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▼2015 早春号

NEWS REPORT

汚染水処理や中間貯蔵施設で効果

新しい吸着剤「カテナチオPA(仮)」を開発

記者説明会で発表する開発者の山崎淳司教授と正田武則代表取締役(奥)

 本学循環型環境技術研究センター(所長・松方正彦理工学術院教授)と株式会社AZMEC(岐阜県美濃市)は、セシウムやストロンチウムなどの放射性元素を吸着する、安価かつ耐久性を向上させた新しい吸着剤「カテナチオPA(仮)」の開発に成功しました。

汚染水処理や中間貯蔵施設で効果が期待されるカテナチオPA

 シリカとアルミニウムを原材料とする無機ポリマー質吸着剤で、極めて高価だった従来品に比べ1kg当たり600円程度と安価なうえ、製造も容易であり、耐酸性・耐アルカリ性に優れています。また、中間貯槽の期限とされる少なくとも30年間は取り換える必要がないことから、長期にわたる活用が可能に。原発の汚染水処理のほか、現在計画されている放射性廃棄物の中間貯蔵施設などで、放射性物質が外部に漏えいすることを防ぐなど、安全面での大きな貢献が期待されます。