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▼2018 早春号

NEWS REPORT

日本の宇宙線観測初めての本格的な宇宙実験
3テラ電子ボルトまでの高精度電子識別に成功

CALETの主検出であるカロリメータ部の装置概要。上から、電荷測定器(CHD)、撮像型カロリメータ(I MC)、全吸収型カロリメータ(TASC)

 CALET代表研究者鳥居祥二理工学術院教授、浅岡陽一次席研究員と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)およびイタリア、米国の国際共同研究グループは、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに搭載された宇宙線電子望遠鏡(CALET)で、これまで困難であったテラ電子ボルト領域において、3テラ電子ボルトまでの高精度エネルギースペクトルの測定に初めて成功しました。これにより、これまで困難であった1テラ電子ボルトを超えるエネルギーをCALETが高い精度で直接測定できることを証明でき、今後5年間の観測データを蓄積し解析することで、今回の結果の約6倍の統計量を達成できます。これらの電子スペクトルの測定により、近傍加速源を発見し、暗黒物質の正体を解明していくことが大きく期待されています。

 本研究成果は、国際学術雑誌『Physical Review Letters』オンライン版に2017年11月1日に掲載されました。