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▼2016 錦秋号

NEWS REPORT

航空宇宙機の次世代エンジンへも新たな扉

単体で60%超え熱効率の「究極エンジン」実現へ向けて

 理工学術院の内藤健教授らは、サイズによらず「単体で60%を超える熱効率」ポテンシャルを持つ画期的なエネルギー変換原理の「究極エンジン」を理論・シミュレーションで提案してきました。このたび、この原理を用いた3つの試作エンジンの基礎実験で燃焼が確認され、原理的に従来エンジンの燃焼騒音レベルで、従来以上の高効率の見通しを示すデータが複数確認されました。また、100年間の人類の夢であった「ほぼ完全な壁面での断熱化」の可能性を示唆するデータも出始めています。断熱化により、今まで燃焼室側壁から外部に放熱していたエネルギーを動力に利用できれば、サイズによらずエンジン単体60%超えという夢の熱効率に近づくだけでなく、水冷装置の不要化による重量低減・余剰スペース拡大という重要な恩恵ももたらします。さらに、広い速度範囲での新たな熱効率向上案も見出し、実現すれば軽量高性能航空宇宙機の新たな扉を切り開くことも期待されます。

航空宇宙用プロトタイプエンジン

地上用プロトタイプエンジン

航空宇宙用プロトタイプエンジン始動時の燃焼発光例