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キャンパスナウ

▼2013 錦秋号

SPECIAL REPORT

早稲田の文学

早稲田大学は坪内逍遙による文学部創立、文芸雑誌「早稲田文学」創刊に始まり、これまで多くの文学賞受賞者や編集者、研究者を輩出するなど、「文学」の世界に力を発揮してきました。
こうした文化人たちがつくりあげた「早稲田の文学」とはどのようなものでしょうか。
早稲田に関わる人々の誇りの一つである「早稲田の文学」を改めて掘り下げ、その魅力に迫ります。

新しい文学を発信する
伝統ある文芸雑誌「早稲田文学」

第10次「早稲田文学」編集委員
市川真人
文学学術院准教授

 「早稲田文学」は1891年、文学部創設者の坪内逍遙によって創刊された日本で最も伝統ある文芸雑誌です。文学部の授業内容を掲載する講義録としてスタートし、休復刊を重ねつつも現在へ至ります。島村抱月による第2次「早稲田文学」からは作品を掲載する現在に近い形へと変化。1970年代には現代詩を、1980年代には海外文学を取り入れ、2000年代からはデジタル化・フリーペーパー発行など、常に新しい試みに挑戦し、高く評価されてきました。その軸には「小説の基本は人情にある」との逍遙の考えに加えて、早稲田の校風でもある「外から入ってくる新しいものへの期待と歓迎」があり、それは第7次編集長の立原正秋の名言「早稲田と慶應、同じ力量なら慶應出身者を選べ」にも表れています(もちろん早稲田出身者が力量に勝っていればなおよいわけですが)。ともあれ、「早稲田文学」に関わる人たちは編集者も実作者も皆“文学”に惚れ込んで、新しい文学を生み出す「早稲田文学」に特別な思いを持っています。作家・重松清さんは「ぼくに高い原稿料を払う分で若いやつを育てろ」と言ったほど。文学を生み出すために必要なのは“お金”ではなく“情熱”です。校友やファンの方々の“情熱”的な支援もまた、大きな支えです。

第2次「早稲田文学」

「早稲田文学」6号(2013年9月発行)
※「早稲田文学」Webサイトから購入できます

2005年に創刊したフリーペーパー「WB」

「早稲田文学」から巣立った書き手たちにはたとえばこんなひとが

立松和平氏
小説家。在学中に『自転車』で早稲田文学新人賞。1980年『遠雷』で野間文芸新人賞、1997年『毒――風聞・田中正造 』で毎日出版文化賞など。

川上未映子氏
小説家、詩人、ミュージシャン。2007年『わたくし率 イン歯ー、または世界』で第137回芥川賞候補に。その後、第1回坪内逍遙大賞奨励賞受賞。

松田青子氏
小説家。「早稲田文学」に執筆した作品による初の単行本『スタッキング可能』が新人として異例のヒットを記録。

会員制度で「早稲田文学」ファンになろう

 このたび、早稲田の文学と雑誌「早稲田文学」を応援する「早稲田文学倶楽部」が発足します。会員には雑誌と会報が届くほか、限定イベントや授賞式への抽選招待など特典もたくさん。校友・ご家族は特別価格で入会できます。詳しくは下記あてに資料をご請求ください。「早稲田文学」Webサイトでも近日詳細をお知らせします。


資料請求先:
早稲田文学編集室
TEL/FAX:03-3200-7960
E-mail:wbinfo●bungaku.net ※「●を@に変える」
Webサイト:
http://www.bungaku.net/wasebun/