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17歳からのメッセージ

高校生の今の思いをメッセージにして募集する第24回高校生フォーラム「17歳からのメッセージ」は、今年も2万8976作品の応募がありました。9月2日(月)に最終審査会が行われ、厳正なる審査の結果、グランプリ3作品、金賞8作品、銀賞59作品(学生審査員賞1作品含む)、奨励賞79作品のほか、学校特別賞30校が選出されました。紙上(2024年9月30日付読売新聞大阪本社版、西部本社版、北陸支社版、中部支社版・朝刊)ではグランプリ作品を、WEBではグランプリ及び金賞・学生審査員賞の作品について紹介いたします。

主催/大阪経済大学 後援/読売新聞大阪本社、読売テレビ、進研アド編集部、大阪府教育委員会

テーマ1 今までの自分、これからの自分
テーマ2 自分にとって「スポーツ」とは
テーマ3 今、これだけは言いたい!(自由課題)

グランプリ

テーマ1
一万度を触って
鹿児島県立大島高等学校(鹿児島県)吉村 龍馬 さん

 私は、一万度の物体を触った…。しかし熱くなかった。
 私は、小さい頃から人見知りだった。初対面の人はどんなに笑顔あふれる人でも怖い人だと思ってしまう。だから自分から話しかけることは中学三年生までの十五年間一度もなかった。そして私は行動できない人間だと自分から行動することをあきらめかけていた。
 そんなある日、私は、科学の講話を聞きに行った。そこでプラズマを発生させる実験を見た。プラズマの発生温度は約一万度と、とても触れるものではないと思った。しかし、講師であった研究者は、「このプラズマを発生させた蛍光灯のような実験器具は触れます。誰か触りたい人はいますか。」と言った。
 私は思った。ここで触れなければ二度と触れないと。その気持ちは私をつき動かした。私は手を挙げ、前にでた。触る瞬間、不安がよぎった。しかし手をぐっと伸ばし物体を触った。物体は熱くなかった。きっと熱くなかったのには理由があるだろう。でもこんなことは、行動しなければ分からなかった。
 私は、これまで行動できなかった。なんならあきらめかけていた。しかし、行動したいという強い気持ちがあれば行動できると分かった。これからのことなんか何一つ分からない。そんな中でも私は、たくさんたくさん行動していきたいと思う。この気持ちの熱量は、一万度なんか軽々と越えている。


テーマ2
人生の光
沖縄県立鏡が丘特別支援学校(沖縄県)平田 青 さん

 私にとってのスポーツは「他人のもの」だった。障がい者には権利も舞台も用意されていない。テレビで見たパラリンピアンはケガを負いパラリンピックに出場せざるを得なくなったスポーツマン。元から障がい者の自分には全く関係のない話。画面に映る懸命な姿に、そう考えてしまう自分が嫌になった。そして、いつの間にか自分の中からスポーツを排除し、消し去ろうとしていた。
 そんな自分を気にかけ、両親は中学から遠くにある特別支援学校に入学させてくれた。そこは部活動に力を入れている学校だった。私はそれまでの悔しさを晴らすため、人生で初めてスポーツに挑戦しようと決心し、ボッチャ部に入部した。それからはこの競技の魅力にはまり、頭の中はボッチャでいっぱい。仲間との練習が待ち遠しく、先輩の技をまねたり、プロの動きに合わせてみたり、ボッチャ漬けの日々を過ごした。
 入学から一年後、私は全国大会出場の選抜メンバーに選ばれた。予選を乗り越え、海も越え、東京での決勝大会。初めての大舞台に武者震いしながら、チームメイトと作戦を練り、魂を込めて一球一球を投げる私にとって、スポーツは「自分のもの」になっていた。
 そして今、私の人生に光を当てる存在がスポーツだ。


テーマ3
脱基準
栃木県立宇都宮女子高等学校(栃木県)真部 凛 さん

 「お巫山戯」が、私には読めなかった。文芸部で小説の校閲をしていたときに現れた難読漢字。私は漢字が得意だと自負していたが、初めて同級生にその鼻を折られた。書いた本人は「おふざけ」と読むのだと言って、「読めない?」と驚いた表情を見せた。その様子に私は面食らった。
 同じクラスの彼女とは部活動以外でも関わるようになった。小論文コンテストに誘われたり、希望制の土曜講座に一緒に参加したりした。相変わらずの表外漢字にお堅い語彙、知らない文豪の名前、その人の裏話、ことごとく彼女から教わった。ランボーという詩人の詩集を持ち歩く彼女は、世間が言う高校生という枠の中にはいないように感じられた。
 「高校生らしくてよい。」と言う人がいる。果たして彼らには、彼女の魅力が伝わるのだろうか。それくらい分かる、と言うかもしれない。ただ、彼女が紡ぐ文章に、瑞々しくフレッシュなものは少ない。それは大人びて、ときに堅い言い回しが連なる文章だ。彼らはそれを、飾っている、背伸びしていると決めつけやしないだろうか。彼女の素を素として受け入れてくれるのだろうか。
 彼女と出会って、私は「高校生らしさ」という基準の無意味さを知った。それを持っていると、ある特定の個性を排斥してしまう。手放せば、もっと色とりどりの魅力が見えるようになる。だからあなたがその基準の中にいるなら、今すぐ脱してほしい。

金賞

テーマ1
「優しい」だけにはならない
敦賀気比高等学校(福井県)市村 凜 さん

 以前、私は優しい人になりたいと思っていた。人の望むことを優先したかった。しかし今は、自分の信念を貫くことのできる人になりたいと思っている。それは、とある出来事が理由だ。
 私がその出来事を体験したのは、つい最近のことだ。その時は三限目の休み時間で、次の授業は移動教室だった。教室には複数人の生徒と私、そして居残りをしている男子生徒がいた。男子生徒は起きる気配がなく、このままでは授業に遅れ、皆に笑われてしまうと思った。
 私は生徒達が出ていくのを見計らい、彼を起こそうとした。だが、彼に近づいた時、扉の向こうから誰かが覗いているのが分かった。私は一瞬戸惑ったが、男子生徒を起こした。
 直後、廊下から「おもんない。」と文句を言う生徒の声が聞こえた。私は、正しいことをしたはずなのに責められた気持ちになった。
 人に嫌な思いをさせることの方がよっぽど面白くないと言いたかったが、私はその場で何も言えなかった。しかしその時、起きた男子生徒が私に「ありがとう。」と言った。私はその言葉がなければ、人助けに消極的になっていたかもしれない。だが、こうして小さな行為に対し感謝してくれる人もいるのだ。
 だから私はこれから優しいだけでなく堂々と信念を貫くことのできる人になりたい。正しいと思う限り人に優しくすることも、私の信念だ。周囲の圧に負けない人でありたい。


テーマ1
「アナタのオカゲ。」
つくば開成福岡高等学校(福岡県)迫田 結衣 さん

 「マタキマス。」彼は笑顔で帰っていった。
 高校一年生から始めた家電量販店のアルバイト。コロナ禍ということもあり、私は海外からのお客様の対応を片手で収まる程しか経験がなくいつも対応を避けていた。そんなある日閉店間際の店内で「スイマセン。」と海外のお客様に呼び止められた。「イヤホン探シテマス。」空いている社員さんに取り次ぎをしようとインカムに声を通すが、閉店間際ということも重なり誰も空いておらず、ずっと対応を避けていた私は目の前が真っ白になった。「学生サン?」予想していなかった言葉に思わず顔を上げると笑顔のお客様が立っていた。何も変わらないんだ。体の力は抜け、自然と私も笑顔になった。少しの間私の緊張をほぐすように優しい言葉が繋がった。レジに戻り自分の無意識の偏見を感じ恥じた。ニュースで見て自分はしない、なんて思っていたものと今の行動は何も変わらないものだった。「アナタのオカゲ。」お目当てのイヤホンを手にしレジで再び対応したお客様は社員さんに取り次いだだけの私に笑顔を見せた。私も「アナタのオカゲ」で自分の恥ずべき部分を見つけることができた。言葉の壁はそう簡単に乗り越えられるものではないのに、アナタは越えて歩み寄ってくれた。次は私が乗り越える番だ。「ありがとうございました。」アナタの背中に向かって、心の中でそっと呟く「また来てね。」


テーマ1
青春
沖縄県立普天間高等学校(沖縄県)大城 ゆい さん

 高校生たちは、「高校生」になろうとしているように感じる。
 放課後は仲の良いグループで流行りの振りつけを踊って撮り、カラオケに行って「青春だよね。」などと言う。SNSには「JKの文化祭ヘアアレンジ」などといった投稿があふれている。とにかく「青春」をしようと努力している人が多く、皆可愛くてキラキラしている。でも、私はそれを心の底から楽しめなかった。キラキラした綺麗な「青春」を過ごさなければいけないという焦燥とその流れに対する違和感を自分の中に感じるからだ。友達の目の奥に、私と同じ気持ちが見える時もある。
 青春は、王道のレールに沿ってあらかじめ完璧に作り上げるものではないと思う。後からふと思い返したときに、ときめきや切なさに胸が締めつけられるような、そんなものだと思う。それがキラキラしたものである必要も、キラキラしたものでない必要もない。部活に行事に楽しんだ学校生活も、孤独だった学校生活も、私のように自分の心と周りのズレに葛藤した学校生活も、青春なのだ。これからは自由に生きようと思う。青く未熟な果実のように、初々しい春のように、完璧でなくそれでいて美しいのが青春だと気付いたから。


テーマ2
父とハンドボール
高岡向陵高等学校(富山県)山田 湖都 さん

 高校選択のときハンドボールを続けるかやめるか迷った。
 私は小学二年生のときからハンドボールをしている。父が監督で、毎日ハンドボールで頭がいっぱいだった。父はハンドボールの楽しさと勝つことの喜びを教えてくれた。中学に入ってからは、迎えの車の中でその部活のことを父と話すのが楽しみとなっていた。しかし、中一の夏、その日の車の中は楽しいものではなかった。父がいつものように冗談を言う感じで
「俺もうそんなに長くないんやって。」
 私には何のことかすぐにわかった。父は大腸癌を患っていて、余命宣告をうけたのだ。視界がにじんで信号機の赤色がいくつにも見えた。中三になって進路を考えなければならなくなった。父がいつ倒れてもおかしくないなか、私の頭には、「父がいないのにハンドボールをしていて楽しいのか」という言葉がうかぶようになった。しかし、高校生になった今、「日本一」を目指してハンドボールをしている。なぜなら、父がいないからこそ、父がいたことを証明するために、父から教わったハンドボールを続けようと思ったからだ。
 私にとってスポーツとは、父と私をつなぐ絆のようなものである。


テーマ2
自分にとって大切なもの
鹿児島県立鹿児島盲学校(鹿児島県)薬師神 千華 さん

 スポーツと聞くと思いつくのは、体を動かすことかもしれない。しかし、私にとってスポーツとは、なくてはならないものであり、コミュニケーションの場で、自分が成長できる場でもある。
 私は、通っている盲学校で、フロアバレーボールという視覚障がいがある方のために考案された競技と出会った。この出会いは私を大きく変えてくれた。以前までは、視覚障がいがあるせいで何もスポーツやチーム競技をすることができないと諦めていた。
 ある日、体育の授業でフロアバレーをすることになり、ルールすらよく分かっていなかったが、実際にしてみると、私もチームの一員としてプレイできていることがとても嬉しかった。中学三年生になり、フロアバレー部に入部した。最初は、足手纏いにならないようにとプレイしていたが、そのうちチームで試合をするのが楽しくなっていった。この競技は弱視や目隠しをしている選手もいるため、声掛けや指示出しなどが大事になってくる。
 私は人とコミュニケーションを取るのが苦手だった。しかし、フロアバレーが私を変えてくれた。この出会いを大事にしながら、今後は自分自身をさらに変えたいと思う。大好きなフロアバレーを通し、仲間と作戦を話し合ったり、声掛けをしたりしてコミュニケーション力を高め、自分をより成長させていきたいと思う。私にとってスポーツはなくてはならないものなのだ。


テーマ3
背中を押して手を引くこと
札幌市立札幌平岸高等学校(北海道)冨山 優奈 さん

 私の姉は足に障がいを持っていて、いつも車いすに乗っている。そんな姉と家族と登山に行ったことがある。きっかけは母の「みんなで登山行かない?」という何気ない一言だった。それを聞いたとき「車いすで登山なんてできるの?」と思った。きっと姉も同じだったのだろう、暗い顔をしていた。でも、母の強引な誘いでみんなで行くことになった。
 当日、山のふもとで、専用の器具を取り付けた車いすを押し引きしてくれるボランティアの方々と合流し、早速山に登り始めた。最初は比較的緩やかな斜面も、上へ行くにつれて急になっていく。しかし、姉は登り始めてからずっと、楽しそうに笑っていた。あんなに暗い顔をしていたのに、だ。そして、そんな姉を見ても私は「なぜだろう」とは思わなかった。なぜなら、私だって同じようにいつの間にか笑っていたから。
 私はこの経験を通じて感じたことがある。それは、挑戦をあと押しする、そしてサポートする素晴らしさだ。あの登山は姉ひとりでは絶対できなかった。母のあと押し、ボランティアの方々のサポートがあってこそ、はじめて登山ができたのだ。あの姉の満面の笑みが挑戦することも大事だけれど、挑戦をサポートすることも同じくらい大事で、素晴らしいことだと教えてくれた。いつか私も、だれかの背中をそっと押して、手を力強く引いてあげることができる人になりたい。


テーマ3
美容室に行ってみたい
愛知県立愛知商業高等学校(愛知県)𠮷次 なほの さん

 私は生まれてこの方、美容室に行ったことがない。理髪店も行ったことがない。もっと簡単に言ってしまうと、外のお店で髪を切ったことがない。そう言うと、大抵の友人が驚いた顔をする。そして、「じゃあ、どこで髪を切っているの?」と聞いてくる。簡単なことだ、家である。
 私の父は美容師免許を持っていて、元々は美容師として働いていたらしい。私は生まれた時からずっと父に髪を切ってもらっている。身内に髪を切ってもらうというのは、お金もかからないし、何より安心して身を任せられるからいい。だが、一つ問題があった。恐らく我が家だからこその問題だろう。
 私は両親の間に遅くに生まれた。そのため、私は両親とかなり年が離れており、父はかなりの高齢なのだ。父が切ってくれる髪型は、今をときめく女子高校生の髪型としては、大人びていて、こう言っては悪いが、古臭い。だが、無償で髪を切ってもらっている分際で文句をつけるのは忍びない。家族だからこそ文句を言ってその後の日常生活に支障をきたすのも困る。
 この悩みを解決するには、美容室に行くしかない。生まれてこの方行ったことのない、憧れの美容室。前を通るたびにシャンプーのいい香りがして、そのたび行ってみたいという気持ちを募らせてきた。十七年間、ずっと髪を切ってくれていた父には申し訳ないが、私は「美容室に行ってみたい」


テーマ3
お母さん、お父さん
匿名希望

 お母さん、お父さん、あなた達はいつも私のそばにいてくれて、たくさんの愛をあなた達からもらいました。毎日仕事でつかれていても明るくて面白いお母さん、お父さん。そんな二人からいつも元気をもらっています。お母さん、お父さん、あなた達は私が苦しかった時、いつも相談に乗ってくれましたよね。私が中学一年生のころ、学校で嫌なことがあって顔がぐちゃぐちゃになるまで泣いた私をなぐさめてくれましたよね。時には、ふとんに入ってもまだ泣いている私を見て、ずっと抱きしめてくれましたよね。それなのになぜ、あなた達は私に相談してくれないのですか。
 お母さん、どうしてあなたは泣いたまま何も教えてくれなかったのですか。お父さん、なぜあなたはそんな態度をとったのですか。お母さん、お父さん、なぜあんな些細なことであなた達の間に少し壁ができたのですか。私はあなた達が何を考えているのか、何に苦しんでいるのか分からないです。けれど、あなた達が私にしてくれたように、少しでも力になりたいです。少しでも気持ちが楽になってほしいです。だからどうか、二人ともため込まないでほしいです。何を言われても私は受けとめます。早く仲直りして、二人が笑い合っている姿を、もう一度見させて下さい。

学生審査員賞

テーマ3
あの時の神戸から
大阪府立都島工業高等学校(大阪府)奥田 孔志 さん

 あなたは神戸を知っているだろうか。京阪神の一角を支え、百四十万人の人口を抱える日本を代表する港湾都市だ。
 私がその街を知ったのは六歳の頃だった。夕方のニュースに映る一・一七の灯篭の文字。まだ幼かった私はただ祖父に綺麗だねとだけ呟いた。すると祖父はおもむろに話し始めた。「あの日は神戸がひっくり返ったんや。でっかい地震があってな。二階で寝とった時―。」当時の私は現実の話だとは思えず、作り話だと思っていた。しかし、その話はとても具体的で、どうしても気になった私は小学校の図書室で神戸の震災についての本を探した。すると当時の写真が大量に見つかったのだ。倒れた高速道路、上空から見た燃え盛る市街地。小学生には刺激が強すぎた。しかし、今の神戸はどうなったのだろうと強く気になった。
 母とJRの新快速に揺られ、神戸へ向かう車窓を眺めると、あの写真の面影は微塵も感じない。三ノ宮の駅を出ると、目の前には独創的でオシャレという言葉では表しきれないようなビルや建物で埋め尽くされていた。写真で見た神戸とは百八十度違った。私は幼いながらに人間のすごさを強く感じた。瓦礫の山と化した神戸をここまで美しく復興させた人間の底力に衝撃を受けた。
 今、感染症や不景気で落ち込んでいるこの日本も人が力を合わせれば良くなると私は思う、いや、良くするのだ。それが、私が神戸から学んだより良い未来への意気込みだ。

銀賞

テーマ1
▽北杜市立甲陵高等学校・藤井 釉菜 ▽名古屋市立山田高等学校・大野 優華 ▽桜花学園高等学校・左座 蒼依 ▽聖カピタニオ女子高等学校・角野 結惟 ▽セントヨゼフ女子学園高等学校・若林 侑里 ▽京都府立洛北高等学校・河村 志穏 ▽大阪府立都島工業高等学校・永瀬 剛己 ▽岡山県立岡山工業高等学校・元田 晶 ▽明誠学院高等学校・岸本 晶優 ▽高松中央高等学校・栗田 あおい ▽土佐女子高等学校・秀島 維花 ▽鹿児島県立大島高等学校・永田 望翔 ▽沖縄県立宜野湾高等学校・下地 瑠花 ▽沖縄県立普天間高等学校・吉村 たまき 他3名

テーマ2
▽聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校・宇都野 ちひろ ▽愛知県立愛知商業高等学校・山口 明璃 ▽セントヨゼフ女子学園高等学校・加藤 常世 ▽九州産業大学付属九州産業高等学校・佐藤 亜緯 ▽松浦学園城北高等学校・東 舞花 ▽上海外国語大学附属外国語学校・阿部 かなえ

テーマ3
▽札幌市立札幌平岸高等学校・杉山 妃世 ▽開智日本橋学園高等学校・間中 喬子 ▽青稜高等学校・森 椿姫 ▽北陸学院高等学校・浅野 遥 ▽福井県立坂井高等学校・岡田 真央 ▽敦賀気比高等学校・塚田 紀佳 ▽山梨県立上野原高等学校・牧野 瑠香 ▽長野県岡谷南高等学校・吉江 あずさ ▽愛知県立古知野高等学校・山下 美月 ▽桜花学園高等学校・平嶋 千乃 ▽セントヨゼフ女子学園高等学校・神田 みな美・原田 和・𠮷原 夢宝耀 ▽京都府立西城陽高等学校・稲次 琉磨 ▽同志社女子高等学校・𠮷田 はるか ▽大阪教育大学附属高等学校池田校舎・前田 明 ▽大阪府立阿倍野高等学校・渡邉 あゆみ ▽大阪府立だいせん聴覚高等支援学校・左右田 美愛 ▽大阪府立都島工業高等学校・奥田 孔志 ▽大阪朝鮮高級学校・具 愛華 ▽初芝富田林高等学校・赤木 心晴 ▽兵庫県立農業高等学校・大谷 真子・新城 裕大 ▽岡山県立烏城高等学校・実末 紗和 ▽岡山県立岡山工業高等学校・石原 由唯・小野 明莉 ▽愛媛県立宇和島東高等学校・鶴井 咲希・宮脇 風奏 ▽福岡県立筑前高等学校・村田 優奈 ▽福岡県立八女工業高等学校・城 穂乃花・三森 結貴 ▽宮崎県立宮崎大宮高等学校・財津 葵衣 ▽宮崎県立宮崎北高等学校・赤尾 春香 ▽宮崎県立宮崎商業高等学校・富永 愛美 ▽鹿屋市立鹿屋女子高等学校・谷川 柚乃 ▽沖縄県立具志川高等学校・濵田 芽愛

(敬称略)

奨励賞

テーマ1
▽水城高等学校・生天目 珠那 ▽本庄東高等学校・鈴木 万里明 ▽早稲田大学本庄高等学院・小磯 由衣 ▽青山学院横浜英和高等学校・佐藤 慎一郎 ▽石川県立大聖寺実業高等学校・濱中 甚八 ▽京都府立西城陽高等学校・山﨑 瑛太 ▽大阪府立池田高等学校・西村 章平 ▽大阪府立春日丘高等学校・砂山 颯汰 ▽岡山県立西大寺高等学校・橘 來愛 ▽岡山県立瀬戸高等学校・寳木 翠 ▽山口県立光高等学校・藤弘 心寧 ▽徳島文理高等学校・三井 理央 ▽福岡県立大牟田北高等学校・田中 力 ▽福岡県立香椎工業高等学校・福田 燈月 ▽福岡県立筑前高等学校・重松 希 ▽九州産業大学付属九州産業高等学校・岡 志帆梨 ▽尚絅高等学校・佐藤 美波 ▽沖縄県立北部農林高等学校・具志川 結 他1名

テーマ2
▽宮城県名取高等学校・佐藤 悠萌 ▽金城学院高等学校・城 由衣 ▽大阪府立池田高等学校・海原 紗弥佳 ▽大阪府立桜和高等学校・西田 悠人 ▽大阪府立布施高等学校・西山 双葉 ▽福岡県立筑前高等学校・井上 優亜 ▽長崎県立長崎明誠高等学校・齋藤 まり ▽宮崎県立宮崎大宮高等学校・橋口 結愛 他1名

テーマ3
▽本庄東高等学校・柴田 紗花・二階堂 遥 ▽富山県立小杉高等学校・武部 睦生 ▽山梨県立甲府西高等学校・岩﨑 凜太郎 ▽山梨県立吉田高等学校・渡辺 夏妃 ▽長野県中野立志館高等学校・斉藤 克弥 ▽長野県丸子修学館高等学校・内川 太陽 ▽長野県飯山高等学校・永本 聖空 ▽多治見西高等学校・中村 和奏 ▽清水国際高等学校・伊豆川 釉渉 ▽星槎国際高等学校浜松学習センター・山本 菜月 ▽名古屋市立山田高等学校・位田 湊斗 ▽桜花学園高等学校・鈴木 心菜・原 菜摘・村松 奈美郁・山本 沙季 ▽金城学院高等学校・森本 結衣 ▽豊橋中央高等学校・長尾 志保・沼津 陽多 ▽京都府立田辺高等学校・福山 美虹 ▽大阪府立阿倍野高等学校・石原 由珠・水野 新大 ▽大阪府立桜和高等学校・池田 百花 ▽履正社高等学校・高徳 美羽 ▽神戸市立神港橘高等学校・堀江 志音 ▽岡山県立岡山工業高等学校・岡本 樹・白石 大智・高橋 一帆 ▽岡山県立西大寺高等学校・河野 愛栞 ▽岡山市立岡山後楽館高等学校・淺岡 百合子 ▽広島県立宮島工業高等学校・サイミ ロナルド ▽山口県立岩国商業高等学校・山田 繍 ▽徳島県立脇町高等学校・逢坂 美沙妃・黒島 伊織 ▽高知市立高知商業高等学校・山下 色花 ▽福岡県立大牟田北高等学校・古賀 千晶 ▽福岡県立香椎工業高等学校・山石 俄 ▽福岡県立筑前高等学校・岳藤 葵・矢野 希帆 ▽福岡女子商業高等学校・鐘築 夢子 ▽宮崎県立宮崎大宮高等学校・興梠 咲綾 ▽聖心ウルスラ学園高等学校・稲田 百華 ▽都城東高等学校・比江島 朝日 ▽鹿児島県立大島高等学校・髙井 芽生 ▽鹿児島県立明桜館高等学校・宍野 心愛 ▽沖縄県立陽明高等学校・宇座 瑠音 他5名

(敬称略)

学校特別賞

 大賞 
福岡県立香椎工業高等学校

特別賞
▽水城高等学校(茨城県)▽本庄東高等学校(埼玉県)▽昭和学院高等学校(千葉県)▽開智日本橋学園高等学校(東京都)▽武蔵野大学高等学校(東京都)▽高岡第一高等学校(富山県)▽石川県立小松商業高等学校(石川県)▽北陸学院高等学校(石川県)▽山梨県立甲府西高等学校(山梨県)▽愛知県立古知野高等学校(愛知県)▽名古屋市立山田高等学校(愛知県)▽桜花学園高等学校(愛知県)▽金城学院高等学校(愛知県)▽豊橋中央高等学校(愛知県)▽大阪府立春日丘高等学校(大阪府)▽大阪商業大学高等学校(大阪府)▽履正社高等学校(大阪府)▽大阪スクールオブミュージック高等専修学校(大阪府)▽神戸市立神港橘高等学校(兵庫県)▽和歌山県立那賀高等学校(和歌山県)▽和歌山県立和歌山商業高等学校(和歌山県)▽岡山県立西大寺高等学校(岡山県)▽福岡県立筑前高等学校(福岡県)▽福岡県立八女工業高等学校(福岡県)▽九州産業大学付属九州産業高等学校(福岡県)▽福岡女子商業高等学校(福岡県)▽宮崎県立宮崎大宮高等学校(宮崎県)▽聖心ウルスラ学園高等学校(宮崎県)▽都城東高等学校(宮崎県)

講評

家族愛の伝え方
大阪経済大学 学長 山本 俊一郎
 いつから17歳は家族愛を臆さず表現できるようになったのか。ここ数年、家族への感謝の気持ちを題材にした作品が増えた気がする。欧米文化の浸透、核家族化、少子化など社会環境の変化が要因かと推察しつつ、『一万度』に届きそうな家族への熱いメッセージが続き、つい涙腺がゆるむ。ふと、初めてHOME MADE 家族が歌う「サルビアのつぼみ」を聴いた時、ストレートに家族愛を叫ぶことがカッコいいと思う『基準を脱』した新世代の登場に驚いたことを思い出した。久しぶりに『人生に光』を与えてくれる両親に「ありがとう」の気持ちを込めてサルビアの花でも贈ってみよう。照れくさいけれど、花言葉「家族愛」にのせて。


17歳の自分からのメッセージ
17歳からのメッセージ審査員長 辻 晶子
 今年も沢山のご応募をいただき、ありがとうございます。
 今年の応募作品には、書いたその人にとっての、人生の初めての分岐点ともなるような「気付き」が多く描かれていました。大人びた友人に向けられる世間の目線(基準)に対して抱くようになった違和感。スポーツを初めて自分のものとして感じられた喜び。一万度の体験により見つけた、一歩踏み出せる自分という自信。自分の物語を紡ごうとする、なんと清潔な文章でしょう。いつかまた別の分岐点がやってきた時に、どうか思い出してください。17歳の時に書いたこのメッセージを。大人になったあなたへの、17歳の自分からのメッセージを。


日常から学び取る感性
読売新聞大阪本社 編集委員 中舘 聡子
 「17歳からのメッセージ」は、間口の広さが魅力です。世代や世相に即して設定されたテーマから思考を深めた人もいたでしょうし、自由課題で積年の思いを爆発させた人もいたことでしょう。グランプリ「一万度を触って」のようにインパクトのあるエピソードで読み手の心をつかんだ作品があった一方、家庭や学校での日々の出来事をつづった受賞作が多かったのも印象的でした。何げないことからも感じ、学び取れるのは若さの特権。人間関係が希薄な現代、家族や友人の行動に触発され、葛藤を乗り越えようとする自らの姿を記録した経験は、今後の人間形成にもきっと役立つはず。私も高校生の皆さんの大切な一場面に触れ、わずかに残るみずみずしい感性を増やせた気がしています。