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白井 克彦

白井 克彦(しらい・かつひこ)早稲田大学 総長

《総長挨拶》 早稲田「第二世紀」の一期生へ

早稲田大学総長 白井 克彦

 新入生の皆さん、ご入学本当におめでとうございます。早稲田大学にとりまして才気あふれる皆さんをお迎えすることができたことは、大きな喜びであります。

 ご存じのとおり、本学は昨年創立125周年を迎え、10月21日には記念式典を挙行いたしました。125年という年月は非常に長い期間です。その間、漫然と時を過してきたとしたら、現在の早稲田大学の地位や評価はなかったはずです。大隈重信は前身である東京専門学校を創立するにあたって、在野的な自由主義精神に富む人間の育成をめざした建学の理念を標榜しています。そして1913年(大正2年)には『教旨』で、“学問の独立”、“学問の活用”、“模範国民の造就(地球市民の育成)”を宣言しました。この理想をそれぞれの時代の、早稲田に関係する全ての人々が目指し、実行し、脈々と受け継いできたからであって、その足跡そのものが早稲田の伝統になっているのです。そして私は記念式典におきまして、「人類の進歩と平和のために力を尽くす人材を育ててきた早稲田大学が、これからも建学の精神に基づき、“教育”と“研究”の力を伸ばし、世界の未来を創る大学、世界中の人々から親しまれ、期待され、それに応えうる大学として発展して参ります」という、早稲田大学第二世紀宣言をいたしました。これも早稲田の建学の理念を踏襲するもので、同じく皆さんにも課せられた使命でもあるのです。

 グローバル化した現在は、日本が一国だけで完結できる問題は一つもありません。日本で生きること自体が、そのまま世界で生きることと直結しています。皆さんの周りを見てください。世界のありとあらゆる地域から、同じ早稲田大学新入生としてここに集っています。早稲田大学の学生として活動すること自体が、世界の学生と共に勉強し、研究し、生活し、お互いを理解することになるのです。校歌の歌詞にもあるとおり「東西古今の文化のうしほ」が「一つに渦巻く」様を実体験し、世界のリーダーにたる素養をこの4年間で身につけていただきたいと切に願っております。

(提供:早稲田ウィークリー