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キャンパスナウ

▼2016 盛夏号

NEWS REPORT

被災地・石巻の障がい児のからだやこころを開く体験デモ授業

世界初、重度発達障がい児の身体表現活動に「影メディア」の試み

 理工学術院の三輪敬之教授と東洋英和女学院大学の西洋子教授の研究グループは、東日本大震災以来、被災地に赴き被災者・被災児、障がい児らと共に身体表現ワークショップを通じた居場所づくりに取り組んでいます。6月24日には宮城県立石巻支援学校で「影で出会い、影でつながる」と題し、「影メディア」※を用いた身体表現の体験デモ授業を実施。授業の中で、10名以上の重度発達障がい児が一緒に行う身体表現活動に影メディアを適用することは、世界で初めての試みです。今回は、三輪研究室のメンバーと石巻支援学校の児童・生徒が一緒になって影を使って遊び、影や影メディアからいろいろなものをイメージ。そこから新たな表現を創ることを楽しみました。今後、影メディアを活用することによって、発達障がい、特に自閉症の子どもが苦手とする他者とのコミュニケーションや共創、自己表現などの分野で新たな可能性を拓くことが期待されます。

※「 影メディア」:装置を用いてかたちや色を変化させた影。影メディア空間に一歩足を踏み入れると、いつも見ている自身の影とはかたちが異なる影や遅れた影など、背景の変化とともにさまざまな影が登場する。それらはからだに働きかけ、豊かなイメージと多様な表現をおのずと引き出し、さらにはからだやこころを開いて人と人との出会いやつながりの可能性を広げることが期待できる。