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▼2016 錦秋号

NEWS REPORT

ポケットに入れて持ち運べる

「水素運搬プラスチック」開発に成功

 理工学術院の西出宏之教授、小柳津研一教授らの研究グループは、安全でコンパクトな「水素運搬プラスチック」を新たに開発しました。これまで、保管・運搬や爆発の危険など多くの課題を抱える水素を安全かつ効率よく利用するための、水素運搬体の開発が望まれていました。

 研究では有機材料であるケトンポリマーを水に浸し1.5Vの電圧をかけることで、水素が固定されたアルコールポリマーを生成できることが分かりました。さらに、これを80度まで加温すると固定された水素が放出されるため、水素固定/放出サイクルを簡易に繰り返せることも明らかになりました。アルコールポリマーはプラスチックシートとして成形できるため、室温・大気下で長期保存可能な水素をポケットに入れて持ち運ぶこともできます。身近な場所(or生活空間)での水素貯蔵を可能にし、地域分散型のエネルギーシステム構築に貢献することが期待されます。

水素をエネルギー源の一つとする社会の実現に向けて大きく貢献が期待できる。