早稲田大学の教育・研究・文化を発信 WASEDA ONLINE

RSS

読売新聞オンライン

ホーム > キャンパスナウ > 2017 早春号 NEWS REPORT

キャンパスナウ

▼2017 早春号

NEWS REPORT

“見かけ”より“周り”に注目?

世界初、アミノ酸配列の相同性より遺伝子の位置関係を重視したタンパク質機能推定の有用性を実証

 今回の研究成果は、英国Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌『Scientific Reports』に、12月8日10時(日本時間12月8日19時)に掲載されました

 早稲田大学理工学術院の木野邦器教授、理工学研究所の原良太郎次席研究員らの研究グループは、アコニターゼファミリーのタンパク質の中で唯一機能が不明だったアコニターゼXが、シス-3-ヒドロキシ-L-プロリン(C3LHyp)脱水酵素として働くことを世界で初めて明らかにしました。その際、アコニターゼX と既知のアコニターゼのアミノ酸配列との相同性(“見かけ”)よりも、その遺伝子が細菌ゲノム上でL-ヒドロキシプロリン代謝酵素群をコードする遺伝子クラスター内に見られること(“周り”)に注目しました。C3LHyp脱水酵素の基質ならびに触媒する化学反応は既知のアコニターゼファミリーの酵素とは全く似ていないことから、本方法は現在のタンパク質の機能推定に新たな一石を投じるものです。