど大規模な工事を目にするのは初めてです」

見学用足場で千田洋一支社長から工事の概要説明を受ける中川絵美里さん

最初に中川さんは千田さんの案内で工事現場全体が見渡せる見学用足場に上り、作業工程の説明を受けました。

中川さん 上からこうして見るとかなり大規模な工事だということがわかります。私もNEXCO東日本さんの事業広報タレントとしてお仕事するようになってから、色々な現場を拝見いたしましたがこれほどの規模の工事は初めてです。

千田さん この工事は老朽化した橋の床版を取り替える大規模更新工事となります。2期に分けて実施していて、1期工事は今年の5月から7月まで行い、全長330㍍のうち220㍍の床版を取り替えました。今、実施している2期工事では、残りの110㍍の取り替えを行っていて、11月末までには完成いたします。

実際の作業工程を確認する中川さん。千田さんは手差しで丁寧に説明していました

中川さん こうして見ていると、作業員の方々がコツコツ手作業で行っている作業もとても多いですよね。大掛かりな作業と、細かい作業とがあり、様々な段階が複雑に絡み合いながら施工されていくのがよくわかります。私も今回の東北道リニューアル工事のCMに出演して、工事期間については知っていましたが、この段階から11月末までに完成するのは驚きです。

千田さん お客さまへの負担を最小限にすることはもちろんですが、同時に安全への配慮も完全にしながら、丁寧かつスピーディな作業を心がけています。その上で、工事の終了時期は絶対に守るように工程を組んでいます。それに、工事の終了が遅れるとTVCMやポスターなどで工事を広報していただいている中川さんへもご迷惑をお掛けしてしまいますから(笑)。ちょうど床版の撤去する作業が行われるようですから、下に降りましょう。

ドローンによる工事の全体写真

「とても大きい床版ですが、どうやって作るんですか」

重い老朽化した床版を大きなクレーンで吊り下げて撤去します

中川さん 一枚の床版はとてつもなく大きいですね。これはどのくらいの大きさがあるのですか?

千田さん 床版の大きさは約2㍍×12㍍、重量は12.5tあります。

中川さん 私が今まで訪れた工事では、現場で型枠を組んでコンクリートを固めることが多かったのですが、これほど大きい床版はどのように作るのでしょうか。

千田さん これはプレキャストPC床版というもので、工場で製作したものを現地へ運んで設置する工法をとっています。この大きさではトレーラー1台に1枚しか乗りません。今回は約160枚使用します。日中に老朽化した床版を6枚撤去して、夜間に新しい床版を6枚設置しています。


「50年前には想像できなかった要因があるんですね」

古い床版の補修の形跡を確認する千田さんと中川さん

次に、千田さんは撤去された老朽化した床版のところに中川さんを案内しました。

中川さん 古い床版は、ずいぶん痛んでいるように見えます。これは何年間使われていたものなのでしょうか。

千田さん みちのく橋は1974年から利用されていますから、50年くらい使用していたことになります。その間も小規模なものから中規模なものまで補修工事は実施されてきました。

中川さん 横からみると断層のように見えるところが半世紀にわたる補修工事の跡なのでしょうか。

千田さん 20年ほど前に3センチほどコンクリートを厚くする補修工事を行っています。しかし、最近は車両が大型化し、積載量も増加してきました。重量超過車両の通行などもあり、橋梁内部の損傷はさらに深刻化してきています。

中川さん 50年前には想像もできなかった要因があるのですね。この地域もそうですが、NEXCO東日本さんの管理するエリアは雪も多く、冬季の凍結防止剤の散布による道路の損傷もあると聞いています。

千田さん 初期の施工時にはまだ、防水の技術もあまり進んでいませんでした。その後、防水シートを施工するなどの補修を行ってきたことはこの断層面からもわかります。ですが、こうしたひび割れから雨水などともに凍結防止剤が浸透し、鉄筋の腐食が進みました。今、設置している新しい床版は50年どころか100年は持つように最新の技術で施工しています。

中川さん 100年ももつように施工されているということは、私がみちのく橋でこの工事を見ることはもうないということですね(笑)。次の世代、そしてその先を見据えて行う大事な工事なのだということがわかりました。

取り替えた新しい床版の機能を説明を受ける中川さん

「人も道路も定期検診は大切」

中川さん こうした損傷は、取り外した床版からはわかりますが、日常的な点検からは中々見つからないのではと思うのですが。

千田さん 深い部分の損傷を見つけるプロフェッショナルがいるのです。徒歩で路面を歩きながら、目視でチェック。気になるところに小さな穴をあけ、内部の構造物を採取し、専門の機関で検査、損傷の程度により、どの程度の更新工事を行うか判断します。

中川さん まるで人の健康診断のようです。そうすると今回の大規模更新工事は、検査の結果、大きな手術が必要だと判断されたわけですね。

千田さん その通りです。これでもこの大規模更新工事は上から2番目の手術なのです。

中川さん え?まだこの上の手術があるのですか。

千田さん 橋桁ごと取り替えるという工事があります。そうなると全面通行止めや迂回路の設定など、お客さまへの影響も大きなものとなってしまいます。

中川さん 大きな工事になる前の、日常点検は必須ということですね。人も道路も定期検診は大切だということを実感しました。

「これほどの工事でも通行止めにならないのは驚きです」

工事現場の横をひっきりなしに一般車両が通行しています

中川さん こうして工事を行っている横をどんどん一般車両が通行していきます。これほど大がかりな工事でも通行止めにはならないのは驚きです。こうした通行車両がある中での作業は難しそうです。

千田さん お客さまへの影響は最小限になるように注意を払っています。そのためには、工事区間を通行止めにせず、車線規制を行い対面通行で車両を通行いただくことで、通常どおりといかないまでもできるだけスムーズな通行ができるよう努めています。また、中川さんにご登場いただいている工事規制のCMを放映し、事前にお客さまに工事があることをお知らせすることで、一般道や他路線への迂回も呼びかけています。

「これから先の未来のために総力を挙げて工事に取り組みます」

高速道路リニューアルプロジェクトは、高速道路だけでなく、高速道路が支える物流や災害時の緊急輸送、観光輸送など日本社会そのものをこれから先も健全に機能させていくための重要な工事です。お客さまへの影響を最小限にとどめつつ、この先100年、さらにその先まで高速道路をご利用いただけるよう、総力を挙げて工事に取り組んでまいります。

今回の東北道リニューアル工事は12月4日をもって終了しますが、来年以降も関東エリア各地で順次リニューアル工事を行っていきます。お客さまにはご迷惑をおかけしますが、安全を第一に工事を進めていきますのでご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

◆リニューアルプロジェクトの今後の予定についてはこちら
高速道路リニューアルプロジェクト | NEXCO東日本 (e-nexco.co.jp)

「100年にわたる生活を守る大切な工事です」

改めて今回の大規模更新工事のスケールの大きさに驚きました。この先100年という未来にわたる私たちの生活を守る大切な工事だということを改めて実感いたしました。私もこうした工事の内容についてわかりやすく利用者のみなさんにお伝えして、ご協力をいただけるように精いっぱい努めていきたいと思います。

中川絵美里(なかがわ・えみり)
1995年生まれ。静岡県出身。 読売巨人軍公式マスコットガール「Team Venus」を経て、キャスターとしてTV、ラジオで活躍中。2022年4月からNEXCO東日本の事業広報タレントに就任。