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キャンパスナウ

▼2015 錦秋号

SPECIAL REPORT

5万人のキャンパスライフ

課外活動の一大拠点

学生会館の大解剖

サークルの部室や練習室、ラウンジなどを包容する課外活動の一大拠点、学生会館。
学生支援を担う学内の組織も集積し、“ガッカン”の通称で親しまれ、常に多くの学生でにぎわっています。その全体像をご紹介します。

学生会館とは

8:00から22:00まで開館し、課外活動に励む学生たちに場所を提供。一日の来館者数は多い時で約5,000人。

学生生活課
街角の交番のように、学生の主体的な活動を見守る

学生生活課
笹川周平

 学生生活課には、広報、厚生、課外活動の3つのデスクがあり、日常的な学生支援を行っています。広報デスクでは、学生向け週刊広報誌「早稲田ウィークリー」(各号15,000部)などを発行し、厚生デスクでは、各種補償制度や早稲田大学学生健康増進互助会の取り扱いを行っています。課外活動デスクでは、年々増え続ける公認サークルの管理、年間6,000万円の課外活動補助金の手続きのほか、課外活動の拠点となる学生会館、各号館ラウンジ、早稲田小劇場どらま館の管理運営を行っています。また、学生の課外活動を奨励するために実施されている「早稲田学生文化賞」事務局の運営も行い、より活発な学生の課外活動を支援しています。

 また、時には、サークルの人間関係の相談に乗ることもあり、さまざまなトラブルの対応にもあたる街角の交番のような存在です。

 今年6月に立ち上がった「学生参画・ジョブセンター(SJC)」では、学生参画活動の募集・応募の情報を一括管理しています。学生のキャリア支援という点で「成長の場所」となるスチューデント・ジョブは、現在約7,300名が活躍。学生が得意分野を生かし大学の運営に参画することで、大学の改革を推進する狙いもあります。Waseda Vision150の目標年である2032年には1万5千人に増やし、学生の約3分の1が学生参画活動を通して成長の機会を得ることを目指しています。

学生のよろず相談にも応じる学生生活課のカウンター

学生生活課でのスチューデント・ジョブの様子。社会人としての経験を積むことができる

学生会館見取り図

茶室(1F)
本格的な茶会を開催できる茶室「稲志庵」

部室群(B1F-11F)
約300室の部室を用意

トレーニングセンター(B2F)
更衣室なども完備。専門のトレーナーも常駐し、フィットネス相談も受け付ける

インフォメーションセンター(2F)
ベテランスタッフが各施設の利用を管理しています

テラス前のダンススペース(B2F)
代わる代わるさまざまなダンス系サークルが練習

多目的ホール(B2F)
オーケストラの練習からジャグリングまで、あらゆる練習に対応

レジデンスセンター(1F)
レジデンスセンターでは、大学直営の寮に加え、寮運営に豊富な実績を有する企業が運営する早大生専用寮など、さまざまなタイプの学生寮から入寮を希望する学生のライフスタイルに合った学生寮を紹介しています。各寮では、寮のプログラムやイベントを通して、多様なバックグラウンドや価値観を持った寮生が交流しています。本学の学生寮は、日本全国・世界各地から集った学生たちが共に暮らす環境を活かし、学生の成長を後押しする場となっています。

奨学課
安心して勉学に励むための多種多様な奨学金

奨学課長 岡崎成光(右)
奨学課 髙澤信一(左)

奨学生の集い

 奨学金の給付は、学生の皆さんが安心して大学へ通い、学業に励むことを目的としています。早稲田大学の奨学金は、種類、予算ともに全国トップクラスの規模を誇り、学部・大学院全体で希望者の約半数が給付を受けています。主に校友、篤志家、父母からの寄付などで成り立っている学内奨学金はすべて返還不要の「給付型」で、種類は100以上。スポーツや留学のほか、起業を志す学生を対象とするものもあり、実に多彩です。給付を受ける学生には寄付者との交流の機会もあるため、経済支援以上のメリットがあると言えるでしょう。また、2009年度より開始した「めざせ!都の西北奨学金」は、入学前に申請でき、採否が決まるため、安心して受験に臨むことができる予約型奨学金です。

 このように、実に多岐にわたる選択肢がありますが、毎年奨学金登録申請が必要です。申請がないと採用されるチャンスさえ失います。前向きに、まずは登録してください。

学生の声

奨学金に支えられ、学業や読書に打ち込んでいます

 早稲田大学が第1志望でしたが、親に経済的負担をかけることにためらいがあり、入学の夢を諦めかけていました。そんな時に「めざせ!都の西北奨学金」を知り、迷わず申請しました。現在、学業や趣味の読書、サークルに打ち込めるのは奨学金のお陰です。皆さんもぜひ奨学金制度を活用し、ここでしかできないことを見つけてください。

キャリアセンター
「自分ならでは」のキャリア形成をサポート

キャリアセンター センター長
佐々木ひとみ

 キャリアづくりは一生涯続くものです。最初の就職から40年近く働く間にはさまざまな紆余曲折があるでしょう。そのとき、受け身ではなく、自分で道を探して前進できる力が、社会でも強く求められています。その力を身につけるためには、大学時代に多様な経験を積み、自分の“人間力”を鍛えておくことが重要です。早稲田大学には、授業はもとよりゼミ、サークル、ボランティアや留学など、さまざまな成長の機会が数多く用意されています。低学年次は、学内の“成長の場所”を一冊にまとめた「みらい設計ガイドブック」やみらい探しイベントなどを活用し、夢中になって取り組めるものを見つけ、さまざまな経験を通し人間力を高めて行く大切な時期です。一方、就職活動対象者には、活動方法やデータが網羅された「就職活動ガイドブック」を参考に、大学生活で培った「自分ならでは」の経験と想いを具体的なキャリアに結びつけていってほしいと考えています。

 キャリアセンターは、自主性と多様性を持つ早大生の特長を踏まえ、幅広い情報を的確に提供するとともに、一人ひとりの多様なニーズには個別相談や少人数セミナーによってきめ細かく対応することを心掛けています。今後もセンター事業の一層の充実をはかり、学生それぞれの「自分ならでは」の夢の実現を支援してまいります。

キャリアセンターの様子。連日多くの学生が訪れる

ガイダンスなどのイベント情報はキャリアセンターのHPで確認できる

入学時に配布する「みらい設計ガイドブック」と12月に発行される「就職活動ガイドブック」(写真は2015年用)

平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)
社会貢献活動を通じた体験的な学びの場を

 2002年の設立以来、延べ13万人がWAVOCを介して、社会貢献・ボランティア活動に関わり、成長の手応えを得てきました。被災地への迅速な支援ボランティアや、カウンターパートと共に学生が主体的に取り組む、国内外での長期プロジェクトなど多彩な選択肢を数多く提供。2014年度よりGEC新設科目「体験の言語化」シリーズを開講するなど、経験を一時的なものに終わらせず、今後の学びと活動につなげる取り組みも行っています。

WAVOC事務所。ボランティアに興味のある学生に情報を提供している

ボルネオの大学生とともに、フィリピン人移民の子どもたちにゲームで字を教える早大生

所沢キャンパス
バリアフリー化を進める所沢キャンパスの取り組み

エレベーターの設置で、この急勾配を登り下りしなくて済むように

 早稲田大学では現在9人の学生が車いすを利用しており、そのうち4人が所沢キャンパスの学生です。2014年にその中の1人が入学して以来、所沢キャンパス内のバリアフリー化が進み、一番の難所(手動の車いすでは自力で登れない場所)である正門受付から教室棟に向かうまでの急勾配(写真参照)についても、そこを通らないで教室まで行けるよう、エレベーターの設置工事が始まりました。また、移動支援、学内生活支援、修学支援など彼らが必要としている支援はそれぞれ異なっています。これからは、彼らの要望を踏まえた自立を促す支援が求められており、障がい学生支援室と連携しながら継続的な支援を行っていきます。未来を担う彼らの成長を支えるキャンパスへの発展を目指しています。

学生生活における支援について、現状や要望を車いす利用学生3名に聞いてみました

人間科学部2年
井上恵理也さん

 普段はバスの乗り降りやトイレ介助補助などの支援を受けています。雨が降り出したら傘を持って待っていてくれたりと、所沢キャンパスの職員の方や警備員さんがとてもよくしてくださるお陰で勉強にも打ち込めています。授業に遅刻しないよう、車いす対応のバスがもう少し増えるといいなと思います。在学中に社会福祉士の資格を取り、それを活かして公務員になるのが目標です。

人間科学部1年
石川優衣さん

 高校1年のときから「心理」と「福祉」両方学べる早稲田大学を志望してきました。世界中から人が集まる早稲田の多様性が好きです。所沢キャンパス祭の実行委員会や、学外の車いすバスケットボールチームにも所属し、毎日充実しています。自分でできることは極力自分でやろうと決めているので、例えばキャンパス内に雨でも濡れない屋根や平らな通路が増えたら、支援に頼らず行動しやすくなりますね。

スポーツ科学部1年
村岡桃佳さん

 障がい者スポーツ競技者としては初のトップアスリート入試に合格し、入学。チェアスキーという種目のパラリンピアンとして現在活動しています。家が遠く、朝4時起きの車いすでの通学は片道3時間。秋学期に遠征や大会が入ってくるので、その分授業を集中させる春学期は一日終わるとへとへとになりましたが、授業も練習も手を抜きたくないのでなんとかやりきりました。復習もしやすいオンデマンドの授業がもう少し増えるとうれしいです。

心身ともに健やかなに

学びに集中できる毎日を

すべての学生が心身ともに健康な状態で学生生活を送り、障がいに関係なく同じ環境の下で学べるよう支援しています。

障がい学生支援室(発達障がい学生支援部門)
発達障害のある学生のスキルアップを応援

障がい学生支援室 発達障がい学生支援部門
温泉美雪

 障がい学生支援室では、2006年より全学的な組織として身体障がい学生への支援を開始。“多様性のある学生への支援体制構築”を求める声を背景に、2014年6月に発達障がい学生支援部門が開設されました。2015年9月までに40名強の学生が当室を利用し、学生支援コーディネーター3名と事務職員が主に修学支援を行っています。発達障がいのある学生は、情報の取捨選択や柔軟なコミュニケーションを苦手とする傾向があります。具体的には、グループワーク、講義を聴きながらのノートテイク、発表、レポートや論文作成、何気ない会話や人付き合い、就職活動等さまざまな場面における困難です。当部門は、本人の困り事を聞き取り、学部・研究科と緊密に連携しながら、例えば、講義の録音許可、書字困難を補うPC入力、指示の文字化、スモールステップ指導、別室受験、居場所の提供等の調整を必要な範囲で検討します。学習機会を保障しながらも、基本的には学生自身が自己理解を深め、合理的配慮を通してスキルアップすることを応援しています。

保健センター
健康な学生生活を支えます

 保健センターは、以下の取り組みで、心身共に健康な学生生活を支えています。また、各キャンパスには保健センター分室があり、保健師が応急処置や健康相談などを行っています。

早稲田キャンパス25-2号館
保健センターの受付

1 学生の健康管理(保健管理室)
 保健管理室は、毎年4月に学生定期健康診断を実施し、疾病を未然に発見し予防措置を講じています。さらに学生の定期的なフォローアップ、各種検査および診察、医師を配しての健康相談、健康指導等を行っています。

2 学生相談(学生相談室)
 学生一人ひとりが自分らしく過ごせるよう、学生生活上のどんな悩みにも応じている相談窓口です。カウンセラーによる相談や弁護士による法律相談を無料で受けることができます。2014年度は、延べ6,248回の相談がありました。秘密は固く守られますので、安心して相談できます。

3 医療(診療室・こころの診療室)
 診療室は、医師が風邪などの一般的な病気やストレス等による身体症状に対応しています。 こころの診療室は、保健師がこころの相談に応じ、併せて精神科医が診療を行っています。