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キャンパスナウ

▼錦秋号

SPECIAL REPORT

世界がキャンパス
WASEDAから“Atudy Abroad”

グローバルに活躍できる国際人を育成することが、大学に求められる使命のひとつです。早稲田大学では、世界のどこをも学びの場とする「グローバルキャンパス」を目指しています。多彩な海外学習プログラムと、大学としてのサポート体制などを紹介します。

※2009年度よりエクステンションセンター短期プログラムの一部が留学センター 短期プログラムに移行しました。

Part.2 海外学習プログラムのご紹介

WASEDAで学べる多彩な海外学習プログラム

2005年、国際教養学部の開設を皮切りに、本学ではより一層、海外学習に力を入れています。海外学習には、留学をはじめ、語学学習や体験型学習などさまざまな学習プログラムがあります。それぞれのプログラムの特徴と、海外学習を体験した学生からのメッセージを紹介します。

学習・体験型プログラム(オープン教育センター)

※一部抜粋。

オープン科目による語学・体験型プログラム
学部・学年を問わず海外実習ができる副専攻制度

 本学では、学部の枠を超えた総合的な教育の実現を目指してオープン教育センターを設置し、多彩なテーマスタディ(全学共通副専攻)を提供しています。学生は学部・学年に関わらず興味のあるテーマを自由に選択できます。このテーマスタディのなかには、海外で実習のある科目が設けられており、海外の大学で現地の語学や文化を学習・体験することができます。

 
体験記 from タイ

フィールドスタディ
タイ・タマサート大学
2010年8月22日~9月1日(11日間)

国境を越えた大切な友人ができました

高橋美香さん(文学部4年)

 タイのタマサート大学の学生とのルームシェアと聞いて、初めは上手くコミュニケーションがとれるか不安でした。しかし、現地の学生の高い語学力と優しさに助けられ、国境を越えたとても大切な友達ができました。私たちが宿泊したタマサート大学のランジットキャンパスは、自然に囲まれたとても過ごしやすい場所でした。キャンパス内には水牛やワニなど、日本の大学では決して見ることのない動物もたくさんいて驚きました。また、タイのスラム街など旅行では決して訪れることができないような場所に行き、より深くタイについて学ぶことができました。

 
本格的な留学プログラム(留学センター)

※一部抜粋。他にも70を超える国・地域、約250の大学と協定を結んでいます。

交換留学プログラム
留学先で現地の学生と一緒に挑戦する

 交換留学は長年実施されている伝統的なプログラムで、本学と留学先の大学の学生が交換で留学します。本学ではアメリカ、中国、ヨーロッパはもちろん、アフリカの大学など70を超える国と地域、約250の大学と協定を結んでおり、国内の他大学と比べても留学先の選択肢は非常に豊富です。

 留学先の大学では、現地学生と同様に正規科目を履修し、授業を受けます。なかには初日からディスカッションをするプログラムもあり、比較的高い語学力が求められます。そのため、自主性があり、留学意識の高い学生に選択される傾向があります。また留学人数は、1校あたり1~3名と少数です。留学先で現地の学生と通常科目に挑戦したいという学生のニーズを満たしています。

 
体験記 from イタリア

交換留学プログラム
イタリア・ヴェニス国際大学
2008年9月~2009年6月

ここでしかできない体験を自分の成長につなげる

牧野祥子さん(国際教養学部4年)

 私の留学先は、世界中から教授と学生が集まるイタリアの小さな島の上の国際大学。特殊な環境だけに、出逢う人や見える景色、ここでしかできない体験すべてを自分の成長につなげるよう、意欲的に行動するクセがついたと感じます。授業やフィールドワーク・旅行はもちろん、特に寮を出てイタリア人学生とルームシェアをして、現地の生活に自分から入り込めたことで「自分から行動を起こせば必ず得るものがある」と実感することができました。

 
体験記 from アメリカ(OG)

交換留学プログラム
アメリカ・ペンシルバニア大学
2006年8月~2007年5月

視野と、将来の可能性が広がる学生時代にしかできない経験

岡崎恵子さん(国際教養学部卒、外資系金融勤務)

 私にとって留学は、それまでの視野を広げ、将来の可能性を広げてくれました。語学力の向上はもちろん、「自信」を与えてくれるのも留学の魅力です。いろいろなことにチャレンジし、在学中は学生時代にしかできない留学をしてほしいと思います。また、留学先で得た人脈は生涯を通しての宝物です。今後もっと多くの早稲田生が海外に出て、視野と可能性を広げることで、早稲田のみならず日本の学生の質が上がると良いと思います。

 
体験記 from 韓国(OB)

交換留学プログラム
韓国・漢陽大学校
2005年3月~2006年2月

留学を思い立った時からすべてが自分を成長させる

谷中謙一さん(社会科学部卒、外資系商社勤務)

 留学、それは「荒ぶる」早大生であっても不安なもの。単なる海外旅行と違って、日常生活自体を異国に移すという大イベントです。私も入学当初は留学を考えていなかったので、期待と不安でいっぱいでした。それでも留学センターに通いながら情報をかき集め、留学に飛び立ったのを思い出します。今思えば、留学を思い立った時点から飛び立つまでの時間が、実は異国の地で培った精神力や対応力、刺激的で忘れられない思い出と同じくらい貴重で、自分を成長させたのだと気付かされます。「留学に 行って悔い無し 我が人生」。

 
ダブルディグリー・プログラム
グローバル人材を育成する、一歩進んだ制度

※2010年度後期派遣学内募集情報より抜粋。

 本学と留学先、両方の大学の学位を取得できるプログラムです。EU(欧州連合)などでは大学間交流協定などのネットワークが整備されているため、活発に行われている制度ですが、日本で実施している大学はまだ少数です。グローバルな人材育成を担う大学として一歩進んだ制度と言えます。

 このプログラムの背景には、大隈重信が掲げた「東西文明の調和」という思想に基づいて作られた目標「アジア太平洋地域における知の共創」があります。アジア太平洋地域に根ざした人や知識の交流により、新しい理解や考え、国際的な潮流を創り出そうと考えています。

 本学ではアジア地域の4校と協定を結び、5つのプログラムを設置し、より意識の高い学生へ門戸を広げています。現在の協定は4校ですが、今後はアメリカやEUの大学などとの協定も視野に入れています。

 留学先大学の学位を取得するため、現地の言語に対する高度な読解力、聴解力、会話力が必要です。

箇所間協定プログラム

 一部の学部・研究科では独自に海外の大学と協定を結び、専門性に合わせた教育プログラムを設置しています。それらのプログラムについては各学部・研究科ごとに選考が行われます。

語学力に合わせて学べる留学プログラム
TSA(Thematic Studies Abroad)プログラム
まずは実行、現地で語学を学ぶ

 海外に留学し、現地で語学を学ぶことができる本学独自の留学プログラムです。2005年よりスタートし、約30の大学に年間約400名の学生を送り出しています。留学先では、半年間語学を学び、半年後から現地学生と同様に授業を受ける仕組みになっています。なかには、語学を学ぶために本学学生のみの特別クラスを設けているプログラムもあり、語学力に自信がなくても安心して留学できるプログラムです。

ISA(Individualized Studies Abroad)プログラム
学生に魅力的な世界の名門大学で学ぶ

 交換留学の協定大学以外の大学への留学が可能なプログラムです。約30の大学と協定を結び、2009年度は約120名の学生を送り出しています。ペンシルバニア大学やオックスフォード大学などの名門大学とも協定を結んでおり、より専門性の高い教育を受けることが可能です。現地コーディネーターのサポートのもと、現地学生と同様に授業を受けます。そのため、このプログラムを受けるには比較的高い語学力が必要です。

 
体験記 from シンガポール

ダブルディグリー・プログラム
シンガポール国立大学
2008年8月~2010年5月(2年間)

学問に徹し、専門知識を極める大切さを学んだ

田中たくまさん(国際教養学部5年)

 シンガポール国立大学(以下NUS)では、ダブルディグリー・プログラム生として、NUS生と同じか、それ以上の勉強量をこなし、なおかつ好成績を維持しなければいけません。どれだけ事前準備をしても足らず、また、NUS生の勉強に対する熱意には圧倒される時もありました。しかし、大学生として学問に徹することや、専門知識を極めることの大切さを知りました。学業とサークルなど、課外活動との両立も大変ではありましたが、その一つひとつの苦労が今後のプラスに必ずつながると信じています。
※ 今年の9月から5年生です(2年の留学で卒業が1年延びました)。

 
体験記 from 中国(OB)

ダブルディグリー・プログラム
中国・北京大学
2007年9月~2008年8月

中国で学んだ多面的に考えることの重要性

村田晃一さん(商学部卒、商社勤務)

 中国との出会いは1年の春休みに1カ月間、留学センターの短期プログラムで北京大学を訪れたときでした。政治体制も文化も人もまったく違う中国に圧倒され、この国でもっと学びたいと思いました。

 「答えはひとつではない」。2年後、ダブルディグリー・プログラムで北京大学に留学して一番感じたことです。日本から見た国際関係と中国から見た国際関係では違いがあり、非常に興味深いと思いました。どちらが正しいというものではない。一つの方向でなく、多面的に考える重要性を学びました。

 
その他のプログラム
短期留学プログラム
留学への導入、短期間からスタート

 春季・夏季に集中して、語学・文化体験を履修するプログラムです。期間が短く、比較的参加しやすいため、長期留学への導入として活用されることが多いです。

 なかには、語学を学んだのち山に入り、サバイバルな状況のなかでリーダーシップを学ぶという異色なプログラムや、ラボに入り研究室の一員として実習する、理系の学生に適したものもあります。

※ 短期留学プログラムを一部抜粋。2009年度の海外留学者数。

超短期留学

 具体的な事例では、2010年、校友会125周年記念事業として、高麗大学(韓国)へ4泊5日で学生訪問団を派遣したプログラムがあります。学生たちはホームステイをし、現地の学生と交流し、模擬講義を受けるなど、さまざまな文化体験をしました。学生が本格的な留学をする前の導入として利用できるよう、このような短期間プログラムを提供していく予定です。

 
体験記 from イギリス

短期留学プログラム
イギリス・ユニバーシティ カレッジ ロンドン英語研修
2010年2月21日~3月14日(22日間)

自分の目で見て、肌で感じた海外の文化

安西葉澄さん(スポーツ科学部3年)

 憧れの留学では、実際に自分の目で見て体験することの重要性を学びました。実際に現地に行き、現地の人々に出会い、他国の文化を肌で感じることができた3週間は、視野を広げる良い機会であったと実感しています。語学学習だけではなく、ロンドンの歴史や芸術に触れたことは、何ものにも代え難い貴重な体験となり、今後の人生で大きくすばらしい財産となるに違いありません。留学に関わってくださったすべての方々に感謝いたします。

 
体験記 from 香港

超短期留学
Hong Kong Budding Scholarship Program
2月15日~2月21日、3月22日~3月28日

世界の大学生を知り、今後の大学生活に刺激を受けた

井端 康さん(政治経済学部3年)

 今回の留学経験を通して一番強く感じたことは、私たち日本の大学生は、世界の大学生間の熾烈な競争にさらされているということ。換言すれば「現状維持では負ける」ということです。私はこの留学プログラムで多くの海外の友人を作ることができた一方で、強烈な焦燥感と危機感を経験しました。これは今後の勉学への姿勢に大きく影響するものとなりました。また留学センターの統計データはこの大学の歴史の理解に大きく役立ちました。

 
国際機関での就業体験
真のグローバル人材を目指し、リアルな経験を積む

 本学では経済協力開発機構(OECD)とインターンシップ協定を結び、大学院生を対象に海外での本格的な就業体験の機会を設けています。参加者には語学力だけではなく専門的な知識も求められます。

 学部生対象としては、TSA プログラムのオプション(北京大学とボン大学のみ)として、三井物産やみずほ銀行など日系企業の海外拠点での受入実績があります。これは本学卒業生の親睦団体である稲門会の協力のもと、卒業生の勤める海外拠点で現地での仕事や生活の様子を学べるもので、将来の海外駐在を視野に入れている学生に向けた本学の特徴あるプログラムです。

 他に、キャリアセンターのプログラムではJETROやJICA の海外事務所での受入実績があり、独自プログラムを持つ学部・大学院もあります。

海外ゼミ
海外の学生から刺激を受ける、ゼミのグローバル化

 ゼミ単位で海外に行き、合宿や、ワークショップを行います。グローバル化を意識した教育プログラムであり、さまざまな学部で行われています。特に政治経済学部、社会科学部、理工3 学部、人間科学部、文学部、大学院国際情報通信研究科などでは多くのゼミが海外で実習をしています。教員が大学に申請することで支援を受けられるなど、さらなる普及を目指した支援体制を構築しています。

国際ボランティア体験(WAVOC)
国際社会への貢献、学生主体のプロジェクト

 WAVOC(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター)では、ボランティアに関するさまざまな科目やプロジェクトを提供しています。国際社会に貢献する人材育成を目的に体験的学習科目を設け、国内外の「現場」(下表参照)で実際にボランティア経験ができる機会を提供しています。また国内外で30 を超えるボランティアプロジェクトが行われ、学生が活動の企画・運営の主役となり主体的に取り組んでいます。

●WAVOC URL
http://www.waseda.jp/wavoc/

国際コミュニティセンター(ICC)
学生の学生による異文化コミュニケーション

 国際性豊かな本学の特徴を生かし、キャンパス内での異文化交流を目的に国際コミュニティセンター(ICC)を設立。学生が主体となり、スポーツ・イベント、アカデミック・イベント、日本文化紹介企画などさまざまなイベントを提供しています。国、文化の枠を超えた交流が、新たな価値観、文化の創出につながっています。

春と秋に開催「留学フェア」

 本学では留学に興味のある方を対象に「留学フェア」を開催しています。翌年度の留学出願に関する説明会や、学生留学アドバイザーによるパネルディスカッションなどを行い、留学の魅力を紹介。個別の相談ブースも設け、全力でサポートしています。

 
体験記 from フィリピン

交換留学経験を活かし、国際コミュニティセンター(ICC)で働く
フィリピン大学 交換留学
2008年6月~2009年3月

国、文化が異なっても、人間は分かり合えると感じた

加藤真理子さん(国際教養学部4年)

 NGOでのインターンが中心だったフィリピン留学。経済面、文化面…あらゆる部分で「異なる」人々との仕事は難しかったけれど、帰国の際は抱き合いながら号泣していました。「人間はここまで違っていても分かりあえる」と肌で感じられたことは、大きな大きな財産です。現在は、国際コミュニティセンター(ICC)の学生スタッフとして活動する私。異文化交流イベントを企画するなかで、フィリピンでの経験が原動力となっています。