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▼新年号

NEWS REPORT

研究を通して社会に貢献

続々と発表される成果に今後への期待

日本人は声の調子に敏感
比較文化実験で明らかに

 高等研究所の田中章浩助教らの日蘭国際共同研究グループは、日蘭の大学生を対象とした実験によって、日本人は声の調子に敏感で、顔の判断をする際に声を無視できないことを発見しました。見たものと聞いたものを結びつける仕組みが、文化的背景によって異なることを検証したのは世界初の成果で、異文化間コミュニケーションでの誤解の原因解明などにつながることが期待されます。

 同グループでは、日蘭の大学生を対象に、相手の顔を通して読み取った感情と、声を通して読み取った感情をどう結び付け、感情を「解読」しているのかを比較文化的に検討。その結果、日本人は、顔に着目して判断する場合には、無視すべき声による影響を強く受け、逆に声に着目した場合は、顔による影響を受けにくいことがわかりました。

金属資源の有効利用への貢献に期待
新規金ナノ構造体の合成法を発見

金ナノ構造体の走査電子顕微鏡像

 理工学術院の黒田一幸教授と黒田義之博士課程大学院生が、二酸化ケイ素(シリカ)からなるナノ粒子の集合体を鋳型として用いた凹凸構造金ナノプレートの合成手法を発見しました。これは、ナノ粒子集合体をフレキシブルな鋳型とし、従来の鋳型の概念では不可能なナノ構造・形態制御を達成した初めての成果で、今後さまざまなナノ構造体の創製につながると期待されます。金をはじめとする無機物のナノ構造体の開発は、ナノテクノロジーの発展に欠かせません。しかし、従来の方法で得られるナノ構造は、鋳型の構造とネガポジ関係にあるネガ構造に限定され、多様性などに課題がありました。本研究の概念を用いることで、一つの鋳型から多数のナノ構造体を作り分けられます。本研究のような技術を発展させることで、資源を少量で有効利用する手立てが得られると期待されます。