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▼スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

~早稲田からイギリスへ~英語への恐怖、ゴスペル仲間のおかげで克服

南雲 保花(なぐも・ほのか)/文化構想学部 2017年9月卒業

留学は人間として一回り成長するビッグチャンス

マンチェスターのクリスマスマーケットにて

 私は2015年9月~2016年6月の10カ月間、イギリスのマンチェスター大学で交換留学をしていました。英語やドイツ語を使って世界中の人と働く父の姿に憧れ、自分も世界で活躍できる人になりたいと思い、高校生のころから留学を意識していました。中でもイギリスを選んだのは、ヨーロッパに位置するため国家間の移動がしやすく、より幅広い文化に触れることができると考えたからです。

一人旅でオーストリアの首都ウィーンへ

 留学中の授業では、世界各国の学生とのディスカッションの中でハッと気付かされることが多くありました。例えば、イギリスの欧州連合(EU)離脱に関する現地学生とのディスカッションでは、日本の報道だけを見ていると「EU残留に投票した人:良い人、EU離脱に投票した人:移民を排斥したがる悪い人」という認識に偏りがちですが、実際にはそれぞれの立場でそれぞれ理にかなった理由があり、どちらかが正しい、間違っているということではないということにあらためて気付かされました。また、映画の授業では、同じ映画を見ても、その人のバックグラウンドによって抱く感想が大きく異なっていて、非常に興味深かったです。1年間、授業中のディスカッションを通して「物事を多方面から考える」重要性を知り、その癖がついたのは大きな収穫でした。

 マンチェスター大学には数多くのサークルがあり、自分の好きなことを通して交友関係を深めることができます。私はゴスペルサークルに所属していました。ゴスペルの仲間たちは、私の英語がどんなにゆっくりでも拙くても、丁寧に話を聞いてくれ、輪の中に入れようとしてくれました。実は渡航当初、「自分で思っていた以上に英語が聞けない・話せない」ことに衝撃を受け、英語が怖くなっていた時期もあったのですが、それを克服できたのはそんな仲間たちのおかげです。多くの思い出を共に作ったゴスペル仲間は、現在は卒業して北欧の最北端からアフリカ大陸の南端まで、世界中で活躍しています。世界中にいる友達のおかげで世界を近く感じられるようになることも、留学の一つの醍醐味(だいごみ)かもしれませんね。

クリスマスコンサートにて。音楽に合わせて体を揺らしながら自由に歌えるのがゴスペルの特徴です

ゴスペル仲間の「キャラクターがテーマ」の誕生日会にて

 留学は、人間として一回り成長するビッグチャンスだと思います。今までの価値観が揺さぶられて視野が広くなったり、ある種の挫折をして強くなったり、文化・言語の壁を常に越えていくことで自分に自信がついたり…。語学力の習得も大事ですが、人間としての成長が何よりも生涯の財産になると思うので、早大生の皆さんにはぜひ積極的に挑戦してみてほしいなと思います!

~イギリスに行って驚いたこと~

「マンチェスターでは年間5日しかない」と言われる、1日中快晴の珍しい日の大学。 みんなうれしそうに外の芝生の上でランチタイムです。たまに晴れると、太陽めがけて一目散に屋外へ向かう学生がたくさんいました

 イギリスは雨が多いというイメージがありますが、実際には「天気が変わりやすい国」でした。1日の中で「晴れ、曇り、雨、雷、雪」全ての天気になったという日もあり、傘とフード付きの服は必携でした(笑)。そんな調子なので、現地の人たちはとても天気に関心があり、あいさつがてらに「今日は変な天気だね」「昨日の雨で靴がぐっしょりぬれちゃって…」など、必ず天気の話が出ます。イギリスの気候ならではの慣習で面白かったです。

◎イギリス・マンチェスターはこんなところ◎

 イングランドの北西部に位置するイギリス第三の都市で、人口は約50万人。ロンドンから空路で約1時間、列車で約2時間10分。二つの名門サッカークラブ「マンチェスター・ユナイテッド」「マンチェスター・シティ」があり、サッカー文化の中心地として栄える一方、「オアシス」など多くのバンドを輩出した音楽の街でもある。路面電車や市内バスが充実していて交通の便が良く、世界中の学生の留学先としても人気。

(提供:早稲田ウィークリー