早稲田大学の教育・研究・文化を発信 WASEDA ONLINE

RSS

読売新聞オンライン

ホーム > 教育 > ぴーぷる

教育

▼ぴーぷる

略歴はこちらから

剣道部史上初の男女アベック優勝
「つなぐ」気持ちで快挙達成!!

飯田 愛梨/社会科学部4年
渡邉 雄太/スポーツ科学部4年

 第58回全日本学生剣道優勝大会で45年ぶりの団体優勝、第29回全日本女子学生剣道優勝大会で女子剣道部初の団体優勝。今秋、創部以来の大快挙へとチームを導いたのは、主将の渡邉さんと女子主将の飯田さんだ。

 「5歳のとき、兄が道場へ通うのを見て、面白そうと思って剣道を始めました。でも稽古は嫌いでしたね(笑)」と渡邉さん。試合で負ける度に先生や親に怒られるのが嫌で、何度も辞めたいと思ったという。「試合で負けることが悔しくて、もう1回だけ、あと1回だけ試合に出て戦ってみようと思いました。その気持ちがあったから続けられました」と負けず嫌いな性格が垣間見える。

渡邉 雄太さん

 一方、飯田さんの通う道場の稽古は厳しく、小学生ながら「千本切り返し」などの厳しい稽古内容だったという。「何度も剣道を辞めたいと思いました。でも道場の先生が恐くて言い出せなくて……」と当時を振り返る。「でも、このときの下積みのおかげで、中・高・大学の厳しい稽古にも耐え、今まで続けられたと思います」と話す。

 渡邉さんは高校3年のとき、推薦の話がきたことをきっかけに本学に興味を持った。「高校では厳しい監督のもとで練習していたけれど、大学では何も押し付けられない。だから自分から進んで練習する、自主性の大切さを学びました」と本学での4年間を振り返る。

 飯田さんが本学への進学を考えたきっかけは高校2年生のとき。「当時早稲田の剣道部主将だった先輩が教育実習にきたんです。その先輩に憧れました」。入学前の本学の女子剣道部は強豪校とは言えなかったが、飯田さんは「私が頑張って強くしたい」と決意した。

飯田 愛梨さん

 「僕たちの代は、先輩方に比べると力は劣ります。昨年は本当に強い先輩たちがそろっていたにもかかわらず日本一にはなれなかった。だからこそ僕たちの代では『つなぐ剣道』を心掛けました。一本差でも引き分けでも良いから、最後までつなげる。そうすればどんなに強い相手でも必ず勝機は見えます」と話す。試合当日は、選手も応援する人も関係なく、皆が気持ちをひとつにして戦った。その結果が今回の日本一だ。

 女子の大会は、男子の大会の2週間後。「男子のインカレ優勝は、すごくプレッシャーでした」と話す飯田さん。今年の女子剣道部は強い選手がそろっていたが結果を残せず、くやしい思いをしてきた。「その悔しい気持ちを、男子が分かってくれて……稽古の相手や、アドバイスをしてくれました」。皆が助け合い協力し合ってこの大会に臨んだ。「日本一が決まった瞬間はうれしい気持ちより、ほっとしました。やっと終わった……って(笑)。今、男子と一緒に日本一を喜べるのが本当にうれしいです」。

 今回の日本一は、自分たちの力だけでは成し遂げられなかったと話す二人。「OB・OGの皆さん、監督、家族、友だちなど、たくさんの人の力のおかげで今まで頑張ってきたことを全て出せました」と、周りの方へ感謝を伝えたいそうだ。「僕の通っていた道場の館長も早稲田の剣道部出身で、46年前に個人では優勝しているんです。今回の結果も喜んでくれました」。

 最後に二人は、「早稲田での剣道は、多くの人との強い絆をつないでくれました」と笑顔で語ってくれた。

切り返しとは、正面打ちと連続左右面打ちを組み合わせた剣道の稽古法の一つ。剣道の姿勢(構え)、間合いの取り方などの習得を目的とする。

剣道部女子初優勝。凛々しい女剣士も面を外すと可愛い女の子です♪(飯田さんは前列右から3番目)

第58回学生剣道優勝大会にて。渡邉主将の試合

みんなで勝ち取った優勝!大盛り上がりでピース☆

久遠の理想を見つめる 剣士が二人

(提供:早稲田ウィークリー

飯田 愛梨(いいだ・あいり)/社会科学部4年

1988年東京都生まれ。八代白百合学園高等学校卒業。社会科学部4年。剣道四段。剣道部女子主将。愛知県で行われた第29回全日本女子学生剣道優勝大会で女子剣道部初の団体優勝。個人では2年次に全国3位、4年次にベスト8と好成績を残す。アルバイト先でもあるそば処「此処路」のサービスメニューのからあげが大好き。「ぴり辛メンマつけ麺はおススメです!ぜひ食べに来てください」。

渡邉 雄太(わたなべ・ゆうた)/スポーツ科学部4年

1988年福岡県生まれ。福岡大学附属大濠中学校・高等学校卒業。スポーツ科学部4年。剣道三段。剣道部主将。大阪で行われた第58回全日本学生剣道優勝大会に出場し、剣道部として45年ぶりの団体優勝。甘い物、からい物に目がない。特に博多ラーメンと明太子が好き。「漫画の『ライアーゲーム』を読んで、はまりました。最近は同じ世代で活躍している戸田恵梨香、堀北真希、新垣結衣が気になっています」。