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NEWS REPORT

震災の影響を受けつつも、例年と変わらぬ結果に

2011年度の就職状況について

※20名以上の就職先
※表はキャリアセンター調べ(2012年4月11日現在)

 2011年度卒業・修了者の就職活動も、例年通り2010年秋から始まりましたが、3月11日に震災が発生したため、多数の企業は「採用活動を当面は延期する」旨を発表しました。しかし、前年度と同様に4月には内定を出す企業も多く存在するなど、多少、混沌とした状況がありました。こうした中で、文部科学省やキャリアセンターもホームページやポータルサイトを通じてさまざまな情報を発信。スマートフォンの普及と相まって学生たちはTwitterやmixiといったソーシャルメディアも活用しながら情報収集をし、この難局を乗り切っていきました。

 本学の多くの学生が志望するメガバンクや大手商社、一部大手メーカーは実際に採用活動を延期したため、就職戦線は例年より若干、長期戦となりました。企業の内定出しの山場は、5月~8月と後ろにずれ込みましたが、最終的な就職状況は、例年とあまり変わらない結果となっています。

卒業生の進路状況

 学部生は、進路報告者9,343名のうち、就職が6,019名(64.4%)、進学・留学などが2,067名(22.1%)、資格試験受験が237名(2.6%)、その他・進路未定が1,020名(10.9%)となっています。近年、学部生の進路は、就職する者が6割から7割の間、進学者が2割前後という傾向にあります。2011年度は前年度に比べ、就職が0.1ポイント減、進学・留学などが0.8ポイント減、資格試験受験が0.8ポイント減、その他・進路未定が1.6ポイント増となっていますが、就職について言えば、大きな変化はありませんでした。

 また、大学院生(修士課程)は、進路報告者3,057名のうち、就職が2,145名(70.2%)進学・留学などが243名(7.9%)、資格試験受験が247名(8.1%)、その他・進路未定が422名(13.8%)となっています。前年度に比べ、就職が3.5ポイント増、進学が2.1ポイント減、資格試験受験が1.5ポイント減、その他が0.1ポイント増で、就職状況についてみると、大学院生は健闘したと言えます。

 企業別の就職状況(20名以上)は右表のとおりですが、全体としては、金融機関や製造業が大きな割合を占めるなど、ほぼ例年通りの傾向となっています。

キャリアセンターのキャリア・就職支援について

 本学キャリアセンターでは大きく2つのカテゴリーで学生支援を実施しています。まず、学部1・2年生には「自分創り」のための大学リソース活用方法について冊子で案内したり、「生きる」「働く」などについて複数の社会人に公開インタビューを行うセミナーを実施。さらに、低学年から参加可能なインターンシップやジョブシャドウイング(ビジネスマンに密着し仕事の様子を観察する)などの体験型プログラムも用意しています。

 就職活動をする3年生以上の学生向けには、業界研究講座や学内企業説明会などの業界・企業研究用のプログラムや面接特訓講座、グループディスカッション対策講座などの就職スキルセミナーを開催。加えて、Waseda-netポータル上に求人票やOB・OG名簿を掲載したり、冊子やメールマガジンで情報を提供しています。

 また、学年を問わず受けられる個別相談も随時実施しており、職員、外部からのカウンセラーおよび学生キャリアアドバイザー(内定者、後期のみ)が対応しています。

 全てのプログラムが連動しており、表層的な就職支援に留まらず、厳しい社会を生き抜き、さらなる活躍ができる学生を育成するという方針の基に編成されています。

※表はキャリアセンター調べ(2012年4月11日現在)