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▼2017 錦秋号

NEWS REPORT

高輝度液晶ディスプレイなど、高度な光情報処理技術への応用に期待
市販品試薬からわずか2工程、らせん状低分子有機化合物の合成法を開発

 理工学術院の柴田高範教授、阿南工業高等専門学校の大谷卓講師、東京理科大学理学部の河合英敏准教授らの研究グループは、市販の試薬からわずか2工程で、高い蛍光量子収率と円偏光発光異方性因子(g値)を併せ持つ低分子有機化合物の合成法を開発しました。

 本合成手法は、さらに環数の多い高次のヘリセンや、環同士の連結形式の異なるヘリセンの合成にも適用が可能です。今後、さらに優れた材料となるヘリセンを創製し、将来的には高輝度液晶ディスプレイ用の偏光光源、3次元ディスプレイ、セキュリティーペイントなどの高度な光情報処理技術を実現する機能性有機化合物の開発が大きく期待されます。

 本成果は化学系学術誌Angewandte Chemie International Editionに掲載され、国際的学術抄録誌Synfactsで紹介され、さらに“材料と非天然物合成”分野の最注目論文“Synfacts of the month”に選出されました。

今回開発した窒素原子を4つ有する七環式ヘリセンの2段階合成法とX線結晶解析により決定した固体構造、ならびに光学的特性