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キャンパスナウ

▼2016 新緑号

SPECIAL REPORT

“多様な個の尊重”と“全国の教育現場への貢献”を貫いて
早稲田の教員養成

教員就職で、トップクラスの実績を誇る早稲田大学。 長い歴史を通して、多くの教育者を全国の学校現場に送り込んできました。 一方で、教育界はさまざまな変化の渦中にあります。 それに対応するための新たな取り組みにも触れながら、教員養成に込める思いを紹介します。

早稲田大学で目指す教員への道
教員免許状取得から、卒業後まで手厚くサポート

教職課程を修了して教員免許状を取得し、採用試験に合格し、教育現場でキャリアを積んでいく中で、早稲田大学は手厚い体制で教職を志す学生、卒業生を支援しています。

大学1~4年
科目履修

教員免許状取得に必要な科目を登録し、教職に関する科目と教科に関する科目を履修します。学部では小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の一種免許状を取得することができます。
※ 小学校、特別支援学校の免許状は教育学部のみ取得可

大学1~3年
教育インターンシップ/教育ボランティア

学校現場の日常を知るために、授業科目としてインターンシップが設置されているほか、新宿区と連携して区立の小中学校に派遣を行う「新宿区教育ボランティア」制度があります。

子どもの目線に立てる貴重な経験の場

教育学部 教育学科
初等教育学専攻4年
山本基玄

 私は東京都内の公立小学校で1年間インターンシップを行いました。早稲田大学の教育インターンシップは、実習のテーマ等、学生と実習校で決めることになっています。実習担当の教授と話し合ったうえで、実習先に選んだ母校に出向き、自分が卒業生であることや既に教育実習を済ませていること、前年度に都内の公立小学校でボランティア経験も踏まえてお話し、実習を承諾していただきました。国語や算数、音楽、体育といった授業を担当したほか、作品掲示のお手伝いなどをしたりして毎日を過ごすうちに「来年度から教員になるんだ」という自覚が強くなっていきました。インターンは、時に横から観察するなど、比較的子どもたちに近い目線に立つことができる貴重な経験の場だと思います。来年度からは東京都内の公立小学校で勤務することが決まっているので、接し方や授業の留意点に気をつけつつ、目の前の生徒一人ひとりに向きあっていきたいと思います。

大学4年(4月下旬~7月下旬)
教育実習

小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、免許状取得を希望する学生は2~3週間以上の教育実習を行います。早稲田大学では「教育実習マニュアル」を作成し、学生をサポートしています。
※ 小学校の教育実習は大学3年次に行います。

大学1~4年
教員就職指導室での指導

校友で校長経験のある“教員就職アドバイザー”が、マンツーマンで指導を行うほか、稲門教育会の協力のもと教員就職指導会も開催。社会人を経て教職を目指す卒業生も受け入れています。

教員就職指導会
10月 キックオフガイダンス
12月 論文指導・合格者体験談
3月 教職教養・論文・教科別指導
5月 現職校長による講演・若手教員とのパネルディスカッション
8月
(2回実施)
個人面接、集団面接・討論、模擬授業、英語実技、自己PR等の直前指導
2月 小学校教員資格認定試験体験発表会
教育への熱い想いを引き出す就職指導

教員就職指導室
教員就職アドバイザー
小山康夫

 教員就職指導室では、3人の教員就職アドバイザーが、教職を志す学生と卒業生を支援しています。日常的な就職相談はもちろん、採用試験を構成する論文、面接、模擬授業について、マンツーマンで何度も指導を行っています。

 私が指導でこだわっていることは、一人ひとりの教育に対する熱い想いを引き出すことです。教員を志しているのですから、胸の奥に想いを秘めていることは間違いありませんが、論文や面接では、それを自分の言葉で説明することが求められます。例えば、「あなたにとって教育とは何か、漢字一文字で表現してみて」と問いかける等、教育観や児童観を明確にしていく指導を目指しています。教員採用試験の2次では人間性が問われます。学生時代になるべく多くの価値観に触れ、多角的な物事の見方を身に付け、人間力を磨いてください。多様な人材の宝庫である早稲田大学は、良い教員を育成する最高の環境が整っていると思います。

大学4年~
採用試験

教員採用試験1次合格者への2次試験対策として、個人面接、模擬授業、集団討論など実践的な指導も行います。

卒業時
教員免許取得

教員免許状一括申請手続きにより、卒業時に教員免許状が交付されます。

大学院教育学研究科
大学院教職研究科(教職大学院)を含む15研究科

大学院に進学し、専門性を高めた上で、免許状取得に関わる所要単位を修得することで学部卒業時に取得した一種免許状に加えて専修免許状を取得することができます。

大学院での多くの学びを笑顔溢れる学校づくりに

大学院教職研究科
高度教職実践専攻
第8期生1年コース
山田まゆみ
※1年制コースは現職教員・教職経験者を対象とするコース

 学部を卒業後、長年小学校で勤務してきましたが、近年、若手教員の急増や配慮を要する児童の増加等で、教員が頑張っても厳しい現状に追い付かないという実態を目の当たりにしてきました。対応策が現場にないというもどかしさから最新の教育研究の成果や知恵を現場に持ち込みたいと考え、本大学院に進みました。この1年間、現場ですぐに生かせることから今後の日本の教育や教師の在り方といったことまで、実に幅広く、深く教育について思考することができました。中学、高校の現役の先生方と「ストレートマスター」と呼ばれる学部卒業後そのまま教職大学院に進学した大学院生が一緒に学び、刺激を受け合える環境もとてもよかったと思います。これからは、本大学院で得た多くの学びを一人でも多くの仲間と共有し、子どもたちはもちろん、教職員、保護者の笑顔あふれる学校づくりに邁進していきたいと思います。

教員免許更新講習

教員免許状は教員として必要な資質能力が保持されるよう、10年ごとに更新する必要があります。早稲田大学は更新講習の認定校になっています。

稲門教育会

教育関係者として全国各地で活躍する校友との相互研鑽・交流を図るべく、1976年に結成、活動を展開してきました。全国各地に、33の「地区稲門教育会」があり、人的交流はもとより、研修や情報の交換等を行い、教員養成の課題や後進の育成に取り組んでいます。