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キャンパスナウ

▼2014 錦秋号

NEWS REPORT

ダイヤモンドと共存し、カリウムを多量に含む新鉱物を発見

新鉱物「maruyamaite(丸山電気石)」と命名

 地球物質科学研究室の博士課程在学・清水連太郎氏(創造理工学研究科)および小笠原義秀教授(教育・総合科学学術院)により発見されたカリウムを含む特殊な電気石が、新鉱物「学名:maruyamaite(日本語名:丸山電気石)」として国際鉱物学連合(IMA)に承認されました。新鉱物丸山電気石は、変成岩岩石学・地質学に多大な功績を残され、またコクチェタフ超高圧変成帯研究プロジェクトのリーダーでもあった、丸山茂徳教授(東京工業大学地球生命研究所)にちなんで命名されました。高圧条件下で形成されるダイヤモンドと共存する電気石は、世界で初めての発見です。

 小笠原研究室では、超高圧変成岩などの地球深部に由来する岩石を研究することで、地球内部の物質の様子やその循環を解明していくことを目指しており、今回の発見はその目的に大きく貢献するものです。

A:丸山電気石の顕微鏡写真。点線で囲まれた部分が新鉱物の丸山電気石
B:電気石中のカリウム元素の分布図(赤色部がより高濃度)
C:丸山電気石中のマイクロダイヤモンドの顕微鏡写真