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ライフサイエンス企業のバイエルが目指す、パートナーシップを通じたDE&Iの推進

 今年9月に開催された「読売SDGsフォーラム」では、2025年「大阪・関西万博」への参加を表明している企業・大学や、サステナビリティ活動に熱心な企業による報告やセッションが行われた。本記事では、その中からバイエルの取り組みを紹介する。

課題を視覚化し、社会における理解促進を支援したい

 バイエルは、「Health for all, Hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」をビジョンとして掲げ、ヘルスケアと農業関連事業を中核とするライフサイエンス企業だ。本社をドイツに置き、160年の歴史を持つ。世界83か国において製品やサービスを提供し、SDGs達成に向けたサステナビリティ活動にも積極的に取り組んでいる。

 フォーラムで講演したバイエルホールディング広報本部サステナビリティ&ソーシャルエンゲージメントマネジャーの齋藤有香氏は、「多様なステークホルダーとの協働により、疾患啓発・支援活動、次世代の農業者育成支援、緑化活動などに取り組んでいます。また、社内外における『DE&I(多様性・ 公平性・包括性)』推進の一環として、ジェンダー平等に関する取り組みにも注力しています」と説明。医療におけるジェンダー・セクシュアリティ関連課題に対する、パートナーシップを通じた活動事例を紹介した。

 LGBTQ(※)当事者は、社会構造によって生じる偏見や差別を背景として、さまざまな健康リスクにさらされやすく、また、医療の現場における性の多様性に関する知識や配慮の欠如は、LGBTQ当事者の医療アクセスへの障壁の一端となり得るとされている。その ため、医療現場において患者のセクシュアリティが理解・尊重されることは、特定の健康リスクや医療ニーズの把握、医師と患者のコミュニケーションの観点からも重要だとされる。しかし実際は、LGBTQ当事者が課題に直面する場面は少なくない。

 このような現状に対する取り組みの一つとして、バイエルは、LGBTQに関する啓発活動や課題解決に取り組む認定NPO法人「虹色ダイバーシティ」との協働を進めている。自社の社員向け研修を企画したほか、LGBTQ当事者や医療従事者が医療における課題について語った動画「LGBTQと医療」の制作にも協力。また、読売新聞社が企画した、LGBTQ当事者と医療を学ぶ学生たちによる座談会にも協賛企業として参画した。齋藤氏は、これらの取り組みを通じて制作した動画も紹介しながら、「課題を視覚化し、社会における理解促進を支援していきたい」と強調した。

 「バイエルは今後も、事業活動や社内外におけるDE&I推進を通じて、あらゆる人の安心・公平な医療へのアクセスや、社会づくりに貢献していきたい」と述べて、齋藤氏は講演を締めくくった。バイエルが築く今後のパートナーシップとサステナビリティ活動に注目したい。

※「LGBTQ」は、Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)、Queer(クィア)あるいはQuestioning(クエスチョニング)の頭文字をとり、性的指向や性自認を表す言葉の総称の一つとして使われている。

(取り組み事例)動画「LGBTQと医療」への制作協力

医療機関や企業における研修、学校教育で活用できる動画

 「当事者の経験談」「支援者の視点から」の2本立てで時間は各20分程度。コロナ感染や乳がんを経験した当事者から、医療機関における性別による区別、カミングアウト、同性パートナーの扱いなどに関連する課題を紹介。また、医療従事者がLGBTQの患者さんの気持ちに寄り添い共に考えることや、医学教育の中で性の多様性について理解を深めることが重要であるとする支援者の見解も語られています。

制作:認定NPO法人 虹色ダイバーシティ  監修:一般社団法人 にじいろドクターズ  制作協力:バイエル

(取り組み事例) 「LGBTQと医療」学生座談会への協賛

多様な性への理解と尊重 誰もが安心できる医療現場を目指して

 性のあり方を含め多様な価値観を尊重し合う社会づくりが広がる中、「LGBTQと医療」学生座談会が2023年4月、読売新聞大阪本社で開かれ、医学部と看護学部の学生が参加しました。LGBTQの人たちが偏見や差別により抱える健康リスクや、性の多様性に関する知識や配慮の欠如が適切な医療へのアクセスを妨げている可能性などについて意見交換。医療従事者側が認識や知識を深める必要性や、大学教育にLGBTQ当事者を交えた学びの場を求める声が相次ぎました。