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▼2015 新緑号

NEWS REPORT

真実を伝え続ける絵画

アウシュヴィッツに生きたM・コシチェルニャック展が開催

「Children Behind Wires」(提供:野村路子)

 3月24日から4月23日、ポーランド生まれの画家ミェチスワフ・コシチェルニャックの絵画を紹介する展覧会「真実を伝え続ける絵画―アウシュヴィッツに生きたM・コシチェルニャック展」が開催。本展では、ポーランド広報文化センター・駐日ポーランド共和国大使館・早稲田大学の共催で、絵画の所有者で本学校友である野村路子氏のご協力により、「アウシュヴィッツ=ビルケナウナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940~1945年)」内の実態を描いた作品19点と関連資料が展示されました。

 3月24日の開幕式では、列席したポーランド共和国のツィリル・コザチェフスキ大使は「憎悪・不寛容・差別がもたらした悲劇を、若い人に思い起こしてもらうことは意義深いことです」と指摘し、鎌田総長は「戦争の悲劇を風化させないためにも、今回の展覧会を通じて、日本の若い世代にこの惨事を知ってほしい」と述べました。

 コシチェルニャックの意志を受け継ぎ、20年にわたり19点の絵画を大切に保管しながら各地での展示に協力してきた野村氏は、今年この絵画を故国ポーランドへ里帰りさせることを決めました。「日本では最後の展覧会になるだろうと思います。戦後70年が過ぎましたが、世界のあちらこちらで紛争やテロは絶えません。そんな時だからこそ、多くの方、とくに戦争を知らない若者たちに、この絵の前に立ってほしい」と思いを語りました。また、4月18日にはこの絵画展にあわせてシンポジウム「『アウシュヴィッツ』は今、私たちに何を語るか」も開催されました。