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▼こんな授業! どんなゼミ?

生産情報制御ゼミ~ものづくりの未来を担う~

大三川 知里/大学院情報生産システム研究科 修士2年

 情報生産システム研究科の生産情報制御研究室では「SCM(サプライチェーンマネジメント)」(複数の企業で合同の物流システムを構築して経営の成果を上げる)や「生産管理」などをキーワードに、「製品の開発、原材料の調達、生産、流通、販売」といった、ものづくりを支える一連の生産システムの計画や運用を効率化・最適化するための理論や方法論を目指す。また、生産システムの計画問題、スケジューリング問題、情報マイニング、情報共有、モデリング、シミュレーションといった広い分野で研究を行っている。指導教員である村田智洋教授は企業の出身で、多くの生産情報システムの研究開発を経験されてきており、理論研究だけではなく応用・実践も重視した実学的な考え方を指導してくれる。

 毎週行われるゼミでは和やかな雰囲気の中、生産計画情報システムに関するテキストやその理論を数学的に解説、モデリング言語の先端技術に関するテキストなどの英語文献の中からその期ごとにテーマを決めてゼミ生で分担して輪読し、その内容をプレゼンテーションして先生や学生同士で質問をし、議論しあう形式をとっている。他に自分の研究の進捗状況や関連論文の発表、ジョブショップゲームやビアゲームといったビジネスゲーム形式の演習なども行う実践的な授業内容である。

 昨年度は毎週のゼミのほかに研究室で九州トヨタ宮田工場の見学を実施し、実際の生産ラインを見る機会も得られた。

 私たちが学んでいる北九州の情報生産システム研究科は中国、台湾、タイ、韓国などのアジア圏をはじめさまざまな国からの留学生が多く在籍しており、国際色豊かな雰囲気の中、研究だけでなく国境を超えたコミュニケーションを取ることができることも大きな特徴と言える。日本にいながらにして、ちょっとした留学体験ができる、得るものの非常に多いキャンパスである。

(提供:早稲田ウィークリー