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▼新年号

早稲田再発見


表紙写真:佐藤洋一(社会科学総合学術院 教授

cover story 表紙のお話

「耐震建築の父」を生んだトランク

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大隈記念講堂や東京タワーの構造設計で知られる内藤多仲博士(1886~1970)が、1917~18年のアメリカ留学中に愛用したトランクです。

中の仕切り板をはずして使用した最初のトランクは、アメリカ各地の大学を鉄道で訪問して回るうちに破損。

そのことから仕切り板が外部からの力に有効に働くことに気づき、これが「耐震壁」の発想につながったのです。

その設計思想の正しさは、関東大震災時、旧日本興業銀行本店ビルが無傷だったことで実証されました。

ここ内藤多仲記念館(旧内藤邸)は、柱のない日本最初の壁式鉄筋コンクリート造で、震災後、耐震・耐火に配慮した模範住宅として建てられたものです。

内藤博士をはじめ多くの著名な教員が教鞭を取り、日本の建築界に陸続と人材を送り出してきた理工学部建築学科は、2010年に開設100周年を迎え、次の1世紀へと新たな一歩を踏み出しました。