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SPECIAL REPORT

知の宝庫「早稲田大学図書館」

進化する図書館、つながる図書館

利用者の立場に立って利便性を追求し続けてきた早稲田大学図書館を「進化」と「連携」という面から紹介します。

進化する図書館の仕事

利便性を高めるためのさまざまな仕組み

蔵書検索システムWINE(Waseda University Library Catalog)
 早稲田大学が持っている資料(図書や雑誌等)が学内のどこにあるのかを調べるツール(OPAC、オーパック:オンライン公開目録)です。また所在だけでなく、早大学位論文や電子ジャーナル、古書/貴重書の全文画像などの電子資料本体を直接利用することもできます。端末さえあれば学外からも検索でき、いつでもどこでも利用することができます。

古典籍総合データベース
 2005年より、図書館が所蔵する約30万冊の古書、貴重書をデータベース化し、国宝2件、重要文化財5件を含むあらゆる分野の資料を鮮明なカラー画像で一般公開しています。「洋学コレクション」「江戸文学コレクション」「大隈重信関係資料」「資料でたどる日本の歴史」「近代日本と早稲田」「中国の民間信仰と庶民文芸」といったテーマ別のギャラリーになっています。

interview
利用者に積極的にかかわるアカデミック・リエゾン

早稲田大学図書館 利用者支援課 鈴木 努さん

 大学の図書館は小中高の図書室や公共図書館とは性質が異なり、あらゆる学術書がそろっています。新入生にはまず、大学の図書館にどのような魅力があるのかを知ってほしいと考えています。その上で、資料の探し方・使い方などを伝えていきたいです。大学で学ぶべきことは情報の探し方だけではなく、探した情報を読み解き、課題を解いていくということ。そうした学習サポートの導入として図書館情報リテラシーを広めることが図書館のひとつの大きな使命です。

 それに向けて2009年度には総合閲覧課を利用者支援課に改組し、アカデミック・リエゾン(学習支援連携担当者)制度ができました。アカデミック・リエゾンは図書館内に留まらず、学術院や各種センターと連携して、より積極的に利用者にサービスを提供します。例えば学部1年生の基礎演習の講義に出向き、図書館の活用法や、電子ジャーナルなどの利用法を説明しています。また、来館者へのサポートだけでなく、ネットからアクセスするユーザーに向けても「リサーチNAVI」などの各種ガイドを充実してきました。

 今後さらに、一人でも多くの学生に「早稲田の図書館はすごい!」という気付きを与えられるような接点を増やしていき、そこから図書館情報リテラシーへとつなげていくことが我々に期待されていることだと思います。

世界とつながる図書館の仕事

海外とのつながり

早稲田大学リポジトリ
 早稲田大学の研究者が作成したさまざまな知的生産物を永続的にデジタル保存し、インターネット上で公開するシステム。一般公開され、国内外から閲覧されています。早稲田大学図書館が運営しています。

海外の大学図書館との協定
 早稲田大学図書館は、高麗大学(韓国)、イエール大学(米国)、コロンビア大学(米国)と協定を結び、資料交換や人材交流を行っています。

interview
急速に普及する電子ジャーナル版元と図書館のwin-winの関係を目指す公私立大学図書館コンソーシアム

早稲田大学図書館 調査役 今村昭一さん

 電子ジャーナル※1 ・データベース等の電子媒体資料をよりよい条件で導入するために、複数の図書館が連合して「図書館コンソーシアム」(以下、コンソーシアム)というものを形成しています。このコンソーシアムが出版社と直接交渉を行うことにより、個々の図書館がそれぞれ交渉するよりコスト削減や値引きなど有利な条件で契約を結ぶことが可能になります。

 この背景には、毎年10%以上に及ぶ学術雑誌の価格高騰の問題がありました。これに対処するため、欧米をはじめ各国でコンソーシアムは形成されてきました。

 我が国でも国立大学が先行しコンソーシアムが形成されましたが、2003年、早稲田大学をはじめとする8私立大学が私立大学図書館協会※2の加盟館にコンソーシアムへの参加を呼びかけました。これが、今日、公私立大学を対象としたコンソーシアムである公私立大学図書館コンソーシアム=Private and Public Universities LibrariesConsortium(PULC)の基となっており、現在までに公私立大学あわせて360余りの大学が参加する、世界的にみても最大級のコンソーシアムへと発展をとげてきました。

 早稲田大学は、PULC設立当初より幹事館・事務局としてコンソーシアムの運営において中心的な役割を担っています。

 また、早稲田大学は、電子ジャーナル・データベースの導入状況において国内でもトップクラスのアクセス環境を整備しており、本学における教育・研究に大きく寄与しています。

※1  学術論文を掲載する雑誌を一般に学術雑誌と呼ぶが、これら学術論文をオンライン上で提供するサービスを、印刷版の学術雑誌に対して電子ジャーナル、オンラインジャーナルなどと称する。
※2 http://www.jaspul.org/