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▼新緑号

NEWS REPORT

キャンパス各所で企画展

映画から風景画まで各種展覧会などを開催

坪内博士記念演劇博物館
日活向島と新派映画の時代展

日活向島展会場の様子

 2012年は、世界の映画会社の中でも有数の歴史を有する日活が、創立から百年目を迎える年になります。この機会に演劇博物館では、12月3日~3月25日まで、日活が大正時代に隅田川の河畔に建設した向島撮影所に焦点を当てた企画展「日活向島と新派映画の時代展」を開催しました。

 同展では、新派劇をはじめとして、歌舞伎や新劇といった、日本の近代演劇の多様な潮流の影響を色濃く受け、新派映画という独特な映像表現を開花させた、向島撮影所の歴史と魅力を振り返りました。関連企画として無声映画「うき世」(大正5年製作)の上映会が柳下美恵氏のピアノ伴奏で行われ、上映前の小松弘文学学術院教授の解説とともに、来場者は皆興味深く耳を傾けていました。

會津八一記念博物館
山内コレクションの風景画

じっくりと絵画を眺める来館者

 山内コレクションは2008年、本学出身の山内俊祐氏(現・宝石油化学株式会社代表取締役会長)より寄贈を受けた作品群で、近世から近現代の絵画作品を中心に中国や日本の陶磁器類なども含んでいます。

 3月1日~4月7日まで、江戸時代後期の望月玉川、二代目歌川広重、幕末明治期に活躍した塩川文麟、明治から昭和期の寺崎広業や菊池芳文、現代作家としては堂本印象、稗田一穂らの風景画21点を展示。寺崎の「山家春色図」にみる春の景から稗田の「飛雪」に表現された厳冬にいたる四季の表現、山岳や木々、川や海など顔彩で表わされた風景を、訪れた人々はゆっくりと楽しんでいました。

図書館
薩摩治郎八関連資料受贈記念展示
バロン・サツマが来たァ!

原稿や写真、遺愛の品々が展示されました

 薩摩治郎八(1901~1976)は東京駿河台の豪商の家に生まれ、早くに渡欧し、パリを拠点として戦前のフランス社交界で華々しく活躍、莫大な私財を現地で活動する多くの文化人や日本から彼の地に渡る人々の支援のために費やしました。今日も残るパリ国際大学都市日本館も彼が創設したと言っても過言ではありません。「バロン・サツマ」とは、そんな治郎八の破天荒にも見える振る舞いに与えられた「称号」とも言えます。近年、複数の評伝が刊行され、あらためてその生涯に注目が集まっており、この度、その遺愛の品々や原稿、写真などの関連資料が、治郎八の令閨、薩摩利子氏より本学図書館に寄贈されました。

 5月24日まで総合学術情報センターで開催されている展示会では、日欧の架け橋となった薩摩治郎八、バロン・サツマの刺激的な生涯を振り返ることができます。