VOICE[座談会に参加した学生の声]
今日の学びを大学生活や医療現場でどう生かしていけるか。学生からは終了後、様々な気づきの声が寄せられました。
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大阪大学医学部6年 田邉翼さん
京都大学医学部6年 吉川美佳子さん
京都府立医科大学医学部4年 清田倫太郎さん
大阪市立大学医学部6年 木村誠一さん
摂南大学看護学部4年 井上文乃さん
大阪公立大学看護学部2年 吉本碧さん
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大阪大学医学部4年 相良壮馬さん
大阪市立大学医学部6年 斉藤美紅さん
京都府立医科大学医学部2年 今田倫太郎さん
摂南大学看護学部4年 阿部愛恵さん
大阪公立大学看護学部2年 大下嵩広さん
●「同性パートナーを家族と認めてもらえずに病院を転々とした実例を聞き、命に関わる大きな問題だと実感した」
●「センシティブな事柄だと避けてしまっていたが、今日知ったことを同級生とも話して広めていくことで、生きやすい社会につなげたい」
●「自分を知ることで人に配慮した対応ができるなど、大学の授業では気づけないことを知り、貴重な経験になった」
●「今日の学びが自分のなかの土台になった。どうつなげていけるかは自分次第。無意識に人を傷つけている言葉があると知り、ささいな言葉遣いにも気をつけようと思った」
●「現場に出る前にLGBTQの人が直面している戸惑いや困っている実情を知ることができ、ちゃんと配慮できる医師になりたいと思った」
座談会を終えて
教職員、学生ともに学びを
LGBTQ当事者と一緒に学びたいという意見を聞いてうれしかった。LGBTQに関する授業を行う大学は増えているが、教える側のノウハウが不足しており、まだ十分とはいえない。以前、ある大学で、学生の発案によるアクションラーニング型の授業を見た時、積極性や主体性に感心した。当事者団体とも連携し、教職員、学生ともに学んでいくスタイルが広がってほしい。
若者の学ぶ姿に未来への希望
LGBTQの人たちは、自身のセクシュアリティについて周囲に打ち明けるハードルが高いため、見えにくいだけで、病院の職員を含めて社会に多数存在する。LGBTQの健康問題を放置することは社会的損失につながり、医療関係者の支えなしでは解決できない。もっと関心が高まり、医療機関や企業におけるサポートが広がってほしい。学生の皆さんが一生懸命学ぼうとする姿に未来への希望を感じた。
医療機関や企業における研修、学校教育で活用できる動画
「当事者の経験談」「支援者の視点から」の2本立てで時間は各20分程度。コロナ感染や乳がんを経験した当事者から、医療機関における性別による区別、カミングアウト、同性パートナーの扱いなどに関連する課題を紹介。また、医療従事者がLGBTQの患者さんの気持ちに寄り添い共に考えることや、医学教育の中で性の多様性について理解を深めることが重要であるとする支援者の見解も語られています。
制作:虹色ダイバーシティ 監修:にじいろドクターズ 制作協力:バイエル
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バイエルの取り組み
パートナーシップを通じた、職場や社会におけるDE&Iの推進
バイエルは「Health for All, Hunger for None (すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」をビジョンとして掲げ、ヘルスケアと農業関連事業を中核とするライフサイエンス企業です。150年以上の歴史を持ち、世界83か国において製品とサービスを提供し、健康と食糧という人々の最も基本的なニーズにイノベーションで応えています。また、SDGs達成に向けたサステナビリティへの取り組みにおいて、「ジェンダー平等の実現」は特に注力する目標の一つとして掲げており、職場および社会におけるDE&I(Diversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:包括性)推進の観点からも積極的に取り組んでいます。今回の座談会の内容や、虹色ダイバーシティと協力して制作した動画『LGBTQと医療』が多くの方のもとに届き、医療におけるジェンダー・セクシュアリティに関連する課題について理解を深める一助となることを期待します。
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「挑むKANSAI」は、大きな変化に直面する関西の姿とその針路を多角的に伝える読売新聞のプロジェクトです。今回の学生座談会は読売新聞大阪本社が企画し、趣旨に賛同したバイエルの協賛を得て実施しました。