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NEWS REPORT

未来は建設中

120年の歴史を刻んだ文学学術院

シンポジウムで挨拶に立つ浦野正樹文学学術院長

米寿とは思えない若さと情熱あふれる語り口のカルダン氏

 1890年9月に本学の前身・東京専門 学校に文学科が創設されてから、2010年で120年。その間に文学科は、文学部、第一文学部・第二文学部と名称を変えましたが、坪内逍遥らによって築かれた教育・研究の伝統は脈々と受け継がれ、2007年「文化構想学部」と新「文学部」とに再編され、今年度4学年が揃った完成年度を迎えています。去る10月~12月、その歴史を振り返るとともに、未来への期待を込めて記念行事「FUTURE UNDERCONSTRUCTION」が催されました。

 10月11日には、『「東アジア」とは何か:共生のための地域形成への模索』および『演劇・舞踊における伝統と現代』と題した2つのシンポジウムで、それぞれラインハルト・ツェルナー氏(ボン大学教授)、野村万作氏(狂言師)らの講師が満席の聴衆を前に熱い議論を展開。展示(10月11日~28日)では、卒業生で作詞家の西条八十が本学でフランス文学を教えていた時に、恩師に宛てて長期休講の弁解を述べた書簡や、同じく卒業生の文芸評論家・島村抱月が高田早苗学長に、当時世間を騒がせた自身の恋愛についての心情を赤裸々に語った書簡などの貴重な資料を初めて公開しました。

 また関連イベントとして、11月11日には大隈講堂で、ファッションデザイナーのピエール・カルダン氏がファッション界で自ら歩んだ「革新の60年」をテーマにその半生を語り、12月21日・22日には学生主催「第23回早稲田映画まつり」も。

 なお、昨夏にはマスコットキャラクターを募集。文学学術院の学生・教職員全員参加の人気投票で、いずれも学部在学生の手になる2点(図)が選定され、学部グッズなどにお目見えしています。

「ブンコアラ」(左)は文化構想から、「ショウホー博士」(右)は坪内逍遥と知恵の象徴フクロウから。