早稲田大学の教育・研究・文化を発信 WASEDA ONLINE

RSS

読売新聞オンライン

ホーム > キャンパスナウ > 2015 錦秋号 SPECIAL REPORT

キャンパスナウ

▼2015 錦秋号

SPECIAL REPORT

5万人のキャンパスライフ

早稲田大学では、約5万人の学生が日々勉学に励み、課外活動で友と親交を深め、学問的、人間的な成長を遂げています。
大学としても、その可能性を十分に発揮できるようにあらゆる機会を用意し、学生の自律的成長を後押ししています。
“早稲田の学生支援”についてご紹介します。

Interview

人間的に成長するための「場所」と「機会」を支援

学生が充実した学生生活を送り、人間的に成長するための場所と機会をつくる学生支援。
学生自らが主体性・自律性を持ち、切り拓いていく力を養う―
早稲田大学の学生支援の方針や取り組みについて、村上理事にお聞きしました。

学生の主体性を尊重する”早稲田の学生支援”

早稲田大学 理事
(学生、附属・系属校担当)
村上公一
教育・総合科学学術院教授

―早稲田大学ではどのような方針で、学生支援が行われていますか。

 学生支援は、生活支援、就職支援、修学支援の3つ(※)に分けられます。その根底にあるのは、学生の主体性を尊重し、人間的成長を支えることです。もともと早稲田大学は、自立した学生が多いと言われていますが、自ら計画、行動していく学生たちの成長を後押しするための、さまざまな環境やプログラムを多数用意しています。入学時には、「成長の場所」である学内の施設や学生生活を応援する制度が記された「キャンパスハンドブック」や、プログラムの内容が網羅された「みらい設計ガイドブック」を配布しています。ちなみに学生生活調査では9割の学生が、学生生活が充実していると答えています。

※ 大学の学生支援の分類

生活支援:課外活動、医療保障、健康管理、障がい学生へのサポート、奨学金、国際交流、学生寮、ボランティア、学生相談
就職支援:キャリア形成、就職活動
修学支援:海外留学、図書館、ラーニング・コモンズ、e-ポートフォリオ、グローバル人材育成

学問と課外活動の両輪で成長

―早稲田大学の学生支援の特筆すべき点は何でしょうか

 まず挙げられるのは、サークル活動の支援です。本学では、学生の75%がサークルに所属し、過去に参加していた学生も含めると参加率は90%に上ります。公認、非公認を合わせ1,000以上のサークルがあり、世界で最もサークル活動が充実しているといっても過言ではありません。もちろん学生が主体となって運営していますが、大学では、毎年活動資金を補助しているほか、部室や教室を貸与しています。

 また、ボランティア活動も盛んです。早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)を中心に、年間約14,000人(延べ)が活動に参加しています。2014年度には、グローバル時代に生きるための力を重視した教育を表彰する「朝日みらい教育賞 グローバル賞」を受賞しました。WAVOCのプログラムの特徴は、ボランティア活動を一過性の体験に終わらせず、振り返りの機会を設けている点にあります。体験を自分自身の言葉で振り返り、社会の文脈で捉え直すことで、問題に気づき、考え、行動することを促し、自らの成長につなげていきます。

 自分自身が何を学んできたか、課外活動で何をしてきたのかを振り返るのは、成長のために大事なことです。そのために、本学では課外活動等も含めた学修ポートフォリオの仕組みを構築しているところです。この仕組みはキャリア形成や就職活動にも役立つはずです。

 サークルやボランティアのほかにも、学生参画・ジョブセンター(SJC)やWaseda Vision150の一環で行われているスチューデントコンペティションなど、学生が主体的に活動できるさまざまな機会があります。それらを最大限活用することで、学問と課外活動との両輪を通して成長し、豊かな人生を生きる力を養ってほしいと願っています。

あらゆる学生が成長できる配慮

―今後の課題と抱負をお聞かせください。

 自立した学生が多い大学とはいえ、中には殻に閉じこもっている学生もいます。一歩を踏み出せるように、背中をそっと押してあげるようなフォローも求められており、社会連携推進室で行っている「fumidasuワークショップ」など、新たな取り組みも始まっています。また、障がい学生への支援内容も多岐に渡ってきており、障がい学生支援室を中心に、各箇所と連携しながら、さまざまな支援を行っています。

 すべての学生に、多種多様な成長の場所や機会がありますが、それらを活用できるかどうかは、学生次第です。大学としても学生目線の分かりやすい情報提供を行い、学生支援の価値を高めていきます。

村上 公一(むらかみ・きみかず)
名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学。名古屋大学助手、福井大学助教授、早稲田大学助教授を経て、2002年より教授(教育・総合科学学術院)。2014年より理事(学生、附属・系属校担当)。