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老朽化が進む日本の大動脈を守れ!未来のための工事が進行中「高速道路リニューアルプロジェクト」

私たちの当たり前の生活を支えている高速道路

日本の経済成長の立役者となり、毎日の暮らしを支えている高速道路。
地方部から都市部への新鮮な農産物の輸送や近年急速に普及しているネット通販において、注文翌日に商品が届く利便性は高速道路網が充実していることで可能となっている。一方、地震などの災害時にも、高速道路が整備されていることで、救命救助、被災地への支援物資輸送を迅速に行うことができる。
日々の物流をはじめ、緊急輸送や災害時のネットワークを支えている、いわば「日本の大動脈」である高速道路は、誕生からおよそ60年が経ち、過酷な使用状況と経年による老朽化が進んでいる。次の世代に安全・安心な高速道路を届けるための取り組み、 NEXCO東日本による「リニューアルプロジェクト」を解説する。

いま、求められるリニューアル

現在、NEXCO東日本が管理している高速道路は、北海道から関東まで3,943km(令和4年9月末時)に達し、1日約274万台の車両が利用している。開通から30年を経過する道路は約5割、10年後には約8割にも達し、老朽化が顕著になってきた。

経年劣化に加えて道路を損傷させていく大きな要因が三つある。
一つ目は都市部の人口増加やネット通販の普及による物流需要に対応した大型・重量車両の増加。二つ目は重量超過車両の通行。そして三つ目は積雪寒冷地域を広く管理エリアに持つNEXCO東日本にとって、大きな課題となっている凍結防止剤の影響による構造物の損傷だ。

具体的には、下の写真のように舗装路面の変状床版(しょうばん)上面コンクリートの土砂化などの損傷が顕在化してきている。

※床版とは、橋梁を通行する自動車等を直接支え、その荷重を桁へ伝達させる構造部材のこと

舗装路面の変状を放置すると、上図のような浮きや土砂化した部分から雨水などが徐々に内部へと浸透していき、最終的には鉄筋が腐食し下面のコンクリートが剥離してしまう危険性がある。(イラスト参照)また、凍結防止剤の散布により、コンクリートの中に塩分を含んだ水が浸透、鉄筋の腐食を促進させることにもなるという。

舗装路面のひび割れを発生させる一因となる重量超過車両の取り締まりはもちろん、高速道路の点検や修繕も日々行われ、損傷箇所のメンテナンスは順次施工されている。しかし、近年は補修箇所が加速度的に増え続けてきている。そうしたことから抜本的な補修は喫緊の課題となり、2014年に「リニューアルプロジェクト」が開始された。

最新の技術で日本の大動脈を守る

「リニューアルプロジェクト」の最大の目的は、重要なインフラである高速道路を長期にわたり健全に保ち、人々の生活を支え続けていくこと。今回のリニューアル工事では、大きく分けて大規模更新と大規模修繕の2種類が施工されることになった。大規模更新は損傷している床版を丸ごと取り替える施工、大規模修繕では床版の補修や桁の補強等の施工となる。どちらも最新の技術で施工するため、大幅な機能強化と長寿命化を確保できるようになる。

工事の影響を最小限にとどめるために

大規模な工事を行えば車線規制による渋滞の発生が心配なところだが、NEXCO東日本では、そうした工事による影響を最小限にとどめ、平常時と同等の交通機能を維持するためのさまざまな工夫を行っている。その一つが「ロードジッパーシステム」という画期的なシステムの導入だ。これは上下線の境目にあるコンクリート製の防護柵を、専用車両を用いて自在に移動させ、車線規制範囲を切り替えていく方法。その動きがジッパーの開閉に似ていることから、「ロードジッパーシステム」と名付けられた。これにより渋滞を抑制しながら作業者、ドライバーの安全性も大幅に向上するという。

また、NEXCO東日本では「リニューアルプロジェクト」の工事規制と交通・渋滞情報や迂回ルートなどを様々な方法で発信している。 SNSではリアルタイムで最新の情報を発信しているので、高速道路利用時には「リニューアルプロジェクト特設サイト」などをチェックするとよいだろう。