早稲田大学の教育・研究・文化を発信 WASEDA ONLINE

RSS

読売新聞オンライン

ホーム > 教育 > スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

教育

▼スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

早稲田からノルウェーへ

多田 糸織 (ただ・しおり)/文化構想学部5年

「自然豊かな環境で北欧の福祉を学ぶ」

 私は2012年8月から2013年6月までの約10カ月間、ノルウェーのオスロ大学に留学しました。中学生のとき総合学習の授業で北欧について調べたのがきっかけで、以来、北欧に興味を持つようになりました。大学1年次にフィンランドの教育関連の視察ツアーに参加したり、北欧に関する授業を受講する中で、現地で長期間暮らしたいと思いました。そして、旅行でノルウェーを訪れた際、オスロ大学で熱心に勉強する学生たちや、自然豊かで設備の充実したキャンパスを目にし、オスロ大学への留学を決意しました。

 留学中は、公園でピクニックをしたり、寮の近くにある湖の周りを散歩したりと、自然を身近に感じて過ごしました。菜園サークルに所属し、構内にある庭で野菜を育て、それを食材にみんなで夕食を作ったり、リンゴを収穫してジャム作りをしたりしました。

 冬は日照時間が極端に短く極寒となるので、心配していましたが、夏から留学していたため、日照時間や気温の変化に無理なく順応することができました。朝のひんやりと澄んだ空気は心地よく、また、夕食後にきれいな星空を見ながら、寮の周りを友達と散歩したことを今でも思い出します。

 大学では北欧の福祉についての講義を中心に受講し、ディスカッションに付いていくために懸命に勉強しました。これらの授業で学んだことは帰国後の研究に役立っています。

 留学中のさまざまな人との出会いや経験は、私の人生の宝です。だからこそ多くの方に、留学することで自分だけの経験をしてもらえたらと思います。

オスロ大学の庭園にて夕食作り

よく散策した寮の近くの湖

(提供:早稲田ウィークリー