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▼盛夏号

NEWS REPORT

會津八一記念博物館・演劇博物館で各種企画展

さまざまな達磨図から昭和の舞台美術まで

會津八一記念博物館
「達磨・だるま・ダルマ」

 「だるま」というと縁起物の赤いだるまを想像しますが、もとは禅宗開祖の「達磨」の坐禅姿を模したものです。本当の達磨は髭をたくわえた眼光鋭い姿。5月6日~6月25日、「達磨・だるま・ダルマ」と題し、旧富岡美術館の所蔵品から風外・白隠・遂翁・東嶺・春叢・蘇山・仙厓などの達磨図が展示されました。

 多くは半身の達磨図で、衣の線をグイッと一筆で引いた白隠慧鶴の半身達磨の嚆矢は近世初頭の風外慧薫のそれであるといわれています。また、達磨伝に取材し「蘆葉達磨」「面壁達磨」「隻履達磨」なども描かれています。さまざまな禅師による達磨図を見に、多くの人々が足を運びました。

展示場内の様子

演劇博物館
「表象とかたち―伊藤熹朔と昭和の舞台美術―」

 5月13日~6月19日、昭和を代表する舞台美術家伊藤熹朔(1899~1967年)の生涯にわたる活躍と、同時代の舞台美術という分野から昭和の演劇史に新しい光をあてた紹介が行われました。

 伊藤熹朔は、天才的な建築家伊藤為吉の四男として生まれ、兄に戦前・戦後を代表する舞踊家伊藤道郎、弟に新劇の巨星千田是也がいます。1924年、若くして築地小劇場の舞台美術を担当、以後1967年に満67歳の生涯を閉じるまで、新劇、バレエ、ミュージカル、新派、歌舞伎、映画と、幅広い分野で舞台美術家・美術監督として活躍しました。

 熹朔が影響を受けた明治時代の美術思潮、熹朔の活躍の足跡、熹朔以後の時代の舞台美術の三部に分けて、近代における最も偉大な舞台美術家の視点から、昭和の演劇史を俯瞰した展覧会となりました。

昭和の演劇史を紹介