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キャンパスナウ

▼早春号

SPECIAL REPORT

学理と実務の架橋を目指す「専門職大学院」

本学では高度な専門知識を持った職業人の育成を目指し、専門職大学院を設置しています。
専門職大学院ならではの学理と実務を融合した教育課程の意義、学部教育への教育効果についてお伝えします。

Part.2

エキスパートを育成する専門職大学院

カリキュラムの特徴や工夫などを、各研究科長から紹介します。

GSC 商学研究科

未来のビジネスリーダーを育成する
「商学研究科ビジネス専攻(早稲田大学ビジネススクール)」

U字型の馬蹄形教室では、授業での活発なディスカッションが展開されます。

WASEDA-Nanyang Double MBA Program

(早稲田─南洋(ナンヤン)・ダブルMBAプログラム)

 シンガポールの南洋(ナンヤン)理工大学と提携し、英語で学ぶ1年制プログラムを設置。両方のビジネススクールでMBAの学位を修得できます。所属学生は10~20人で、国際的な相互交流が密なプログラムです。多国籍企業における業務経験者を主な対象とし、グローバルな観点から総合的マネジメントを行える人材を輩出しています。

 本専攻は、グローバルな環境で活躍できる将来のビジネスリーダーおよび各マネジメント分野のプロフェッショナルの育成を目的としています。現役ビジネスパーソン向けの夜間主プログラムと全日制プログラムがあり、原則として実務経験が必要です。ほぼ同じ比率の研究者と実務家教員が在籍し、「実業界への発信を意識する」「独創的な知見を探究・発信する」ことを目的に、教育と研究の質の向上を図っています。そのため、討議やグループ発表などの学生参加型授業や、戦略を中心としたケース(事例教材)を用いる授業があります。また積極的に実業界の著名人を講師として招聘(しょうへい)し、社会との連携による教育を展開しています。

 夜間主プログラムでは、MBAとしての基礎知識の修得に加えて、領域別に専門性を高めていく「モジュール制」を採用しています。全日制プログラムでは、従来の英語プログラムに、より国際性を加味した方向でのプログラムの強化を図り、グローバル人材育成に対応していきます。

ビジネススクールWebサイト ▶ http://www.waseda.jp/wbs/

辻山栄子 研究科長

辻山栄子 研究科長

OSP 公共経営研究科

「公共経営」的視野を持って幅広く活躍する人材を輩出する
「公共経営研究科」

①公共経営研究科が本拠を置く早稲田キャンパス『大隈記念タワー(26号館)』
②夏季集中講座『大隈地域創成講座』開講式の様子(於:佐賀市大隈記念館)
③地域活性化システム論における成果発表(於:山梨県北杜(ほくと)市)

 本研究科は、「公共経営」的視野を持って社会で活躍できる高度専門職業人を養成する大学院です。学生が自由な雰囲気で交流し合いながら、主体的に学んでいます。学生の半数以上が社会人学生のため、平日の夕方以降や土曜日の開講を心掛けています。

 本研究科では学生の主体性を尊重し、1セメスターを3つのクールに分け、学生が各クールごとに複数の演習を選択し、研究内容について報告して評価を受けるという、フレキシブルな演習履修システムをとっています。また実践的教育を重視し、中央官庁、地方自治体、国会議員事務所、マスコミ等でのインターンシップやフィールドワークを取り入れています。

 また、多様な職業の社会人学生および修了生たちの「公共経営稲門会」における研究活動などを通じた人的ネットワークの構築は、専門職大学院のメリットです。本研究科で身に付けた専門性をもとに、修了生は公務、政界、マスコミ以外にも、メーカー、シンクタンクなど幅広い分野で活躍しています。また、自ら会社やNPOを設立する方や、進学する方もいます。

公共経営研究科Webサイト ▶ http://www.waseda-pse.jp/osp/

江上能義 研究科長

江上能義 研究科長

WLS 法務研究科

一人ひとりに最適な学修環境を目指し、進化し続ける
「法務研究科」〈法科大学院〉

早稲田キャンパス8号館には模擬法廷が設置され、「民事模擬裁判」や「刑事模擬裁判」など、裁判実務の実際を学べる多様な演習や、ロールプレイを含むさまざまな体験的手法を通して法実務の実際を修得します。

 本研究科は、時代を切り拓く〈挑戦する法曹〉の養成を目指しています。そこでは、総勢160名を超える研究者と実務家教員が相互に触発し合いながら、教育の質を高め続けています。学生の約3割は会社員やエンジニア、公務員、医師など多様なバックグラウンドを持った社会人や、法学部以外の出身者です。

 授業は、学生と教員が相互に意見を交わしながら進行するソクラティック・メソッドで行われ、活発な議論を通じて知識の定着を図っています。実際の案件を扱うリーガル・クリニック、法律事務所・企業法務部で法実務に触れるエクスターンシップなどの実務教育も充実しています。また、欧米・アジアの一流のロー・スクールと交換協定を結び、在学中に交換留学をし、国際性を身に付けることもできます。

 司法試験に合格した修了生の多くは、裁判官・検察官・弁護士として活躍しています。その他にも政策秘書・国家公務員(中央官庁・外交官)といった、法律の知識が必要とされるあらゆる職種に活躍の場があります。

 2011年度入試から、法学未修者試験において社会人や法学部以外出身者を優先的に選抜する制度を設けました。法曹を目指す一人ひとりに最適な学修環境づくりを目指します。

法務研究科Webサイト ▶ http://www.waseda.jp/law-school/

石田眞 研究科長

石田眞 研究科長

NFS ファイナンス研究科

金融・ビジネスの中心地「日本橋」でプロフェッショナルを育成する
「ファイナンス研究科」

①日本橋キャンパス(コレド日本橋5階)はサイバー・トレーディング・ルームを擁し、仮想マーケットによるシミュレーション授業や外国人実務家による講義など、ビジネスパーソンが充分満足しうる学修環境を構築しています。
②多目的教室として授業やイベントで使われているホール
③学生が歓談や食事、自習もできるラウンジスペース

 本研究科の使命は、国際的視野・職業倫理を備え、ファイナンスが果たす役割や影響力を意識しながら、社会に大きく貢献をし得る人材を育てていくことです。約9割が社会人学生で、金融業界のみならず、多様なバックグラウンドを持つ方が学んでいます。

 本研究科は実務家教員が3割、研究者教員が7割。ファイナンスを中軸とする先進的研究を基礎として、新鮮な「生きた知識・情報」を伝えるために、第一線で活躍する理論家・実務家を講師として招聘し、実践的なファイナンスの専門教育を行っています。

 本研究科のメリットは高度な専門知識を得ることだけでなく、本研究科に集う多くのビジネスパーソンの強固なネットワークを構築し、修了後も豊富なリソースにいつでもアクセスできることです。

 修了生は、専門知識をもとに各企業で活躍しています。さらに、大学などの教員や著書などの執筆、経済評論家としてさまざまな分野で活躍されている方もおり、最近では海外でビジネスを展開する方や起業する方も増えています。

ファイナンス研究科Webサイト ▶ http://www.waseda.jp/wnfs/

首藤惠 研究科長

首藤惠 研究科長

GSA 会計研究科

「会計プラス1」教育を実践し高度な会計専門家を育成する
「会計研究科」〈会計大学院〉

①大教室(早稲田キャンパス11号館には、多様な教育プログラムに対応できるよう大小さまざまな教室を配置しています)
②11号館地下1階には商学系大学院生専用自習室なども完備し、学生がより集中して学べる環境が整っています。
③授業では、活発なディスカッションが行われます。

 本研究科は、これからの時代の監査人やビジネスパーソンに必須な「問題解決能力」と、人々を「説得する能力」を身に付けた、知恵と論理に秀でた職業人の育成を目的としています。

 学部新卒者と社会人経験者の比率は約4:1です。また17名の専任教員のうち6名が、公認会計士や弁護士としての豊富な経験のある実務家教員です。研究者教員にも会計や情報システムなどの実務感覚に秀でた教員が多数在籍しています。ワークショップ科目を含む実務・応用科目の充実をはじめ、「会計プラス1」をモットーに、学生が会計以外に「もう一つの強み」を持てるようコンサルティング、IT、英語関連の実践的授業に力を入れています。

 修了生の多くは大手監査法人などで活躍しており、さらには金融、商社、コンサルティングなど多様な企業に就職する学生も少なくありません。修了生、学生、教職員相互間の強固なネットワークも本研究科の大きな魅力です。今後もプラス1教育の拡充を含む、高度な専門教育のいっそうの充実を図ります。

会計研究科Webサイト ▶ http://www.waseda.jp/accounting/

佐々木宏夫 研究科長

佐々木宏夫 研究科長

TED 教職研究科

教師力を高め、より専門性の高い教員養成を目指す
「教職研究科」〈教職大学院〉

①模擬授業後は映像を見ながら反省会
②模擬授業の様子
③模擬講義室

 本研究科は、学部からの進学者を対象とする2年制コースと、現職教員向けの1年制コースを設けており、学部新卒者と現職教員、教員免許を有する社会人経験者が共に学んでいます。入学時からメンター教員を配置し、面談による履修相談や実習についてのアドバイス、生活相談などきめ細かい支援を行っています。

 実践的な指導力を育成するため、「学校における実習」に計50日間をあてています。共通(必修)科目のほか、各自の課題を深める分野別選択科目、教養や専門性を高める自由選択科目を設けています。専任教員として、8名の実務家教員と7名の研究者教員が協働で指導します。

 修了生のほとんどは公立・私立の小学校、中学校、高等学校の教員になります。現職教員学生は、学校現場に戻る者と、教育委員会に配属される者に大別されますが、修了生のつながりは大きな力になっています。

 今後さらに、公立・私立の学校で活躍する教員を送り出し続けるためにも、「早稲田の専門職大学院としての教員養成」のビジョンを明確に打ち出していきます。

教職研究科Webサイト ▶ http://www.waseda.jp/ted/

長島啓記 研究科長

長島啓記 研究科長