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▼盛夏号

SPECIAL REPORT

早稲田大学が導くキャリア形成への道

キャリアとは職業選択をはじめとした職歴や経歴、熟練した技術だけでなく、社会との関わりの中でさまざまな経験を積み、自らの人生を形成すること。
早稲田大学ではキャリアセンターを中心に、学生が自身のキャリアについて考えるさまざまな機会を提供しています。
キャリアとは何かを改めて定義し、学生がキャリアを考えるために、今、大学が取り組んでいることを紹介します。

Part.4 キャリアセンター長インタビュー

人生設計のお手伝いをする早稲田大学キャリアセンター

キャリアセンターの役割や本学のキャリア支援について伺いました。

笹倉 和幸/キャリアセンター長 政治経済学術院教授

学生生活の先にある
卒業後の人生を示唆

―キャリアセンターの沿革を教えてください。

 本学のキャリアセンターは2002年、全国の大学では2番目に設立されました。各大学の就職課がキャリアセンターへと変わっていったのは2000年前後の就職氷河期がきっかけです。それまでは就職希望者の多くがそれほど苦労なく就職していましたが、その時期になかなか決まらない学生が出てきました。そのため、低学年からキャリアを考える機会を設ける必要が全国的に出てきたのです。本学では以前からそうした活動が行われおり、好不況に関わらず高い就職率を維持しています。昔から早稲田の学生は自立心が旺盛で、チャンスを与えれば積極的につかみ取っていきます。ですからキャリアセンターでは、学生に何かを強制するようなやり方で指導することはありません。豊富な選択肢を提案することを通して学生のキャリア形成を支援しています。

―大学に求められるキャリア支援とはどのようなものだとお考えですか。

 一言で言えば、人生設計のお手伝いです。本学の三大教旨の一つに「模範国民の造就」がありますが、大学は人格形成の場でもあります。学生たちは学問や課外活動を通じて人間性を養っていきますが、学生生活の先にある、卒業後の人生を示唆することが、大学に求められているキャリア支援だと考えています。

実社会の生の声を伝え
豊富な選択肢を提案

―センターではどのような活動を行っているのでしょうか。

 一例をあげると、さまざまな職業や企業について知ってもらうため、各分野の方々を招いて年数百回の講座を開催しています。学生たちは生の声を聞いて刺激を受け、普段の勉学のモチベーションにもつなげているようです。

 今後視野に入れていることの一つとして、インターンシップ制度の拡充があります。現在の対象は主として3年生ですが、それを低学年まで広げていくのです。より多くの学生と企業をつなぐためにも、キャリアセンターと企業との信頼関係をさらに築いていきたいと考えています。

―最後に、学生のキャリア形成における親の役割は何でしょうか。

 必要があれば、人生の大先輩として相談に乗ってあげてください。ただ、「あの会社に行くべきだ、行かなければならない」という押しつけは意味がないと思います。また、就職活動には面接のためのスーツ一式、交通費などの経費がかかり、活動中はアルバイトの時間もありません。したがって、就職活動中の学生への金銭的援助は現実問題として重要だと思います。学生たちの自立心を信じ、学生自身がしっかりと将来を考えられるように、応援してあげてください。

キャリアセンターの主な取り組み

 キャリアセンターでは、「就活ミニセミナー」をはじめ、「生き方を考える」シリーズや「仕事を知る」シリーズなどのさまざまなイベントを主催し、学生がキャリアについて考える機会を設けています。
 センター内には個別相談ブースを備えており、学生へのカウンセリング体制も整っています。
 他にも「就職活動ガイドブック」「キャリアガイドブック(1・2年用)」「インターンシップの手引き」などのガイドブックを刊行。Webサイト上でもイベントやインターンシップをはじめ、学生へのキャリア支援に関する情報を提供しています。

早稲田大学キャリアセンターWebサイト▶ http://www.waseda.jp/career/

キャリアセンターが刊行するガイドブック

6月8日に行われたキャリアサポートセミナーの様子。各界の第一人者が自身の経験をもとに講演します

個別相談は年間延べ7,000名以上