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キャンパスナウ

▼2016 新緑号

NEWS REPORT

防衛医大、早大、名古屋大の共同研究

手術で使える腸に貼る癒着防止ナノ絆創膏

ナノ絆創膏(中央の透明四角部分)をマウスのしょう膜が欠損した小腸に貼るところ

 防衛医科大学校の研究グループは、早稲田大学と名古屋大学医学部小児外科の研究グループとの共同研究により、膜厚80nm※の薄膜からなるナノ絆創膏をマウスの傷付いた腸に貼ることで、腸の癒着を予防できることを世界で初めて報告しました。この薄膜シートは接着剤なしにあらゆる臓器や組織の表面に間隙なくぴったりと貼付できる、いわば「ナノ絆創膏」で、さらに興味深いことに癒着を防ぐ働きがあることを発見しました。ナノ絆創膏は体に吸収されるポリ乳酸から作られており、感染を増悪させる作用もないため感染があっても使える長所が考えられ、従来有効な対策がなかった穿孔性腹膜炎時の腸癒着の予防、とくに将来ある小児での腸癒着の予防に大いに役立つと期待されます。

※1nmは1mmの百万分の1

※本研究成果は、ヨーロッパの外科系雑誌では最も権威のある英国外科学会誌 British Journalof Surgery(3月3日電子版、5月第103巻6号誌上掲載)に掲載されました。