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キャンパスナウ

▼2018 早春号

Rising Star―挑戦者たち―

学生生活を通して得た視点や能力を生かし、最前線で活躍する学生と校友を紹介します。
今回は創造理工学研究科博士後期課程2年の加藤陽さんと、株式会社CINRAの野村由芽さんに、大学での学びや経験、社会とのつながりを語っていただきました。

卒業生

これからの時代は、カルチャーがもっと必要になる

略歴はこちらから

野村由芽さん/株式会社CINRA エディター

 言葉や表現に関心があることは、10代半ばから自覚していた。雑誌が好きで、原宿系のファッション誌「Zipper」を愛読し、街中の看板に書かれているキャッチコピーを観察しては、その意味を考えているような女子高生だったという。

 第一文学部に入学した野村さんは、友だちを作ろうと、テニスサークルに入る。しかし、場所にうまくなじむことができず退会。自分は何をやりたいのかを見つめ直し、創刊して2年目のフリーペーパー「Cue」を編集するサークルの一員に。そこでの出会いや経験が野村さんの進路に大きな影響を与えた。「学生のサークルとはいえ、プロ意識が高く才能溢れる人たちがゴロゴロいて、自分の考えの甘さや主体性のなさを突きつけられました。この経験により社会人になる準備ができたと思います。サークルを通じて学内外での出会いがあり、その人間関係は現在の仕事にも活かされています」野村さんは、早大生で本当に良かったと言う。「もしも選択を間違ってしまったかもしれないと思っても、たくさんの選択肢が用意されているのが早稲田。個性的な人や『こうあるべき』にとらわれない人が多く、のびのびと個性を発揮できる環境が気持ちよかったですね。居場所を見つけやすい学校なんじゃないかなと思います」

 「言葉の力で、世界像が変わっていく」ことの可能性を信じていた野村さんが就職先に選んだのは広告業界。発想とテクノロジーの力で新しい表現や発信ができるウェブ広告に興味を持った。消費材メーカーのキャンペーン広告の制作に携わり、新しいアイデアを形にすることにやりがいを感じていたが、ある時、自分が一生をかけてやりたいことは何だろうと考え直す機会があった「。消費を促すことよりも、心のよりどころになり、人生観を変えるきっかけを提供するカルチャーの発信のほうが自分の心に合っていることを再認識し、思いきってカルチャーニュースサイト『CINRA.NET』を運営する株式会社CINRAに転職しました」

自分らしく生きる女性を祝福する
ライフ&カルチャーコミュニティ「She is」
https://sheishere.jp/

 社員二人で自ら社長に提案し、昨年9月に立ち上げたライフ&カルチャーコミュニティ「She is」は、女性をひと括りにせず、一人ひとりが持つ多様な心を大切にする。「カルチャーは従来、衣食住の次に来るものかもしれませんが、これからの時代は、自分らしく生きるためにもっと必要なものになっていくと思う」。自分の気持ちに正直に行動し、やりたいことができる幸福な居場所を見つけた野村さん。現在は、人々に心のよりどころを提供する側として、新たな挑戦を続けている。

野村由芽(のむら・ゆめ)さん/株式会社CINRA エディター

2010年早稲田大学第一文学部卒業。2011年株式会社電通テック入社。ウェブ広告の制作進行に携わる。2012年に株式会社CINRAに転職。カルチャーニュースサイト「CINRA.NET」で取材・編集・企画制作を行う。2017年9月、自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ「She is」を立ち上げ、編集長を務める。趣味は銭湯めぐり。