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キャンパスナウ

▼2014 新緑号

SPECIAL REPORT

早稲田の国際化

国内の大学でもいち早く国際化に取り組み優秀な人材を世の中に送り出してきた早稲田大学。
文部科学省「国際化拠点整備事業(グローバル30)」(2008~2013年度)の採択を機に、さらに国際化を促進。英語による授業のみで学位を取得できるコースの大幅な増設や、留学生受入体制の整備、戦略的な国際連携の推進などを進めてきました。早稲田大学の国際化のこれまでの成果と、今後の展望をお伝えします。

国際教養学部
School of International Liberal Studies(SILS)

早稲田大学の国際化の中で重要な役割を果たす国際教養学部(SILS)の魅力と今後の展望を紹介します。

多言語・多文化を理解し
世界に羽ばたく国際人を育成

 早稲田の国際化戦略の柱のひとつとして2004年に新設された国際教養学部(SILS)は、多種多様な言語と文化と価値観が混在する環境の確立と維持を重視しています。創設時よりほぼすべての授業を学部の共通語である英語で行い、所属する教員・学生の3人に1人を外国人とし、一年間の留学を必修としてきました。とはいえSILSにおいて英語はツールにすぎません。また、ローカルな言語、歴史、文化、習慣が共有されるグローバル社会の中で、複数言語の履修を必修とし、一年間の留学の派遣先として非英語圏の国や地域を推奨しています。現在では毎年約500名の派遣学生のうち約2割が非英語圏に留学し、現地語を修得して帰国。また在学生3,000名のうち外国人学生が1,000名を超え、その国籍は52、母語は36に及びます。教員にしても約3割を外国人教員が占め、教育現場自体の国際化が進んでいると言えるでしょう。

森田 典正
国際学術院長

 SILSのもう一つの柱が教養教育です。従来の日本における教養教育とは一線を画し、アメリカのリベラル・アーツ大学に倣い大学4年間を通した少人数型の教養教育を徹底しています。開講科目も「生命・環境・物質・情報科学」や「政治・平和・人権・国際関係」など世界の最新情勢を包括する7つの分野を設定。学年が進むにつれ各分野の習熟度が増し、専門性も高まる仕組みになっています。

 今年10周年を迎えるSILSが今後目指すのは、広い意味での国際人であるプルリリンガル(複言語)人材の育成です。また、深い専門知識を修得する場として昨年大学院国際コミュニケーション研究科を新設。学部・大学院の一貫教育により、国際社会で活躍する研究者および人材の育成を進めていきたいと考えています。

大学の協定校に加え、SILS学生のみを対象とした箇所間協定プログラムもある。
  • マストリヒト大学マストリヒトカレッジ(オランダ)
  • ラホール経営大学(パキスタン)
  • ヴィクトリア大学(ニュージーランド)
  • 延世大学校、ソウル大学(韓国)
  • チュラロンコン大学(タイ)
  • コペンハーゲン大学(デンマーク)
  • 北京大学(中国)、香港大学(香港)
  • エクス=アン=プロヴァンス政治学院(フランス)
  • コチ大学(トルコ)
【教員の「声」】豊かな伝統を生かし、世界へ

PINNINGTON, Adrian/国際学術院教授

 国際教養学部は早稲田の国際化の推進力のひとつ。英語で教える私のクラスでは、日本人学生は新たな考え方や世界への意識と出会い、留学生はこの早稲田という活力に満ちた刺激あふれる大学から日本を見ることができます。近年は大学の国際競争も激化しており、早稲田を選んだ留学生のニーズを満たす質の良い教育を提供することが重要です。多くの著名研究者や豊かな研究のバックグラウンド――。受け継がれる豊かな早稲田の伝統を活かし、グローバル人材の育成に今後も尽力したいと思います。