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平野 花子

平野 花子(ひらの・はなこ)/教育学部3年 略歴はこちらから

世界最高峰のハープコンクールで日本人初の銀メダル!

平野 花子/教育学部3年

 ハープ界の2大コンクールの1つ、USAインターナショナル・ハープ・コンペティション。世界トップクラスのハープ奏者が勢ぞろいする中、国際コンクール初参加の平野さんが、彗星のごとく銀メダルを獲得した。「私の場合、初参加だったのが幸いしたのかもしれません。審査員は、出場者の過去の演奏を良くも悪くも知っていますから」。国際舞台では無名でまっさらだったため、実力そのままを評価されての受賞であった。

銀メダル受賞の時の演奏

 小柄な平野さんは、自分より大きな楽器を細い肩で支えて演奏する。「舞台上でハープを肩に載せた瞬間に、緊張が解けるんですよ」。ハープとの出合いは2歳の時。知人の家で触らせてもらった途端、「この楽器を習いたい!」と思ったのだという。「親には、身長が伸びたら習っていいと言われて。約束の身長に達したときは本当にうれしかった!」

 高校の時にプロへの道を決意したが、あえて音楽大学には進まずに早稲田を選んだ。「勉強にも力を入れたかったので。それに、広い世界に触れることで演奏の幅も広がりますから」。多くの人と積極的にかかわり、歌舞伎や演劇など違う分野の舞台も意識的に観るようにしている。大学では早稲田大学交響楽団に入団した。「ほかの楽器の音色や表現を身近に感じ、ハープの演奏も深みを増しました。また、自由に演奏するソロと違って、仲間と共に音楽をつくる面白さも学んでいます」

 演奏する上で意識しているのは、譜面に込められた作曲家の意図をくみながらも、自分なりの個性を出すこと。「毎回同じ演奏では、録音したものを流すのと同じだから」と、日によって違う表現ができるハーピストを目指す。「ハープの良さは、楽器自体の持つ優しいイメージ。多くの作曲家が、それに基づいて曲を作ってきました。逆に、現代ではハープの新しい可能性が開けて、力強い曲も増えてきているんですよ」。優しさに秘められた強さ。そんなハープのイメージさながらに、平野さんは柔らかくほほ笑んだ。

(提供:早稲田ウィークリー

平野 花子(ひらの・はなこ)/教育学部3年

1988年埼玉県生まれ。開智高校卒業。教育学部3年。98年、日独青少年交流コンサートに出演。2006年、小澤征爾音楽塾オーケストラのオーディションに合格。07年7月、「第7回USAインターナショナル・ハープ・コンペティション」において銀メダルを受賞。早稲田大学交響楽団に所属する傍ら、ソロ、室内楽で演奏活動中。