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キャンパスナウ

▼2014 新緑号

SPECIAL REPORT

早稲田の国際化

国内の大学でもいち早く国際化に取り組み優秀な人材を世の中に送り出してきた早稲田大学。
文部科学省「国際化拠点整備事業(グローバル30)」(2008~2013年度)の採択を機に、さらに国際化を促進。英語による授業のみで学位を取得できるコースの大幅な増設や、留学生受入体制の整備、戦略的な国際連携の推進などを進めてきました。早稲田大学の国際化のこれまでの成果と、今後の展望をお伝えします。

学生座談会

早稲田で学ぶことの意味

外国人学生の心をつかんだ早稲田の魅力は何か、また日本人学生への影響について3名の学生に話し合っていただきました。

座談会参加者(写真左から)
創造理工学部社会環境工学科英語コース3年
スタピット・シレーさん(ネパール出身)

政治経済学部英語学位プログラム3年
シェ・イーシュエンさん(台湾出身)

国際教養学部4年
富田 瑞希さん(新潟県出身)

――早稲田に進学した理由は?

富田 高校での1年間のホームステイで、外国語の修得と日本を知る必要があると感じました。世界の情報に対してアンテナを高くし、同じ志を持つ仲間と肩を並べて学びたいと早稲田への進学を希望しました。

シェ 私は、周りの友人が台湾の大学に進学する中、違った生活がしたいと海外留学を選択しました。日本か香港の大学で悩んだ結果、興味のあった政治経済を学ぶことができる早稲田に決めました。

シレー 土木技師の父の影響で、社会環境工学科に進学しました。ネパールで道路や交通手段がないため将来的な発展の見通しの低い地域を目の当たりにし、土木工学の重要性を実感したことも影響しています。

――所属学部の魅力を教えてください。

富田 SILSのリベラル・アーツ教育は、多様な分野の授業を受け、次第に興味のある分野に絞って学べます。私は留学前に比較経済学を重点的に学びました。「世界から見た日本」や「日本から見た世界」について考えさせられる授業が多いのも魅力です。

シェ 社会を理解するためには政治と経済の両方の知識が必要です。台湾では政治と経済で学部が分かれていますが、早稲田は両方を学ぶことができるのが魅力です。さまざまなテーマのコースの中から興味に沿って必要なテーマを選択できました。

シレー 理工学の英語プログラムのクラスは少人数のため先生の目が全体に行き届き、先生は細かい状況まで把握し、学生一人ひとりに応じてアドバイスしてくれます。先生と学生の意思疎通ができていて勉強しやすく、先生と親しくなれるところが魅力です。

――国際化を感じる瞬間はありますか。

富田 スイス・ジュネーブ大学に一年間交換留学し、自分で積極的に行動して半年間の現地インターンシップを実現させました。学業との両立はたいへんでしたが、自ら考えて行動する力、違いを理解した上で相手の立場で物事を考え、摩擦を解消できるようになりました。

シェ 多くの人と会話し、自分の考えを伝える重要性を学びました。台湾で議論されている国出身の学生から直接政治に関する意見を聞くことができ、特に中国出身の学生の話は興味深く耳を傾けています。台湾の人は中国に対して誤解していると感じました。

シレー 早稲田には多くのアジア人留学生が集まっていて、同じアジア圏でも違う国の文化について留学生同士で積極的に説明し合えるところが良いと思っています。

――将来の夢を教えてください。

富田 専門知識や語学力をもっと高め、将来は日本人や社会、あるいは世界の人々のためになる仕事に携わることが夢です。道のりは長いですが、最終目標までのプロセスを細分化し、その達成に向けてコツコツと努力を積み上げたいと思っています。

シェ 台湾は政治が不安定で、地位と主権がいまだ定まっていない関係で外交も難しいのが現状です。他国のような貧富の差や環境問題などの課題もあります。早稲田で学んだ知識と愛国精神を生かし、こうした台湾の社会問題を解決する人材になりたいです。

シレー 国際的な環境に身を置き多様な文化に触れたことで、さまざまな国を行き来しながら仕事をしたいと考えています。将来は早稲田で学び得たことを生かし、土木工学の分野から、世界中でニーズのある地域の人々の暮らしを助けたいと思います。