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▼2015 新緑号

NEWS REPORT

戦後70年の節目に、戦争の本質を問う

春季企画展「学徒たちの戦場―戦後七〇年―」

家族宛 福冨謙二 葉書
早稲田大学大学史資料センター所蔵

 戦後70年の節目を迎える2015年。本学大学史資料センターは、3月25日から4月25日にかけて、学徒と戦争に焦点をあてた春季企画展「学徒たちの戦場─戦後七〇年─」を開催しました。

 1943年10月の徴兵猶予の特典廃止により、多くの在学生が学生身分のまま戦地へ送られ、尊い命を落とすことになりました。さらに、繰り上げ卒業により徴兵の対象となった学生たちや、大学卒業後に戦地へと送られた者も数多く存在しました。戦時下において、学生たちは戦争や自らの“死”と常に向き合わなければならず、戦死した学徒兵たちの家族・友人や生還した学徒たちもまた、戦死した者たちの“死”と向き合いながら、戦後社会を生きなければなりませんでした。

 今回の企画展が、戦争や学徒たちの戦死をただ悲劇や英雄譚として語り継ぐのではなく、自らの死と向き合うことを余儀なくされた学徒たちの姿を直視し、彼らや家族をそのような境遇に追い込んだ戦争の本質をあらためて問う契機となることを願います。