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キャンパスナウ

▼2014 錦秋号

SPECIAL REPORT

Focus

学生が活躍するキャンパス

最近の若者は…遊んでばかり・覇気がない?
いいえ。自由・自立の精神を持ち、バイタリティーに溢れた早大生たちは、
大人たちの想像以上に多様な分野で夢や目標を持って真剣に挑戦しています。
今回は大学の主役である早大生たちに焦点を当て、イキイキと活躍する姿を紹介します。
大学の教育・研究以外にも、さまざまな分野への学びの場が広がっているいま、
学生たちはどのような思いで自らの使命とする取り組みを見つけ、取り組んでいるのでしょう。

Focus

活躍する早大生たちの素顔

夢や信念を持ってそれぞれの舞台で輝くいまの学生たちをクローズアップ。
その想いや学びをボードに描いてもらいました。

初の共同プロジェクト「学芸の杜」
立場を超えた多くの人の協力に感謝

荒井翔央さん
Student Competition 2013優勝
「学芸の杜」
政治経済学部3年

 今年7月末、約20名の学生がWeb番組制作の新プロジェクト「学芸の杜」の立ち上げ集会に集まりました。メンバーの想いは、「大好きな早稲田の魅力や面白さを世界に発信し、皆を笑顔にする」。

 きっかけは、大学の中長期計画“Waseda Vision 150”の一環として開催され、私が友人2名と参加したコンペでの優勝でした。この優勝企画が実現されるのは初の試み。学生だけでなく大学職員や校友会の方とのプロジェクトがスタートした6月の時点で学生は私一人。8月に留学を控えていたこともあり、こんな重責を果たせるのか不安でした。そんなとき友人の一言で腹をくくれたのです。「君の覚悟次第でうまくいくよ」。

学芸の杜PR動画撮影後、メンバーと共に

 職員とPR研究会の援助もあり全早大生にプロジェクトメンバーを公募し、説明会には約100名が集まり、うち約50名が参加を決めてくれました。

 一人では何もできないことはこれまでも経験してきました。しかし、今回ほど強く感じたことはありません。早稲田の人と環境に感謝し、精いっぱいの恩返しができるよう、今後も挑戦していきます!

自然に寄り添った
住まい方を模索中

加藤聖也さん
2013年度小野梓記念賞学術賞受賞
「東北地方太平洋沿岸地域における伝承表現と集落構成研究」
創造理工学研究科 建築学専攻
修士課程2年

 奨学金で研究してきた身として、社会に役立つ新しい発想を世の中に発表しようと考え、研究に力を入れています。親戚が東日本大震災で被害に遭ったこともきっかけとなり、東北沿岸部の伝承表現と集落構成をテーマに選びました。全地域の町役場とかけあって過去の災害データを調査し、中でも津波被害を受けながら多くの人が助かった岩手県田野畑村に焦点を絞って住人約300名に聞き取り調査をしました。心がけたのは、相手の心に寄り添った自然な対話の中から情報を得ることです。1日約15名に話を聞き、夜には内容をまとめ…。時に気持ちが沈むこともありましたが、僕を受け入れてくれた地域の人たちや手伝いに来てくれた先輩のおかげで乗り越えることができました。このとき知り合った人々とは今もつながりがあり、定期的に現地を訪れています。

フィールドワークで訪れた岩手県田野畑村の仮設住宅にて住人から東日本大震災についてヒアリング中

 僕の夢は、人の生活に役立つものをつくることです。もっとさまざまなことを学びながら自然と寄り添った住まい方を模索し、現代の建築界を切り開いていきたいと思います。

PC一台の起業から
世の中にインパクトを!

中村浩尚さん
2013年度「起業家養成講座」優秀賞
「第16回早稲田大学ビジネスコンテスト」優秀賞受賞
Algo株式会社 代表取締役
政治経済学部2年

 世の中にインパクトを与える仕事がしたい。その思いがすべての出発点でした。PC一台で起業できることに可能性を感じ、入学後すぐに起業家養成講座を受講しました。仲間とチームを結成し、学内のビジネスプランコンテストで優秀賞を獲得したことを契機に、その年の末に念願の起業を果たしました。自分がやると決めて行動すれば反応してくれる人が必ずいることを実体験し、アクションを起こすことに自信がつきました。早稲田OBの方々から商習慣についての助言をいただけるのも恩恵の一つです。

東京法務局新宿出張所に法人登記を申請した直後にメンバーと

 創業メンバーと出会えたのも、さまざまな人が集まる早稲田に入学したからこそ。ビジネスに対するイメージのギャップを解消するために、積極的にコミュニケーションを図り、意識を統一しました。自分に共鳴してついてきてくれた仲間を幸せにしたいとの思いが強くなり、リーダーとしての責任を実感しています。

 今の夢は一部上場です。学生の立場を生かして、今しかできない経験を積みたいと思います。

早稲田祭の裏方として
約600名の仲間と、大学とをつなぐ

葊木裕斗さん
「早稲田際2014」運営スタッフ
第一副代表 政治経済学部3年
「早稲田祭2014」運営スタッフ広報制作局学外広報チームの柴田香名さん(社会科学部2年)と

 「日本一の学園祭」と言われる早稲田祭。それを裏で支えるのは総勢およそ600名の運営スタッフです。僕は第一副代表としてその仲間たちの要望を一手に引き受け、教室の手配や物品の管理、交通規制の申請など、大学側と交渉しています。

 僕の言動によって運営スタッフ全体を評価されることや、自分の判断が成功と失敗の命運を左右する怖れがあるなど責任感は生半可ではありません。しかし仲間が仕事をスムーズにするための土台と思うと、やりがいになっています。意図をくみ取るために可能な限り仲間の声に耳を傾け、その想いを、筋道を立てて話すように心がけています。

大学の職員の方と打ち合わせ

 就任当初は先輩たちが築き上げた伝統を守ることに必死でした。しかし早稲田祭をもっと良くしたいと考え、アイデアや具体策を追求したことで、今では「自分らしさ」を出せてきたのかなと思います。

 今年の早稲田祭のキャッチコピーは「気づけ、キミも主役だ。」。運営スタッフの経験で培った能力を生かし、僕自身も主役として輝ける場所を探していきます。

※「早稲田祭2014」は11月1日(土)、2日(日)に実施。

ボランティア活動を通じて
自分自身を見つめ直す

松澤有加莉さん
WAVOC公認プロジェクト「DVほっとプロジェクト」チームリーダー
法学部4年

 DVほっとプロジェクトは、平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)のプロジェクトの一つ。学外のNPO団体と協力し、DV被害者の心のケアや、シンポジウムでの問題発信といった活動をしています。

 DV被害者の中でも私たちが接するのは主に子どもたちです。夏のキャンプやクリスマス会など、心を開いてもらうためのイベントを企画しています。自分が知らなかった世界だけに、子どもとの接し方が分からず戸惑うこともありますが、指導教員のアドバイスのもとで取り組みを進め、子どもたちが笑顔を取り戻していることに気づいたときは、やりがいもひとしおです。

プロジェクト担当教員の兵藤知佳WAVOC助教との打ち合わせ

 この活動は、私自身を大きく成長させてくれたと感じています。価値観が広がるとともに、改めて自分自身を考える時間を得られたのは貴重な経験でした。今の目標は「ボランティアが活動しやすい社会をつくる」こと。自分の中に芽生えた「立場が弱い人たちの味方になりたい」という思いを形にするために、頑張ります!

地元と早稲田をつなぎ、
盛り上げる

長沼 智さん
全国早稲田学生会連盟 委員長
社会科学部4年

 地方から東京に出てきた学生の胸中は、寂しさと不安でいっぱいです。かく言う僕も地元を離れて故郷への思いを募らせ、その良さがわかるようになった一人。地元や地域に関わる活動がしたいと思い、入学後、学生稲門会の門を叩きました。

 学生稲門会では、地元を愛する地方出身学生が、地元と大学、学生の結びつきを強める取り組みを展開しています。都内の大学を練り歩くウオーキングイベント「Tokyoハイク」などもその取り組みの一つです。

「後期版地方学生の集い(稲門ふるさとパーティ)」終了後にメンバーと

 さまざまな人たちとイベントを生み出す中で学んだのが、自ら動き出すことの大切さと面白さでした。一人で抱え込み過ぎて失敗した時も、仲間に助けられながら前に進めました。校友の方との交流も生まれて大きな刺激になるなど、学生稲門会は僕にとって“いろいろなものとつなげてくれる場所”であり“成長させてくれる場所”だと思っています。

 現在の目標は、これからも地域と早稲田に関わっていくこと。学生稲門会の経験と、一層高まった地元愛と早稲田愛で、地元を盛り上げる夢を実現したいと思います。