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▼2017 早春号

NEWS REPORT

水素製造の簡便化や自動車の総合エネルギー効率向上に期待

新しい触媒反応メカニズム 低温度下で水素生成に成功

表面でイオンがホッピングして反応が進むイメージ

 早稲田大学理工学術院の関根泰教授らの研究グループは、わずか150度程度の低温度において、天然ガスの主成分メタンと水蒸気のパラジウム(Pd)触媒を用い反応系に弱電場をかけることにより、充分に速い反応速度かつ不可逆的に水素を生成することに成功。これにより簡便に水素を作り出すことが可能になりました。研究では、電場の中で反応中の触媒の状態を観察することで、触媒表面に吸着した水を介して、プロトン(H+)が速やかに動き、プロトンの表面ホッピングが低温でも反応を促進していること、また、このプロトンと吸着分子との衝突が不可逆過程を生み出していることを発見し、新しい触媒反応メカニズムを立証しました。今後は民生分野への応用も期待されます。すでに、排気ガスと燃料を低温で反応させて自動の総合エネルギー効率向上を狙った研究を展開中です。

 今回の研究成果は、英国Nature PublishingGroupのオンライン科学雑誌『ScientificReports』に、12月1日10時(日本時間12月1日19時)に掲載されました。