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高速道路リニューアル工事最前線!プロジェクトで奮闘する若手技術者

誕生からおよそ60年が経ち、老朽化が進む高速道路。安全・安心な高速道路を維持するため「リニューアルプロジェクト」が各地で実施されている。
入社2年目の若手技術者として、トンネル内路面隆起に対応するリニューアル工事に奮闘するNEXCO東日本・小林正哉さんに話を聞いた。

「多様な業務を通じて技術者として成長したい」

小林正哉さん

NEXCO東日本への入社を決意したきっかけは?
小林 人々の当たり前の生活を支える仕事がしたいという思いから、主にインフラ関係の企業を中心に就職活動を行っていました。
その中で高速道路は、我が国の物流を支え、また災害時には被災地にいち早く到着できる手段として機能しており、高速道路を通じて社会に貢献したいという気持ちが強くなりました。
中でもNEXCO東日本の管理区間は、関東圏などの交通量が多い地域や、雪氷地域など広範囲に渡って業務を抱えており、多種多様な業務を通じて技術者として成長できると考え、NEXCO東日本への入社を決意しました。

「構造物設置、広報や警察協議、現場見学会の開催など担当業務は多岐に」

現在、担当している工事について
小林 開通後の高速道路のトンネルで路面が隆起する「盤膨れ」が発生しており、対策としてインバートという逆アーチ状の構造物の設置を行うリニューアルプロジェクトを担当しています。
具体的には、路面隆起の原因となっているトンネル周辺土圧の増加に対して、インバートを設置してトンネル全体を閉合構造とし、安定性を向上させます。
開通後のインバート設置のため、監視員通路や監査廊などの既設構造物の撤去、電力・通信ケーブルの移設、排水系統の切り回しなども必要であり、国や市町村、電力会社等の関係機関と協議をしながら工事を進めています。

路面隆起(盤膨れ)とは
トンネル周辺地山の風化・劣化による強度低下や吸水膨張により、トンネル周辺の土圧が増加し、路面の隆起や覆工のひび割れなどを起こす現象。長期的に強度低下を示す岩種や膨張性を有する岩種で、トンネル底面までコンクリートで覆われていない箇所において、路面隆起の発生が顕著。
対策工事のイメージ

工事の中でご自身の担当業務を教えてください
小林 工事発注前のトンネルの設計や調査に関する打ち合わせ、発注後の工事が適切に行われているかの日々の確認を主に行っています。また、今年度は夜間通行止めを複数回計画しており、それに関する事前広報や警察協議、当日の段取り等も行っています。
さらに、高速道路の未来のために必要な工事であるとご理解をいただくことを目的とした、工事周辺地域を対象とした現場見学会の開催など、業務は多岐にわたります。
社内だけでなく他機関との調整を重ね、工事実施によるお客さまへの影響が最小限となるように準備を進めていくので、工事に着手する前から気を張って取り組んでいます。

「設計したものがどんどん形になっていく」

「苦労した経験」、「責任感・やりがい」などを感じることは?
小林 工事に着手する前には綿密な計画を立てますが、いざ工事が始まると計画していた工程が前後することが多々あり、当初の計画通りに工事が進まない点に苦労しています。
しかし、工事中に発生するさまざまな問題を解決し、設計したものがどんどん形になっていくことに大きなやりがいを感じています。
上信越道と長野道を担当していますが、長野道は、今年の3月でちょうど全線開通30周年を迎えたので、私よりも先輩なんです。30年もの長い間、人々の生活を支えてきた高速道路のリニューアル工事は重要だと実感しています。

「日々新しいことを学び、知識を蓄えることができる」

日常業務及びNEXCO東日本の好きなところは?
小林 社員の皆さんが親切で、一人ではなく協力して仕事を進めることができる点が、当社の好きなところです。わからないことがあって先輩に相談した際には、快く応じてくれます。
また異動が2~3年周期であり、様々な経験を積むことができるので、仕事に飽きることがありません。日々新しいことを学び、知識を蓄えることができるところも魅力ですね。

将来こうなりたいという社員像は?また、今後はどのような業務に携わっていきたいですか?
小林 入社当初は誰しも、右も左もわからない状況だと思いますので、後輩から相談された際には、必ず相談に乗ってあげられるような社員になりたいと思います。
そのためにも、現在担当しているリニューアル工事の業務を責任をもって勤め上げ、工事の発注~竣工までの一連の流れを理解し、トンネルに携さわる技術者としての技術力向上を図りたいと思います。

「社会基盤を支えるためのリニューアル工事にご協力をお願いします」

最後に利用者へメッセージをお願いします。
小林 高速道路は私たちの日々の暮らしや経済活動を支えており、また災害時には緊急輸送路として重要な役割を担うなど、必要不可欠な存在です。しかし、そのような暮らしを支え続けてきた高速道路の老朽化が、現在加速度的に進行
しています。今後も社会基盤を支え続けるためには、抜本的な対策であるリニューアル工事の実施が必要です。
今後リニューアル工事を進めていく中で、お客さまには通行規制などによるご迷惑をおかけすることとなりますが、今ある高速道路を次世代につなげるため、ご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。

小林正哉(こばやし・まさや)
大学卒業後、2021年にNEXCO東日本入社。入社後、北海道支社技術企画課に配属され、2023年4月より長野工事事務所トンネル改良工事区にてリニューアル工事を担当。